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2025.07.09
TEXT BY KAREN K. HO
2017年に発見された南米ペルーの都市遺跡「ペニコ」が、8年間の修復作業を経て7月12日に公開される。その考古学的重要性について、学者は「マチュピチュに並ぶ」と評している。
ペルー文化省は、北バランカ州で見つかった3500年前の都市遺跡「ペニコ」を7月12日に公開すると発表した。
2017年にカラル考古学地区(ZAC)の考古学者らによって発見されたペニコは、その後、修復に8年が費やされた。遺跡の中心部は海抜約600メートルの高さにあり、公共建築物と住宅を含む18の構造物で構成されている。
中でもペニコの都市史において最も重要と言われているのは、「B2」と呼ばれる公共建築物だ。そこでは様々な粘土彫刻や儀式用具のほか、四角形のホールの壁に「プトゥトゥ」と呼ばれる巻貝で作られたトランペットのような楽器が描かれているのが見つかっている。
古代アンデスの人々は、プトゥトゥを集会の招集や、神々に祈りを捧げるために使用していた。また、敷地内からは破砕器、金床、ハンマー石を含む多様な石器類などの重要な遺物も出土した。
調査では、ペニコが歴史上で果たした重要な役割も明らかになった。同遺跡はアメリカ大陸で最も古い都市とされるカラル遺跡に近接している。
カラル遺跡は紀元前3000年頃に建設され、同時期のエジプトやメソポタミア文明と肩を並べるほどに栄えたが、気候変動により崩壊した。
ぺニコはそのカラルの文化的伝統を受け継いで紀元前1800年~紀元前1500年頃に出現し、アンデスの信仰において象徴的意味を持つ赤い顔料、
ヘマタイトの交易に携わり、都市の中心地としてスペ渓谷の沿岸地域と高アンデス・アマゾン地域の集落を結んだと考えられている。
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