20/09/30 21:13:13.44 BCbr4wcr.net
文化という言葉は、アニメにとっては仰々しく聞こえ、気恥ずかしい。しかし、映画だってそうではなかったのか?その発生のときはくだらないもので、科学の好奇心を満たす
だけのマジックであった。それがいつか記録性を持ち、ドラマ世界を創り、ピンク映画から学術映画、幼児物、漫画等々と分化して、映画を創るという行為を破廉恥なことと
いう人はいなくなった。漫画だってそうだ。戦後三十五年、いまは大人向けの漫画雑誌まであって、漫画という言葉を超越するような作品がその地歩を築いてきた。
コミックスの読者の年齢は四十歳までにあがっているのである。映画にしろ漫画にしろ、これらが文化的行為でなくてなんであろう。
テレビ・アニメによって育てられたアニメもいつしか十八年。いつのまにかアニメという言葉が定着して、漫画映画と呼ばれなくなった。名作物といわれるアニメが、“漫画“で
はあるまい?昔話的な作品が“漫画“ではあるまい?まして、メカ物が漫画なのか?そうはいいきれまい?アニメは漫画。漫画は幼児の物。そして低俗。すでにそんなふうに
考える時代は終わりつつある。アニメのなかにはいろいろなジャンルが発生しはじめて、分化が始まっているのである。にもかかわらず、大人たちのなかには未だ『ガンダム』
のイベントに対して“チビッ子“が集まったと報道する部分が存在するのである。それは、制作者たちの集団の中にもいる。大人という種族こそ、硬直化した思考の持主たち
といえるから・・・・・・・。
301:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:13:25.02 BCbr4wcr.net
468 名前:『だから僕は・・・』-アニメ新世紀宣言の篇-⑤[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 11:27:42 ID:???
事実を見せられても分からない人々がいるのは仕方のないことなのだ。だからといって口をつぐんではいられない。それは、人にとって不幸なこと、危険なことと
思えるからだ。だから、僕はなりふりかまわず、信じてきたことをやろうとした。スポイルされるかも知れぬという不安をいつもかかえながらも、与えられた場を、
与えられたチャンスを、最大限に利用させてもらおうと試みるようになってきた。殊に、『ガンダム』によって・・・・・。
それが一体、なんのためだったのかは知らない。妻子を養うためとは断定できない。亜阿子と二人の娘には申しわけないが、そんなもののためではない。
では、なんのために?分からない。が、ひとついえることがある。自分の生きてきた道程で、それぞれの人たちの生き方を見せてもらった。
それらの人々が必死で生きながら、みんな何かを求めていて、求めきらないようにみえる。人の生とはそんなものなのかも知れぬ、と思う。
ならば、僕に何ができる、というのではない。諸君たちの行動が示してくれた力をも含めて、人は一人一人、大きく生きたいと願っているのだろう。
人は率直に認め合ってゆきたいと欲求しているのだ。にもかかわらず、人の悟性と感性はそんな本能的な率直さを忘れさせる。我があるからだろうな、きっと・・・・・。
それは、人の辛さだ。
だから、いつの日か、たとえそのとき僕が敗残者になっても、辛さのなかにも“生きてきた“という実感を得たいと思ったのだ。
そのためには時は、ピエロもやってみようと思うのだ。しかし、そういう僕も、決して、理想を抱いてアニメの世界に入ったのでもない。
ただ成り行きだけで、アニメをやった、やらせてもらった、というのが正しい。
故郷を忘れ、捨てたい、という衝動をたえず抱きながら・・・・・・・。
それが僕だった。
302:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:13:34.43 BCbr4wcr.net
478 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 17:41:58 ID:???
富野氏にとって、「100万人に伝わる表現方法」が“ロボット物”というジャンルだった。
ロボット物という手法の上に、自分が求める人間性を求める物語要素やテーマを少し加える
という形で表現していった。自分が求める映画表現への想いやテーマ、物語をそのまま
出していたら、今、台湾まで私の名前が伝わると言うことは“絶っっ対”になかった」と、
富野氏は“絶対”というところを体を折り曲げるほど力を入れて主張する。
どのようなツール、手法を使っても、100万人に通じる、世界が、人類が興味を持って
もらえる所にピンポイントで合致すれば、100年でも1000年でも作品は生き残る。
「僕がロボット物を利用したように、ゲーム的なもの、インターネット的なものを
ツールとして利用してください」と富野氏は会場を見わたし話しかけた。
「雑誌のインタビューなどで知っていると思いますが、僕はあまり『ロボットもの』
というものが好きではない。だけど、“鋼弾之父”と紹介されると、感動してしまう。
この監督はホントにロボットものが好きだよねえと(他人事のように)感動してしまう。
だけど基本的には、嫌いです」。矛盾していながらも富野氏のキャラクタと人物像が
伝わる。微妙なニュアンスが楽しい富野氏の言葉だ。
「我々は生き物なので、デジタルに屈服せずに、デジタル的なものを全て拒否していただきたい
という根本的な想いがある。しかし住みやすい土地ではなかった所で生まれた一神教が
もたらした文化としてデジタルという文化も“やむなし”と思うところもある。
我々多神教のアジアの人間は、二元論の文化に寛容でなくてはならないと思っている」と、
再びエキセントリックな言葉で富野氏はカルチャミックスに話を戻し、
そして“台湾”に住む来場者へと主題を向けていく。
台湾は豊かで寛容なアジア的基盤の上に、多様な文化や政治が流れ込む、特異な体験を
している人々が住む土地だ。日本は文化として“爛熟”しまっていている。爛熟した文化は
これから100年、厳しくなる地球環境の上で人類がどう生き残るかという命題に直面する
時代において評価されにくい。その点極めて現実的な問題に直面し続けている台湾の人々が
発信するコンテンツこそ、これからの時代の“指針”になるのではないか。富野氏の言葉に、
会場はしんと静まりかえった。次の瞬間富野氏は「基調講演はここまでで、質問に移りたい
と思います」と、極めて重いテーマを来場者に投げかけてマイクを置いた。
303:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:15.13 BCbr4wcr.net
477 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 17:41:27 ID:???
