21/05/04 17:30:53.76 CAP_USER.net
ハーバード大「何百万もの遺伝子実験」が同時にできる新技術を開発
CRISPR超えをうたいます
ハーバード大学ウィス研究所の研究者が、何百万もの遺伝子実験を同時に実行できる新しい遺伝子編集ツールを開発しました。
一本鎖のDNAの断片を作り出すことができるレトロンと呼ばれるバクテリアのDNAセグメントを操作する「レトロン・ライブラリー組換え(RLR:Retron Library Recombineering)技術」を使用します。
遺伝子編集といえば、近年話題に上ることが多かったのがCRISPR-Cas9技術。
従来の技術よりも高精度に、DNA配列を簡単にいじることができ、主にさまざまな病気の治療のための研究に使われています。
しかし、CRISPR-Cas9は、変異配列をゲノムに組み込むため目標とするDNAの一部を切断します。
このとき分子レベルの鋏になるCas9酵素がしばしば目標と違う場所を切断してしまうため、細胞レベルで有害なものでである可能性があり得ます。
これに対して、レトロンは変異したDNA鎖を複製中の細胞に導入し、娘細胞(じょうさいぼう:細胞分裂の結果として生じる2つ以上の細胞)にそれを取り込ませることでができます。
取り込まれた配列は分裂のたびに複製されて、その配列自体が、どの個体が各レトロンの配列を受け取ったかを識別する「バーコード」の役割を果たすことで、正確に作られた突然変異株を追跡しやすくなります。
この方法は元のDNAにダメージを与えずゲノム編集ができ、一度に大量の配列を投じることで複数の実験が実行可能です。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
engadget 2021年05月2日
URLリンク(japanese.engadget.com)