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2025/10/5 19:24
石橋 明日佳
牛島 要平
新型コロナウイルスのワクチン開発で日本が出遅れた「ワクチン敗戦」を教訓に、次のパンデミック(世界的大流行)を見据えた体制構築が急務となっている。
政府は今年度、ウイルスなどの病原体を人為的に健康な人に感染させて行う臨床試験(治験)の導入の必要性について検討に入った。データが迅速に得られる半面、倫理面の問題もあり、実施基準の明確化などが課題となる。
政府は今年2月に決定した医療分野研究開発推進計画(2025~29年度)の中で、健康な人を外部と完全に隔離し、病原体を人為的に感染させ、症状などからワクチンの有効性を確認する「ヒトチャレンジ試験(CHIM)」に言及。
「国際的な動向を調査・分析することにより、導入の必要性について慎重に検討する」とした。これを踏まえ、厚生労働省は海外の実施状況や研究者の見解などを調べる。
CHIMはこれまでコレラや腸チフスなどを対象に欧米で行われ、21年には新型コロナワクチン開発のため英国で実施された。一方、日本の製薬関係者はCHIMについて「国内でワクチン開発に実施された例は聞いたことがない」と話す。
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