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知られざる川崎の貧困問題。若者を苦しめる地獄と希望
川崎のルポルタージュである『ルポ 川崎』は、著者の磯部氏が音楽ライターということもあり、川崎市南部のラップをはじめとした音楽や、
ダンス、スケートなどのカルチャーにも触れている。なかでもたびたび登場するのが、地元の不良少年たちが結成したヒップホップクルー・BAD HOPだ。
ルポに登場する幼少期の逸話では「腹が減ったときはコンビニで飯を盗んで食っていた」「クリスマスプレゼントに靴下を頼んだが、
それも買ってもらえなかった」といった貧困の現実が紹介される。
不良勢力の頂点は暴力団で、劣悪な環境から抜け出す手段は、ヤクザになるか、職人になるか、捕まるか。中学時代に強盗で逮捕された経験を持つ
ラッパーも登場し、彼らの口からは「日本刀持った友達の親に追いかけられた」「親戚のヤクザの指詰めを手伝った」という子供時代の思い出が語られる。
「産業道路の向こう側なんて、中学生のポン中(覚醒剤中毒)とか、子供なのにでき上がったヤツ、いっぱいいますよ」という声まで飛び出す……。
川崎市ではヘイトスピーチ規制のガイドラインを制定するなど、一部の問題では状況が改善している部分もある。一方、問題が見えにくくなったのみで、
状況があまり変わっていない側面もあるという。「ラゾーナ川崎のような施設ができたり、街が変わったようにも見えます。実際、『川崎が綺麗になった』
『ホームレスが減った』という声もよく聞きます。一方でラゾーナの近所には日進町の街が変わらずあり、そこでは働けなくなった老人たちが生活保護を受けて、
簡易宿泊所で生活している。またホームレスの人達も、多摩川のほうに移動させられただけで、問題が解決したというよりは、それを見えないように
ゾーニングしているだけ、とも言えます」
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