■ 宗教観や人類の未来からケータイ小説までスケールと話題が交錯しつつ提示されていく“もの作り”
いきなりテーマを変更するという言葉で会場にインパクトを与えた富野氏は、その流れのまま
「アニメや漫画、ゲームに限らず情報やデジタルで、コンピュータで発信されるもの、
西洋文化から生み出されたこれらのもので、我々はこれからも創作活動やビジネスなど
様々なことをしなくてはならない。我々はこうした1と0、善と悪、二元論がはっきりした
欧米の一神教世界を、アジアの多神教世界に重ね合わして行かなくてはいけない、
と感じました」と語った。
富野氏の言葉は、宗教や資本主義社会、クリエイター、作品の作り方、浮世絵から見える
歌麿のすごさや、大陸からの文化の繋がりなど様々な例にジャンプしながら、
「どのように作品を作っていくか」への模索へと話を進めていく。「最初期のアニメは
低俗な人々が作っていた」、「深夜アニメは自分の主張を聞いてもらいたいために作る
日記のようなものだからつまらない」など過激な言葉を随所に織り交ぜていった。
通訳に「直訳してください」と念を押す所など、自分の過激な言葉を楽しみながら、
それでも会場を見回し、真摯な態度で語りかけていく。基本的には強くテーマを模索する
富野氏の言葉に会場はぐいぐいと引き込まれていった。
304:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:29.12 BCbr4wcr.net
「自分の好きな物を自由に取り込んでいくことで魅力的な作品を生み出したアニメ業界は、
組織が大きくなったり、社会に認識されることで、才能が集まり、競争が激化していく。
その中で“天才ではなく普通の人”がどう生き残っていくのか、そこに『カルチャミックス』
の意味が見えてくる」と、富野氏は語る。若いクリエイターの作品を見ていく上で
「自分の生まれ育った文化を改めて見つめ直すことはとても難しく、それを自分の
オリジナルとして作品の中に昇華させていくことはさらに難しい」という。
305:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:33.01 BCbr4wcr.net
自分たちの文化のどこが優れていて、オリジナリティを見いだすためには「自分が考えた
このカッコイイ構図は自分のオリジナルの物だ」という考え方は捨て、自分の後も連綿と
続いていく“その次”を考えて作品を作っていくことだという。その姿勢こそが続いていく
作品を生み出す。その上で富野氏は、「Taipei Game Show 2008の出展者や、作品、来場者、
“ヘソ出しのコンパニオンのお姉さん”を見て、台湾ではカルチャミックスは
しっかり進んでいると感じた」という。
ここから富野氏の話は「もの作り」へフォーカスを合わせていく。ものを作る上で我々は
何をしていかなくてはいけないか。自分は何を問いかけ、自己を主張したいか。自分の
心からの叫び、自分固有だと考える気持ちをそのまま作品に作り上げることができるような、
“日記風”のコンテンツを作品にすることができるのは限られた天才しかできない。
「ケータイ小説」や「Youtube」作品から大ヒットに繋がった作品はあるが、それは
ツールがメジャーになる過程で天才が作品を生み出したと言うだけで、ツールを使う
全ての人が作る日記的コンテンツが全て高い評価を受けるわけでは決してない。
「我々が作品を作る上、技能を行使する上で必要なのは、『わかって欲しい』と思うこと
ではないでしょうか」と富野氏は会場に語りかける。日記風作品は限られた3人の人には
伝わるかもしれないけれど、1万人、100万人の人には伝わらない。100万人に通じる
言葉の使い方、表現をしなくては自分の主張は、作品は絶対に伝わることはないという。
306:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:41.61 BCbr4wcr.net
478 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 17:41:58 ID:???
富野氏にとって、「100万人に伝わる表現方法」が“ロボット物”というジャンルだった。
ロボット物という手法の上に、自分が求める人間性を求める物語要素やテーマを少し加える
という形で表現していった。自分が求める映画表現への想いやテーマ、物語をそのまま
出していたら、今、台湾まで私の名前が伝わると言うことは“絶っっ対”になかった」と、
富野氏は“絶対”というところを体を折り曲げるほど力を入れて主張する。
どのようなツール、手法を使っても、100万人に通じる、世界が、人類が興味を持って
もらえる所にピンポイントで合致すれば、100年でも1000年でも作品は生き残る。
「僕がロボット物を利用したように、ゲーム的なもの、インターネット的なものを
ツールとして利用してください」と富野氏は会場を見わたし話しかけた。
「雑誌のインタビューなどで知っていると思いますが、僕はあまり『ロボットもの』
というものが好きではない。だけど、“鋼弾之父”と紹介されると、感動してしまう。
この監督はホントにロボットものが好きだよねえと(他人事のように)感動してしまう。
だけど基本的には、嫌いです」。矛盾していながらも富野氏のキャラクタと人物像が
伝わる。微妙なニュアンスが楽しい富野氏の言葉だ。
307:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:48.23 BCbr4wcr.net
「我々は生き物なので、デジタルに屈服せずに、デジタル的なものを全て拒否していただきたい
という根本的な想いがある。しかし住みやすい土地ではなかった所で生まれた一神教が
もたらした文化としてデジタルという文化も“やむなし”と思うところもある。
我々多神教のアジアの人間は、二元論の文化に寛容でなくてはならないと思っている」と、
再びエキセントリックな言葉で富野氏はカルチャミックスに話を戻し、
そして“台湾”に住む来場者へと主題を向けていく。
台湾は豊かで寛容なアジア的基盤の上に、多様な文化や政治が流れ込む、特異な体験を
している人々が住む土地だ。日本は文化として“爛熟”しまっていている。爛熟した文化は
これから100年、厳しくなる地球環境の上で人類がどう生き残るかという命題に直面する
時代において評価されにくい。その点極めて現実的な問題に直面し続けている台湾の人々が
発信するコンテンツこそ、これからの時代の“指針”になるのではないか。富野氏の言葉に、
会場はしんと静まりかえった。次の瞬間富野氏は「基調講演はここまでで、質問に移りたい
と思います」と、極めて重いテーマを来場者に投げかけてマイクを置いた。
308:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:14:59.95 BCbr4wcr.net
479 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/01/29(火) 17:42:28 ID:???
