【生物】生きるために酸素を必要としない多細胞生物が初めて発見される(イスラエル研究) [しじみ★]at SCIENCEPLUS
【生物】生きるために酸素を必要としない多細胞生物が初めて発見される(イスラエル研究) [しじみ★] - 暇つぶし2ch1:しじみ ◆fbtBqopam767 しじみ ★
20/05/22 17:14:31 CAP_USER.net
地球上には不変のルールというものがある。太陽は東から昇り、りんごは木から落ちる。そして、生物は生きるために酸素を吸う...はずだった。だがこちらは不変ではなかったかもしれない。
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 今年初め、クラゲに似た寄生虫が発見された。それは多細胞生物でありながらミトコンドリアDNAがなかった。

 つまりは呼吸をしない。生存する上でまったく酸素に頼っていないのだ。知られているものとしては初めての酸素呼吸をしない多細胞生物である。

 地球上に存在する生命の活動メカニズムについての理解が根本からくつがえるわけではない。しかし、地球外生命の捜索にとっては、大きな含みを持つだろう大発見だという。

■もともとは別個の生物だったミトコンドリア

14億5000万年以上前、生命は酸素を代謝する能力、すなわち呼吸を発達させ始めた。

 きっかけは大きな古細菌が小さな細菌を飲み込んだことだ。どういうわけか、それが両者にとって都合のいい結果になり、それ以降共存することにした。

 両者はともに進化を遂げ、やがて中に潜む細菌は「ミトコンドリア」という細胞小器官に変化した。
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■多細胞生物は酸素なしで生きていけるか?

今、人体の中にある赤血球を除くあらゆる細胞には、大量のミトコンドリアが含まれており、呼吸に欠かせない役割を果たしている。

 その役割は、酸素を分解して「アデノシン三リン酸」という分子を作ることだ。多細胞生物はこれを利用して細胞を機能させている。ゆえに「生体のエネルギー通貨」と呼ばれることもある、生物にとっては重要な物質だ。
 
 生物の中には、酸素が乏しい環境に適応したものもいる。たとえば一部の単細胞生物は、ミトコンドリアが関係する細胞小器官を酸素を使わない代謝(嫌気的代謝)のために進化させた。

 だが、同じことを多細胞生物もできるかどうかについては、ちょっとした争点であった。

 それもテルアビブ大学(イスラエル)の研究者が、「ヘネガヤ・サルミニコラ(Henneguya salminicola)」という寄生虫を発見したことで決着したようだ。

■遺伝子がシンプルになる傾向

今回の研究結果は、多細胞生物もまた酸素なしで生きられるということを示している。

 それでは具体的にどのようにして生きているのかは、ちょっとした謎だ。もしかしたら宿主であるサケからアデノシン三リン酸を吸い取っている可能性もあるが、今のところはっきりしないようだ。
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 酸素呼吸を捨て去るなど奇妙なことにも思えるが、こうした生物にみられる一般的な傾向とは完璧に合致しているという。

 彼らには遺伝的に単純化する傾向があるのだ。長い年月をかけて、海中を漂うクラゲのような生物からずっとシンプルな寄生虫へと退化したわけである。

 なお彼らからは祖先のゲノムのほとんどが失われてしまったが、刺胞に似た複雑な構造は残っている。今日、それは刺すためではなく、宿主にぴったり張り付くために使われている。写真に写っている目のようなものがそれだ。

この研究は『PNAS』に掲載された。
A cnidarian parasite of salmon (Myxozoa: Henneguya) lacks a mitochondrial genome | PNAS
URLリンク(www.pnas.org)

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