16/05/21 10:58:58.25 dViIPbrX.net
次に讃岐の歌です。
こちらも既にコメント差し上げていますが再録致します。
こちらは、石に寄する恋 という題で詠まれた歌で、千載集 恋2に取られています。千載集の詞書は "寄石恋といへる心を" となっています。
恋2といえば、少し深くなったくらいの関係を詠んだものですね。
千載集の選者は藤原俊成、定家の父で、定家も編集に参加していたといわれています。もし定家がねずきち氏の解釈のような解釈をしたのであれば千載集では雑の部に入っていたでしょう。
ねずきち氏がどのように解釈するかはご自由ですが、それはあくまでねずきち氏の "論" です (またその "論" が克明な事実に基づいていないことが多いようですがここではそれは不問としておきます) 。
しかしながらねずきち氏は、作者の意図や編者の意図を全く無視してご自分の "論" が "事実" であるかのよう吹聴される事がしばしばで、これには辟易しております。
ねずきち氏は、百人一首の選者、再発見者として定家、宗祇の功績を口先では大きく持ち上げているのですが、実際には定家、宗祇の歌に対する解釈を全く理解しておられないようで、実際に原文献を読まれていないと推察致します。
もちろん氏の魂胆は、ご自分の主張の為に古歌を利用することだけなので、歌人の意図、定家の解釈などはどうでもよいことでしょうから、原文など読む必要も無い、ということなのでしよう。