■ ユニークなパフォーマンスで来場者を魅了する富野氏。言葉からあふれる制作へのつきぬ精力
続いて行なわれた質疑応答は、会場の多くの人々が積極的に手を挙げる活発なものになった。
富野氏はその勢いに笑顔を見せ、質問の時間を延長するように運営に提案する。
その言葉を通訳すると、会場は富野氏に大きく拍手をし、そしてさらに勢いよく質問の手を挙げた。
質問の内容そのものは残念ながら中国語のために細かくはわからなかったが、富野氏の答えは、
「ツールに頼るほど作品はつまらなくなる」といった作品論から、「バイストン・ウェル
(富野氏の創作した架空世界)は自然が神であり、あえて名前をつけなかった」、
「ニュータイプは子供に夢を与えるため、人の世の問題を超えるかもしれない理想を求めた
概念で、単純な超能力者とは違う」といった作品に焦点を当てたものなど様々
富野氏の視点が明らかになった。
質問に答える富野氏は「対象や商売を考えて作品を作っていく危険性」を提示していく。
多くの人々に受けいられる作品は、そういった枠を超えて伝わっていく物だ。その為に
自分の中に根深く縛る常識を越えていかなくてはいけない。規制の価値観から1つ頭を
出したものがヒットを生み出す。「今までと似たようなもの、同じようなもので
ヒットを生み出すことができると思っている人は、アホです」。
309:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:07.91 BCbr4wcr.net
富野氏のファンが集まる会場では日本語を理解する人も多いようで、通訳される前に
富野氏の言葉に笑い声が上がっていた。これは要所でわかりやすく過激な言葉を使ったり、
手や表情で大きく自分の意見を印象づける演出家であり、脚本家であり、なによりも
「監督」である富野氏のサービス精神が会場で存分に発揮されていたためだろう。
手の動きは「芸能の基本だ」として富野氏はマイクを離してポーズをとって見せた。
ミュージカルを思わせるキャラクタのアクションは富野氏の作品の特に
オープニングで取り入れられている表現だ。
質問者が深刻な顔で質問し、富野氏が最も力を入れて語ったのは、「スポンサーと
クリエイターの関係」である。儲けを生み出すため、売れるための作品を求めるスポンサーと、
自分の求める作品を作りたいと考えるクリエイターは「作品」を生み出す上で不可欠な存在
ながらも、ある点では大きく対立する。富野氏自身、自らの志向する作品を作る環境を求めて
プロダクションを作ろうとして、断念したという。
富野氏はこの問題は普遍的なもので、クリエイターは一生この問題を抱え、問い続けて
いかなくてはならないと語る。歴史上の偉大な音楽家や画家すらパトロンとの問題を
抱えていた。資本家と作品を生み出す人は「違う人種」であることをまず心に
刻まなくてはならない。作品を作ることのみを目的とする人にとっては違法コピーすら
「『自分の作品を1人でも多くの人に見てもらうための手段』としていくらやってもかまわない」
という想いを富野氏は語った。しかし、「それを主張する評論家に単純に同調したり、
尻馬に乗るのも考えさせられる」と釘を刺した。
310:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:15.24 BCbr4wcr.net
「シンボリックに表現できるアニメの可能性はまだまだ現場の人々が気がついていない、
自分を含めて考えていきたい」、「人類はまだ1万年くらいは続いて欲しい」など富野氏の
言葉からは現在も積極的に作品に取り組み続ける旺盛な精力を持つ人物であることを
感じさせられた。「バイストン・ウェルは認識論で構築されている世界」など、富野氏の
独特の言葉の選び方と価値観をきちんと翻訳した台湾スタッフの努力が会場の一体感に
大きく貢献していたように感じた。
富野氏はアニメ史に名を刻む作品を生み出しただけでなく、現在もトップクリエイター
として注目を集め続けている人物だ。今回の講演は、現役のクリエイターであり、
「もの作りの先輩」として富野氏が、台湾の人々だけでなく、ものを作ることを志す
全ての人に向けて発したメッセージであると感じた。メッセージを受け取った人々が
彼の提示した未来をどう受け止め、新しい作品を作っていくか、とても考えさせられた。
311:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:33.59 BCbr4wcr.net
【斧谷稔】大富野教信者の会part67【井荻麟】
スレリンク(x3板)
156 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 17:12:20 ID:???
2007年夏の台湾の漫画コミットというイベントで、朴のインタビュー
せっかく見つけたから、ちょっと翻訳してここに貼っとく
ただし、かなりいい加減な翻訳なのでご注意ください
Q:ガンダムシリーズの富野監督は朴さんの声優界入りのきっかけとなる方なんですが、
二人の間は何か特別な思いはあるんですか?富野監督についてどう思いますか?
A:私にとって富野さんは父のような人です。
たまにお尻を触られるけど(笑)、でも、本当に親切な方なんですよ。
いつも私のことを心配してくれるし、舞台劇に出演してるときも必ず見に来る。
それで、「朴は痩せすぎてる。もっと太ってなきゃ」と言って、強引で私を焼肉に行く(笑)。
私の目から見れば、富野さんはホントにヒューマニティが溢れる天才で、大変素晴らしい方なんです。
とても尊敬します。
157 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 17:15:09 ID:???
気持ち悪いな
もうちょっと罵倒しろ
158 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 17:15:54 ID:???
あ、「行く」じゃなくて「連れて行く」 すまん
312:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:43.93 BCbr4wcr.net
211 名前:(01)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:35:57 ID:???
(講演台の向こうに立って、写真参考)
あのー、このスタイルじゃいやですね。
(聴衆、笑う)
えー、大陸風に、あのー、威張ったスタイルでお話するのは、とっても嫌なキャラクターです。
(聴衆、大笑う)
(舞台の中央に移動)
ですので、この形でお話しするのが良いと思います。
が、今日のテーマ、おそらく事前に紹介のとおり、カルチャーミックスが次の時代を作る...えー、
カルチャーミックスが次の時代を通るという、そういうタイトルに絞めましたので、多少、あのー、固いのテーマの話になります。
ところが、そのような予定したテーマでお話にしようと思ったのですが、この間、昨日と会場の方を見させて頂きました、
特にノミネートされたコミックス、えっと、あのアニメのそのショート・ショートの作品を見させて頂きまして、予定を変更せざるを得ませんでした。
テーマにしていましたカルチャーミックスということについて言えば、大雑把に言ってしまうと、こういうことです。
異文化を重ね合わせた作品を作っていくということが、今後100年の、えー、アーティスチックなワーキングにとって、とても大事なことだというふうに考えていました。
212 名前:(02)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:39:05 ID:???
