24/02/23 13:02:31.93 dF4AjNaX.net
クスサンCaligula japonicaはヤママユガ科で大きさもかなりあるが
幼虫の作る繭は茶漉しのように目が粗くて糸が太く
煮ても糸をほぐす事もできない
だが老熟幼虫をちぎって中から絹糸腺を取り出し
これをまず酢につけてから
手でぎゅーっと伸ばすと太くて丈夫な糸になる
これを釣り糸に使った
この糸をテグスと呼ぶようになり
今では釣り糸そのものをそれがナイロン製であろうとなんだろうと
テグスと呼ぶようになった
だが、本来は天蚕(ヤママユの意味)でテグスと呼んでいたのに
意味が変わってしまったともいう
クスサンもブナ科以外にサクラでもクスノキでもイチョウでも食べる
中国にいるテグスサン(フウサン)Eriogyna pyretoumも同じ用途で使われる
テグスサンはカエデに似た葉をつけるフウ(楓)の葉を食べる