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【12月5日 AFP】
ブラジルで、死亡したドナーから子宮を移植された女性が健康な赤ちゃんを産んでいたことが分かった。亡くなったドナーから提供された子宮での出産は世界で初めて。子宮に問題があるため子どもを産めない女性にとって新たな選択肢となりそうだ。ブラジル・サンパウロ大学の研究チームが5日、英医学専門誌「ランセット(Lancet)」で発表した。
移植手術が行われたのは2016年9月。脳卒中で亡くなった45歳の女性から摘出した子宮を、珍しい病気のため生まれつき子宮がない32歳の女性に移植した。その後、体外受精で準備していた受精卵を着床させ、翌年12月、女性は帝王切開で女児を出産したという。
生体ドナーから子宮を提供されて出産に至った例はこれまでにもあったが、今回の画期的な移植手術は、亡くなったドナーからの子宮移植が可能であることを示した。
子宮の問題で妊娠できない女性が子どもを持つ方法は、最近まで養子縁組か代理出産しかなかった。(c)AFP/Marlowe HOOD
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