このことは現在のゲームのことを含めてそうですし、実はその、パソコンで作り上げられたネットワーク社会、それから、えっと、
いわゆるデータといわれている、その、まあ、情報なのですけれども、その情報のようなものが...
このように技術が手に入れることができたのは、西洋文化の結果だと思います。
我々はこのように開発された技術を使って、今後の芸術活動、それと情報活動、それからビジネスそのものも展開してなきゃいけないわけです。
で、そのためには、欧米の一神教の文化に対して、我々アジアの文化を重ね合わせていくということはとても大事なことだというふうに思いました。
つまり、文化を重ねあわせる、つまりカルチャーミックスをしてゆくという考え方をより具体的に、鮮明に持っていくことによって......
マイクロソフトとマイクロソフトの端末であるウィンドウズにも勝てるのではないかという意味と考えたわけです。
(聴衆、ちょっと笑う)
アップルの名前が挙げなかったのは、皆さんが分かるとおり、まだ穏やかに、えっと、我々が使わせてもらう技術として大切にいきましょう(笑)。
(観客、笑う)
313:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:51.08 BCbr4wcr.net
213 名前:(03)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:48:36 ID:???
ただ、一神教の資本主義文化の中で競争が続いてるわけですから、アップルがどうなるかっていうことも、
当然視野に置いていかなければいきません。
そして、実際に僕自身はアニメを作る立場の人間ですので、作品、つまりどのようなお話を作るかということについても、
カルチャーミックスというものを意識していかなければいけないというふうに思います。
そして、えー、50年、40年前の時代でいえば、漫画とか、漫画映画というものは、とても低俗な文化だと思われていましたし、
そういうものを作りたいと思っている作家たちも、基本的は低俗の人々の集まりでした。直訳してください。
(通訳、ちょっと困った様子)
(観客、笑う)
直訳してください。
(観客、大笑う)
低俗の人たちであったために、西洋だ、東洋だ、それから自分たちの文化だ、他人の文化だ、そういうこと一切考えないで、
自分の好きなものをこうやって取り込んで、作品を作ってきたわけです。
それがまさに、漫画という文化、レベル低い文化だと思われていたからそういう作業が行われていました。
このことは実はとても大事なことです。
314:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:15:59.02 BCbr4wcr.net
214 名前:(04)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:50:56 ID:???
だからこの数年後、その経験から言うのですけど、まさか僕が、お国の税金を使って、
地球の反対側まで旅行できるなんてことは,思ってもみませんでしたね。いや、やらされています(笑)!
(聴衆、大笑う)
そして、この事実を、この事実の意味を分かれば、カルチャーミックスの意味を特別に説明する必要ないというふうに思います。
ところが、モノを作る、それから組織が大きくなる、それから政府機関から公認されるという行為は、
ひょっとしたら人間の一番アーティスチックな感覚とか、センスというものを摘み取られる、それからその能力を低下させることかもしれません。
えー、このことについての説明はこれ以外しません。が、もうひとつ別の説明があります。つまり、社会的に認められる職業になったとき、産業になったときに、
何か起こるということでいえば、今皆さん方が直面してるとおりです。
圧倒的に競争者が多くなった、それから、かなり凄い才能が入り始めて、40年前のように、馬鹿の集団では無くなってしまったという不幸です。
315:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:06.87 BCbr4wcr.net
215 名前:(05)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:52:45 ID:???
ですから、えっと、天才は別として、普通の能力を持った人が、この世界に生き残るための方法はどういうところにあるかというと、
カルチャーミックス論を含めての、その一番本質的なことをきちんと認識し、実際できる自分というキャラクターを作る、しかない、ということです。
そうしますと、具体的にカルチャーミックス論に関して言えば、えー、昨日見せていただいたこっちのノミネートされたアニメの作品などを見て、
とても良い部分と悪い部分というのを二つを一瞬にして、見つけることが出来ました。
どういうことかと言いますと、自分たちの文化の身に備えている文化的な基準を以って、他の文化のいいところを取り入れろというふうに言いたいのですが、
自分たちを育った文化を正確に認識するということは、とても難しいということが分かりました。
そしてもうひとつは、自分の文化、持っている文化を現代のお客さん、観客、マーケットに対して提供していく、
自分アーチストであるんだからということで、それをオリジナルに、新しいものにして、
再生産、新しいものをリメイクして、再生産するという行為、アクション、行動、表現というのはなお難しいことも分かりました。
316:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:13.50 BCbr4wcr.net
216 名前:(06)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:55:22 ID:???
えー、その実感を持ったのは、その、あの、昨日見た短編の中で、えー、台湾もしくは朝鮮のフィルム、あの、我々の身体性みたいな表現が、
2年前見た別の作品とものすごく似ていたりして、必ずしもオリジナルな表現というふうに見えないという事実、事実がそういうことを僕が改めて学びました。
えー、僕自身、えっと、日本人ですので、えっと、う、浮世絵というのは見慣れたつもりでいましたが、
たとえば、歌麿の美人画が、どのように優れているのかということを、つい最近まで知りませんでした。
それについては、最近NHKの番組で、えー、歌麿とその前の代の、えー、(鳥居)清長という美人画の違いというものを、
現代の役者を使って、同じようなポーズを取らせて、写真で撮影していて、そのポージングが持っている意味が、
清長の時代、歌麿の時代ではこういう違いだよという解説をしてもらって、初めて歌麿の凄さっていうのは分かったりします。
そして、そのときには、清長の美人画の描き方は、清長のオリジナルだというふうに思いました。
ところが、二日前に故宮美術館(注:正確は博物院)で大陸からこちらに流れてきている、
特に水墨画、それから風俗画といわれている人々の、特に、あのー、女性の姿、男性の姿、長い着物を着ている姿、そのシルエットの描き方が、
清長以前のものであろうということが分かりました。
317:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:22.95 BCbr4wcr.net
217 名前:(07)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 11:59:55 ID:???
