19/05/13 12:55:10.10 CAP_USER.net
人工知能(AI)は医療・金融・セキュリティなど、さまざまな分野で活躍する技術です。2019年5月12日、スウェーデンのウイスキーメーカー「Mackmyra」はMicrosoftとフィンランドの人工知能を活用したコンサルタント企業Fourkindと提携し、既存のフレーバーやタルの組み合わせや、販売数、顧客の好みなどを機械学習したAIによって考案される「AIウイスキー」の製作を開始したと発表しました。
Mackmyra AI whisky
URLリンク(ai-whisky.com)
Here Comes the World’s First AI-Generated Whisky
URLリンク(www.popularmechanics.com)
ウイスキーの歴史は古く、15世紀にはラテン語で「命の水(aqua vitae)」と呼ばれてアイルランドやスコットランドで愛飲されていました。ものづくりの分野にも広がるAIの躍進によって、人類が製造し飲んできたウイスキーの長い歴史にも変革が訪れたといえます。
2019年の秋から生産が開始されるAIウイスキーは、香りは「トフィーとクリームバニラ、上質なオロロソ風で、シトラス・洋梨・リンゴ・アニス・ジンジャー・ホワイトペッパーにオーク樽」に、味は「オーク材の風味のバニラ、かんきつ類と洋梨、ハーブにわずかにタバコの葉のよう」で、フルーティーでオークの風味とわずかな塩気が感じられるドライな飲み口のウイスキーとなるそうです。
AIをウイスキー作りに活用する利点として、AIは人間よりもレシピの考案や改善の速度が速いという点と、人間では考えられなかった新しい革新的組み合わせを提示してくれるという点が挙げられています。ウイスキーの製造法では、「何をフレーバーとして入れるか」など多数の選択肢があり、今回AIが考案したレシピの総数は7000万件以上にものぼったとのこと。
その7000件以上のレシピから最適なウイスキーを作り出すために、人間の専門家も活躍しています。Mackmyraでウイスキーの味付けを担当するAngela D'Orazioさんは「今回、ウイスキーのレシピを考案したのはAIですが、どのレシピにするのかを決定したのは人間です。まだまだ人間の役割は重要です」とコメントしています。
また、Fourkindは「ウイスキーは始まりにすぎません。お菓子・香水・飲料、果てはスニーカーなど、AIが活躍できる分野はさまざまに考えられます。AIは企業のブランドイメージや精神を損なうことなく、新しくユニークな製品を考案してくれます」と語っています。
URLリンク(i.gzn.jp)
URLリンク(gigazine.net)