23/07/01 00:21:48.67 lYaXTije.net
東京大と山梨県富士山科学研究所のチームは30日、これまで活動の空白期と考えられていた5000~4000年前に富士山が少なくとも6回噴火していたことを確かめたと発表した。山梨県側の麓にある山中湖の湖底で、未知の噴火による火山灰を確認した。研究成果は国際科学誌で報告した。
100~200年置きという高い頻度で噴火したとみられ、横山祐典東京大教授(地球システム学)は「過小評価できない活動があったと言える。今後の防災計画や避難経路策定に活用できるのではないか」としている。
チームは湖底や周辺の陸上で地下の地層8000年間分を調査し、年代測定に利用できる、ごく弱い放射線を出す炭素を採取して分析した。1998年に採取した湖底の地層には、ごく少量の放射性炭素しか含まれておらず、技術的に測定が難しかったが、最新の機器で分析したところ精度よく地層の年代を特定できた。
また地層に火山灰が含まれていないかどうかを詳しく調べた結果、富士山に特徴的な玄武岩質の火山灰が5000~4000年前の地層に含まれていることを突き止めた。炭素を用いた年代測定により、火山灰は5050~3900年前に計6回あった噴火で出たものと判断した。今後、周辺の湖などでも調査を行うという。
富士山では5600年前以降、約180回の噴火が確認されている。最新は江戸時代の1707年に起きた宝永噴火。(共同)
2023年6月30日10時47分
URLリンク(www.nikkansports.com)
■東京大学大気海洋研究所 プレスリリース
山中湖の湖底堆積物から明らかとなった富士山噴火史 ―5050~3900年前の未知の噴火を新たに6つ発見―
URLリンク(www.aori.u-tokyo.ac.jp)
■論文
Eruptive history of Mt. Fuji over the past 8000 years based on integrated records of lacustrine and terrestrial tephra sequences and radiocarbon dating
URLリンク(www.sciencedirect.com)