えー、清長についてのこと、人物画のことについて、こういうふうに理解してください。
我々のシルエット、身体のシルエットは8頭身とか9頭身ではないのですが、
水墨画ではとうの昔に、とても背の長い(高い?)スタイルのに、10頭身のシルエット昔から描いていたということです。
この話をどういうふうに理解するかというと、特に若い人に、自分たちがこういうふうにカッコいいキャラクター、
こういう風なカッコいい描き方をオレのものだと思うバカなことはやめてほしいです。
(聴衆、笑う)
我々作り手がやらなければいけない使命というのは、間違いなく、今日までの結果を刈り取ることではないのです。
なぜならば、我々の行動、行為、アクションというのは、今始めにということは、今初めの次!に向かって、表現をするということのはずです。
その次というのは、ビジネス論で言えば、来年、再来年、10年後、20年後に向かっての表現のはずなんです。
はい。で、これからお話することは、初めに予定したカルチャーミックスが次の世代を通るなんとかという趣旨を外れます。
えー、確認しますが、すでに、この、今回の会場でも見られているデジタルコンテンツフォーラムの中で参加している
企業の商品、それから作品、それからゲームのタイトル、それから実際に、えー、
お客さんに対してサービスしてくださっているヘソ出しのきれいなお姉様方を含めて、のものを見ていると、
もう古い視点での話をする必要はないと思ったからです。
えー、その、カルチャーミックスは台湾では確実に進んでるというふうに認識しております。
318:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:30.55 BCbr4wcr.net
219 名前:(08)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:15:22 ID:???
モノを作る、作品を作るという視点に立ったときに、我々は、私は、俺は何をすべきか、
何をしなければいけないかという話に進ませていただいきます。
何かモノを作りたい、モノが作れる私、俺、こういうものを世間に分かってほしいと思ってる私、俺という主体、の問題です。
自分自身も若いときがあったから想像もつくのですが、私が持っている、俺が持っている
不満、苦しみ、辛い、世間に対して分かってくれというふうに思っている不安っていうのは、自分が苦しむものであるために、
これは自分固有なものだというふうに思いすぎているアーチストが多すぎるということです。
そのために、何が起こるかというと、日記のような作品を撒き散らしても平気だというような制作スタッフ、それから企業というものが現れます。
(通訳:にっき、のような作品?)
(富野:日記。日記。ようするに自分の思いのたけだけをグダグダグダグダ言ってるだけ。)
ですから、今の日本の深夜アニメっていうのはつまらないです。
(聴衆大爆笑)
そして......皆さん、笑いことじゃないですよ。皆さん方のその作品の中すでにそれが始まっています。
つまり、表現のスタイルを結局どっかのコピーをやってるんだけれども、自分のオリジナルと思っている作品がノミネートの中にもありました。
(富野、とても真剣な顔)
(会場、一転静まり返る)
319:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:51.22 BCbr4wcr.net
220 名前:(09)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:18:15 ID:???
ユーチューブを使っていれば気が済むようなヤツは作家ではないという言い方をしたい。
(聴衆、忍び笑う)
ところが、昨日それについての反論はすでにありました(注:前のレポートに参考)。
「ユーチューブから入って、それが商売になってんだからいいじゃねえか」という言い方なんです。
事実、日本でも、ケータイ電話で読める小説が具体的、プリントしてしまったら、あの、ようするに10万部単位も売れるという現実も
この1年間違いなく出てきています。
それについて、当たり前なんでしょ!って言います。100万の人間が使っているツールがあったとすれば、
100万人の中では1人や2人の天才がいるわけですから―いや、もっといるかな―これを利用して、金を儲けしようとするようなヤツは当然出てきます。
ですから、そういういくつかの成功例があるのは当然のことです。
ゲームでも、ようするにネットゲームがあるということは、ようするに数人、数十人、数百人、
場合によってはそのゲームワールドの中で一ヶ月の中でゲームを、ようするに点数を争いようなゲームもあるでしょう?
私はゲームのことをまったく知りませんので、あるのでしょうとしか言えません。
そういう世界での、ようするに何人かの人々のコミュニティというのが成立して、それなりの、その、
インターネットのコミュニティ、つまり電脳コミュニティっていうのは、それはある部分可能性として存在するのは想像付きますし、
その部分のビジネスになるということも想像付きます。
しかし、私、我々が今日、現在まで、今日現在まで、モノを作る、つまり、アートをするというのは、技能を行使するということです。
技能を行使して、それはいったいどういうつもりでやっているかというと、自分自身のその存在を作ったもの、表現したものに通して、
第三者の人、他の人々に分かってほしいと思うことじゃないでしょうか?
320:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:16:59.35 BCbr4wcr.net
221 名前:(10)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:22:24 ID:???
自分の痛みを、自分の辛さを分かってくれという自分固有の、固有の思いを第三者に伝えるときに、日記風のように表現している限り、
その日記風の表現を認めてくれる人、気が付いてくれる人しか読んでもらえません、見てもらえません。
あたしの悩みを皆さんが分かってくださいよ!!というときも、皆さんが分かってくださいよ!!という表現は、
100万人、1万人の人にあまねく伝われるような表現をしない限り、1万人の人にも、100万人の人にも伝えられないわけです。
つまり、作品を発表する、それから表現をすることという根本的な意味は、100万人に伝える言葉遣い、100万人に伝える
表現の仕方、方法、スキルで持って、アピールしない限り、絶対に伝われないことです。
僕の場合には、ですから現在のユーチューブにあたるものが、ロボットモノというジャンルだったんです。
そしてロボットモノの、漫画、の上に、少しはこのような物語性、少しはこのような人間のドラマ性があっていいのじゃないかというものを付き加えたんです。
それを僕自身が持っている程度の物語の作り手としての作家性とか、それから、映画というのはこういうふうに演出したらいいのではないか、構成したらいいのではないかという、
僕自身の好みだけでもし作っていたとしたら、現在の富野由悠季という名前が台湾で聞こえてくるようになるような作品[ママ]になることは絶!!!対になかったです。
(体を折り曲げるほど強調し、ひょっとして今日一番力入れたところかもしれません)
321:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:17:07.67 BCbr4wcr.net
222 名前:(11)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:25:45 ID:???
