【宇宙】「火星に生命は存在するか」への現時点での答え [しじみ★]at SCIENCEPLUS
【宇宙】「火星に生命は存在するか」への現時点での答え [しじみ★] - 暇つぶし2ch1:しじみ ★
20/08/10 19:57:52.31 CAP_USER.net
※小野 雅裕 : NASAジェット推進研究所
■史上初、NASA「火星サンプルリターン」始動
■なぜ火星の土をめざすのか?
火星の土を地球に持ち帰ること。それを、「火星サンプルリターン」と言う。これまで火星サンプルリターンの構想は何度も持ち上がっては予算不足で潰えてきたが、ついにNASAはその一歩を踏み出した。その最大の目的は、火星に川が流れ湖に注いでいた約40億年前の命の痕跡を探すことだ。
サンプルリターンといえば、日本の小惑星探査機「はやぶさ」を思い出す人も多いだろう。はやぶさが持ち帰った小惑星の砂は月以外の世界から人類が史上初めて持ち帰ったサンプルだった。はやぶさの功績はどんなに強調してもしすぎることはない。NASA内でもHayabusa の名は非常によく知られている。
はやぶさは一台の探査機で地球・小惑星間を往復するミッションだった。火星は重力が大きいため、単一ミッションで行うには巨大な探査機が必要になってしまう。そこで、3つのミッションに分けて行う。
最初のミッションは2020年に打ち上げられたマーズ2020ローバーだ。過去の生命の痕跡を保存していると思われる場所まで走行し、ドリルで岩を削るなどしてサンプルを集め、試験管のようなチューブに密封する。30本から40本のサンプルを集めた後、ローバーはチューブを火星の地表に置いていく。
大事なサンプルを置きっぱなしにして大丈夫かと思われるかもしれないが、それを盗むような輩はいなさそうだし(いたら面白いが)、雨も降らず、大気が薄いため風に持ち去られる心配もない。
(中略)
■火星に命はあるのか?
マーズ2020ローバーから始まる火星サンプルリターンの目的は、火星が豊かな水を湛えていた過去の生命を探すことだ。
では、現在の火星に生命はいるのだろうか?
もしいるならば地下だろう、というのが大方の科学者の考えである。火星の地上は生命に適した環境ではなさそうだからだ。
理由は放射線(宇宙放射線および紫外線)だ。地球ではヴァン・アレン帯やオゾン層が太陽や宇宙から飛来する放射線を防いでいる。だが、そのようなバリアのない火星の大地には放射線が無慈悲に降り注いでいる。それが生命の身体やDNAを傷つけるだけではなく、土を殺菌作用のある漂白剤にしてしまう。
ちなみに宇宙放射線は将来の有人火星探査にとっても最大の壁のひとつだ。火星表面における、宇宙放射線による人体への被曝量は一年あたりおよそ0.1〜0.3シーベルトと見積もられている。これは地球の約100倍である。現在のNASAの宇宙飛行士に対する生涯被曝量の上限は0.44〜1.17シーベルト(性別、年齢、喫煙の有無で異なる)なので、数年の有人探査ならば大丈夫だが、定住するには厳しいだろう。将来の火星都市は地下に築かれるかもしれない。
強い放射線が胎児や乳幼児の発達にどう影響するかも未知数である。言うまでもなく、繁殖できなければ人類は定住できない。一方、地下では放射線が遮蔽されるうえ、凍っているが水がある。温度変化も地下の方が穏やかだ。もしかしたら、地下の洞窟が火星生命のライフボートになっているかもしれない。もしかしたら、岩石や氷の中に息を潜めている命があるかもしれない。
現在のところ、火星の現生生物を探査する具体的な計画はない。洞窟を車輪で走るのは困難だろうから、脚で移動するロボットを使ったミッションになるかもしれない。あるいは、モグラのように火星の土や氷に穴を掘って進むロボットかもしれない。
地下に潜らずとも現生生命と出会える可能性もある。最近、低緯度地方のクレーターの淵などで何かが流れ下ったような跡が多数見つかった。RSL(Recurring Slope Lineae)と呼ばれるこの現象は、日向の斜面で毎年夏に観測され、冬になると消える。流れているものの正体については未だ議論がある。ある人は流水だといい、ある人は流砂だという。
だがいずれにしても、流れが引き起こされるプロセスに液体の水が関与している可能性は高いだろう。その水に、生命がいるかもしれない。
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