ですから、ユーチューブから入ってもいいんです。問題なのは、ユーチューブから入って、20年、50年生き残る、それからまた、
ユーチューブのシステムが、別のものに塗り換わっても、それでも乗せられるような、たとえばメッセージとかコンセプト、
うーん、えー、もっと分かりやすく、デジタルではなくて、はっきりしっかりしたハードコンテンツを持っていれば、
100年まで生き残れます。この、今の理屈をお分かりになったら、ユーチューブのところにもうひとつ「ゲーム的な」っていうものも
付き加えていいのではないかというふうに思います。
この話の一番根本的なことはどういうことかといいますと、どのようなツールを使おうか、それから、ジャンルを使おうが、
最終的に、100万人の人々は何に一番興味を持っているのかということなんです。
で、その人々っていう大衆が、世界の人類が一番興味を持っているところにピンポイント撃てば...撃てれば、
皆さん方が作ったものは100年でも1000年でも残りますよ、という話です。
ですから、僕の場合にはロボットモノという作...アニメの作品、ジャンルを利用させてもらいました。
皆さん方は今「デジタルコンテンツ」というとても妙な言葉遣いを使う世界に暮らしてるわけですから、
このデジタルコンテンツのツ...というツールを利用してください、ゲーム的なものを利用してください、
ユーチューブ的なものを、インターネット的なものを、ウィキペディア的なものを利用してください。
僕の場合には、ですから、ロボットモノというアニメのジャンルが、僕にとってのツールだったんです!ツールだったんです。
えー、アニメ関連の、んー、雑誌とか、雑誌の中での僕の発言を、あの、ご存知の方がお分かりのとおりですが、
ですから僕は基本的にロボットモノというジャンルそのものがあまり好きではありません。
が、このように自分の、あの、オープニングを見せられて、本当に感動してます。
「この監督は好きだよねー」というふうに、本当に感動してます。
(通訳:ロボットモノが好きですか?)
はい。だけど、基本的は嫌いです。
(聴衆大爆笑)
322:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:17:42.24 BCbr4wcr.net
テスト
323:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:17:49.48 BCbr4wcr.net
テスト
324:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:17:53.58 BCbr4wcr.net
223 名前:(12)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:39:21 ID:???
です。そのことを皆さん方が、皆さん方もつまり忘れないでほしいです。我々は動物なんです。
デジタル的なものにすべてのものを、感覚から、フィルムから、生活感覚までデジタル的なものに全部屈服するのが、
我々人間なのかと問うたときに、それは絶っっ対!!に嘘なので、デジタルなものを一切拒否していただきたい!という根本的な思いがあります。
コンピューター技術が基本的に、一神教の文化から発したものであったとすれば、発したものであったとすれば、善悪しかないですもん。
つまり、他者は、異教徒として、排撃してきたのはアイツらです、という言い方があります。
すみません、あのー、異教徒の宗派に属している人に関して本当に申し訳ないです。
(聴衆ちょっと笑う)
これは、あの、あまり冗談ではなくて、あの、あ、冗談ではなくてというのは、どういうことを言いたいかといいますと、
つまりなぜ一神教が生まれたのかというと、やっぱり文化的な背景、文化的な背景というよりも気候的な背景です、というのを理解すれば、
それをやむなしというふうに思います。そういう意味で、中東もそうですし、ヨーロッパ大陸もそうですが、
近代我々が教えられているほど、たとえばヨーロッパが住みやすい土地ではありませんで、し、た。
ですから、一神教の人々に対して、えっと、アジア的な宗教論を持っている人々は、寛容でなければいけない、というふうに思います。
その、今の話も実はその、んー、カルチャーミックスの話です。そして、アジア人、アジアの気候風土が持っている、
かなり豊かな風土というものが、中世まで残っていたかもしれないというところで育まれた我々の感覚論、感性論というのは、
今後21世紀、22世紀、つまり地球が温暖化して、そしてエネルギーが枯渇していくかもしれないというところ...
という時代が入った地球というのが、みんなが分かり始めたときに、どういうふうに生きなければならないかという、
一番コアなものを体験的に持っているのがアジア人であるし、それから政治的にも極めて特異な土地であったこの台湾というところで、
すでにこの50年、この特異な生き方というものを皆さん方が体験なさっております。
325:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:11.40 BCbr4wcr.net
224 名前:(13)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:41:45 ID:???
ですから、一神教の人々が急かされて作り上げてしまった現在までのツールが、これは利用しましょう。
今から作り直していくってのは時間の無駄だからです。これは利用しましょう。利用しながら、
皆さん方が文化論として見直さなければいけないのは、先人の光を求める必要はないのです。
皆さん方が作るしかない!!!!です。
そして、現在の日本というのは、まだまだその、うん、まあ、文化的にも政治的にも、爛熟してしまって、
今グチャグチャになっているような土地柄です。そのようなところから爛熟、成熟文化というものが生まれるかもしれませんが、
それが少なくとも100年200年続く文化論として、発祥するというふうにはちょっと今は思えません。
爛熟期に生まれた文化というのは、また、次の爛熟期に評価されるまで、またずるを得ないです。
ところが、これから100年という、時代っていうのは、えっと、爛熟の時代じゃなくて、
地球上の人類がいかに生き残らなければならないかというコンセプト、コンテンツを一番大事にしなければいけない時期なので、
極めてリアリスティックな、えー、物語、というものを要求されていると思います。
そういうものを満たす風土としては、台湾というのは、とても特異な経験をした土地であるために、そこから発信されるものが、
ひとつの“指針”になっていくのではないかというふうに思っています。
えー、というところで、基本的に基調、基調講演は終わらせて頂きます。
あとは、質問を答えるという形で行こうと思います。いかがでしょうか。
(司会頷く)
はい、では質問を受け付けます。
225 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 12:56:58 ID:???
また規制を食らったので、ちょっとここまで
後半は質問部分です
226 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 13:40:16 ID:???
乙
227 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 14:34:59 ID:???
期待してる。
富野の話は毎度毎度勉強になるもんなあ
228 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 15:39:13 ID:???
>「この監督は好きだよねー」というふうに、本当に感動してます。
>(通訳:ロボットモノが好きですか?)
>はい。だけど、基本的は嫌いです。
こういうツンデレっぷりはいかにも富野だよなw
326:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:19.22 BCbr4wcr.net
235 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:12:34 ID:???
また後半を投下します 質問の翻訳はかなりいい加減なので、
意味分からないならどうか教えてください
327:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:25.09 BCbr4wcr.net
236 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:17:34 ID:???
Q1:
富野監督こんにちわ。10年前のインタビューを拝見させていただいたんですけれども、監督はその中でアニメ漬けの社会は健全な社会ではないと仰って、
監督自身はそれを感じたときに、自分の作品の中でアニメにハマるなというメッセージを入れたとのことです。
アニメ製作者にとって、これは珍しいことだと思いますので、もう少し詳しく説明していただけないでしょうか?
A1:
いえ、あの、特殊な考え方ではありません。むしろ、それをまず危機感として感じたのは、僕にとっては、
Zガンダムの作品の時にそれを感じましたので、いつまでもアニメを見ているのではないというのを、
基本的なテーマにして、あの作品を作りました。
そして、今の話でも、実は話しています(注:今日の講演でも、実はその話をしています)。
ツール、つまりパソコンを使うのがカッコいい、CGを使うのがカッコいい、
だからカッコいいまんまで使ればいいだろうと思っているようなオペレーターが多すぎるから、
つまらない作品ができるんだ。それから、ハリウッドでCGを多用すればするほど、
つまらない作品になったという証言もこの5年の間皆さんがいっぱい見てるんです。
だから、ツールに騙されていけない!その次に何を付き加えなければいけないのかという意味での!映画の特性を挙げます。
その映画の特性を、あまりにも知らなさ過ぎるスタッフが、現場に入って来ているから、つまらなくなるですよ!という話です。
では、あの、映画の特性はどういうことかという話は、えっと、別の時間を受けるか、別の時間を取らないと話せませんので、これ以上話しません。
328:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:32.98 BCbr4wcr.net
237 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:21:37 ID:???
Q2:
富野監督は先ほどカルチャーミックスの重要性を仰ったけれども、
監督は一体どういう観客に向かって、作品を作って、自分を伝えたいのでしょうか?
A2:
先ほど僕は観客を100万人というふうに言いました。
人は選べません。人種も選べません。1人でも多くの人に伝わる物語を作りたいし、
せっかくお金をかけて作るならば、3人にしか伝わらないお話を作っても、つまらないじゃないですか。
それだけのことです。
そして、今のような質問が出てくる理由が、ものすごくよく分かっています。
質問者自身も自覚していないでしょう...いや、自覚してないはずです。
ところが、雑誌の編集、それからテレビ、あらゆる媒体で視聴対象とか購読対象とか、
それからセールスの重点をかけるのはどこの年代のヤツなんだといった話をいっっっぱい!!聞いているために、
観客を決めなければいけないなんじゃないかと思っているんです。
が、映画の特性というのが、それを乗り越えられる特性があるんだということを、
とーーにかく!関係者も普通の人も分かっていない!そういうことです。
ですから、あの、自分が生活の中で身につけてしまった常識とか、既成概念というものは、
我々自身が思っている以上根深いものなんです。ですから、
そこから脱出して新しいものを創っていくという作業は、本当に大変なことです!!だから、
固有の才能を持った人、とか、あるヒット作品というのはすごいというのは、それを脱しているからです。
そこから脱して、新しいものを作れるから、あ、作ってみせるからなんです。ですから、
僕にとってはクレヨンしんちゃんも、あの、ポケモンも、それからなんとか...あ、ドンキーコングも、
それからマリオおじさんも、やっぱりすごいキャ...すごいものだなと思います。
それは、既成の文化論、カルチャー論からちょっと頭を出したところにいるからです。
が、そのことを分かって頂かないで、似たようなものを作って商売になると思っているなれば、それはアホです。
(聴衆、笑う)
329:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:43.53 BCbr4wcr.net
238 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:24:48 ID:???
Q3:
監督は先ほど一神教のツールを利用して自分のコンテンツを作ろうと仰ったけれども、現在の我々の文化は西洋文明の侵略に受けて、
もう衰退していくと思いませんか?それともほかの何かを感じてたんでしょう?
A3:
えっと、どのような意味で衰退という言葉を使っているかは分かりません。しかし、たとえばその言葉を使ったということは、
現在までの、我々が、えっと、知っている、うーん、認識論にとらわれすぎているというふうに思います。
どういうことかといいますと、文化論や宗教論を取り上げた瞬間に、勝ち負けであったり、それから、うーん、勝ち負け論、
それはどちらが強い、強くないみたいなことに絶えずにものを考えるクセがついているからです。
ですから、衰退という言葉が出てくるんだというふうに思います。
そして、そのようなモノの考え方とか、価値観にとらわれているから我々は、
ファンタジーといわれている世界の物語でも、勝ち負けを描いてしまうんです。
カンだけでお話しますと、100年後の観客が勝ち負けにまったく興味を持たない、
観客になってるかもしれないという可能性まで考えれば、衰退論というのは、聞ける単語ではないということです。
衰退しているならば再構築をすればいいだけのことですし、勝ちに乗った、乗っているならば、
それで勝手にはしゃいでいればいいんです。勝ちというのは100年続きません。
中国の文化でも、一つの王朝が続いた最長でも350年ですから。
330:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:19:49.92 BCbr4wcr.net
239 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:28:58 ID:???
Q4:
監督は小説版『逆襲のシャア』の巻末で、もともとはMSを否定する、
機械を否定するというコンセプトを入れたかったんですけど、ビジネスの都合で出来なかったと言いました。
で、後の『∀ガンダム』は人間の関係性をとても丁寧に描くかわりに、MSの戦闘をあまり描かないとしたんですが、
果たしてそれはその原因なんでしょうか?
A4:
えっと、ここでお話していること、当然その言上に則ってるものですから、
質問者の仰る、ご指摘のとおりです。
(あまりあっけない返事なので、しばしの沈黙のあと、爆笑)
(富野、ちょっと困った様子で)お、おかしい?
(聴衆、再び大笑う)
331:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:01.31 BCbr4wcr.net
240 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:32:05 ID:???
とりあえずここまで
241 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 19:48:53 ID:???
超乙
しかしやっぱり富野かわいいな
242 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 21:22:32 ID:???
つまり
アレやられちゃうとアニメでやれる事が無い
とか、新しい事する奴が…
とか、俺達の時代ではパロディしかできない
とか、言ってる奴はアホちゃう?って話だな
アニメの地位向上運動見たいなのはもう30年前にやったし
とりあえずは成功して他の映画やら小説やらの物語見せるコンテンツと同じく
大人も見るコンテンツになってんのに未だに内輪根性の奴はどーしようもないなと
243 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 21:49:23 ID:???
乙乙。
244 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 22:02:59 ID:???
昔さ、富野ってロボットアニメに関してはスペシャリストがいたよな。
そういうのって大概個人的には不幸だったんだよな
332:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:10.60 BCbr4wcr.net
245 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 22:23:30 ID:???
>そういうのって大概個人的には不幸だったんだよな
ここも改変しないとおかしいと思わないセンスを
恥ずかしいと感じて今日は帰ってくださいと、誤解を恐れずに言います
246 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 22:34:35 ID:???
まぁアニメの革新みたいなの期待され続けて
一時期参っちゃったのは不幸だったと思うけれど
247 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 22:41:04 ID:???
>242
読み直せ
333:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:23.12 BCbr4wcr.net
248 名前:(18)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:19:18 ID:???
Q5:
(こいつは明らか御大の話を誤解して、かなり挑戦する態度で物事を言う。このモノ分らず屋の代わり、にみんなにお詫びを申し上げます)
こんにちわ。すみませんが、オレはあなたがいう馬鹿の一人です。
オレはゲーム会社に勤めてるんですが、この産業の競争は誰の想像よりも激しいものなんです。
あなたさっきが言った映画でもアニメでもゲームでも、一般向けなわけですから、
いくらあなたが「ツマラン」とか「無意味」とか喚いても、売れるものは売れる。
つまり、商業の考量が最優先の限り、オレたちの声は決してトップに届かない。
ヤツらは金を儲けることしか考えていないから。ですから、我々のアイデアはなかなか出せないってのもそのせいだ。
あなたさっきが言ってたユーチューブのほうが、また作品を見てる観客数が見れるし、名誉も金も儲けるから、
我々にとってまたモチベーションになれると思います。
先生はこれについてどう思います?
A5:
あの、とても、とてもよく分かる悩みで、この悩みは、えっと、
少なくともこの業界に隣接している人にとっては一般的な悩みだというふうに思いますので、3人だけにしか伝わらないお話ではありません。
僕自身も似たような、つまり出資者、スポンサーと自分との関係を考えたときに、同じようなことを感じました。
ですから、自分でプロダクションを立ち上げてでもというふうに...思った時期もあります。
が、基本的な能力論と、それから僕自身が決して働き者ではなかったので、プロダクションを立ち上げることを断念したという時期もあります。
この解決については、基本的にあ、り、得、な、いと思います。それで、あり得ないことが実はまさに人の世、人の世の中なのです。
ですからこれはかなり一般的に敷延できる問題なので、その悩みは―申し訳ありません―抱えてください。
それで抱えて、それを作品にすることで、吐き出して、なんとか自分がうつ病にならないよう努力してください。
(聴衆、笑う)
とにかく、資本投下をしなければ、作りおおせることができないのが、動画の作品、映画の作品の欠点でもあります。
当然ゲームもそうでしょう。つまり出資者の存在と、それから、モノを作るスタッフ...まあ、
アーティストという立場の人々とは、基本的に合わない人種だということは、認めざるを得ません。
334:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:29.29 BCbr4wcr.net
249 名前:(19)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:21:37 ID:???
ただ、美術史を見ても分かるとおりですけれども、やはりパトロンがいて、ようするに、芸術家、作家...えー、絵描きであり、彫刻家であるという人々。
それから王権という国家論があったために、その宮廷のお抱え音楽師がいるわけです。つまり、
我々が知っている著名なアーティストというのは、すべてそういうパトロンがいて、暮らしてきたわけです。
つまり、モーツァルトでさえです。その、何月何日までに楽曲を書かねばならないという宿命にいたし、
気に入らなければ別のところに行かなくちゃいけなかったという遍歴しなければならなかった。
逆に言えば、ヨーロッパ中旅行ができて、お金も儲かるというふうに評価されている立場も素敵なものかもしれません。
だが逆にいうと、一つの場所で暮らせなかったという絶対的に不利な立場に立っていたというのも、アーティストでもあります。
これは演劇、オペラ、あらゆる芸能者の宿、命、でもありました。そして、日銭稼ぎもしなければいけないというのも芸能者でした。
これは出資者とは根本的に違う人種です......すみません、長くなっちゃいました。簡単に要約してください(笑)。
(聴衆、笑う)
このテーマの話はえんえんとできますので、ここで打ち止めとさせていただきますので、
質問者の方には本当に申し訳ありません、病気にならないように頑張ってください。
(聴衆、大笑う)
250 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:29:39 ID:???
Q6以下、基本的4gamerでは省略した部分で、一応未出となっております
なお、補足として、前スレやwatch impressのレポートも参考してください
335:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:36.56 BCbr4wcr.net
251 名前:(20)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:31:12 ID:???
Q6:
監督は何でガンダムシリーズの中で「ニュータイプ」という要素を投入したんですか?
人類の未来を踏まれて考えたモノですか?それとも別の何かを感じたんですか?
A6:
あのう、基本的に、物語を作るという人々は、僕に限らず、夢を見ている部分があるというふうに思います。
それから、テレビ漫画という媒体で作品を発表させてもらったわけです。
そうなりますと、まず子供たちを絶望するような物語を作りたくなかったんです。
だからニュータイプという言葉を作ったんです。
そして、その次にあるものが、その前の質問者が言ってたように、
人の世というのはこれくらいに異常の部分がであれ、嫌な部分であれ、そういうものも乗り超えられる能力というのを、
我々人類が手に入れられるのではないか、そういうニュータイプ論というものが、
考えてもいいではないかという本当の夢物語をニュータイプという言葉の中に付け出しました。
ですから、簡単に超能力者というふうに規定することは避けたわけです。
336:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:48.57 BCbr4wcr.net
252 名前:(21)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:33:19 ID:???
Q7:
監督はいつもオリジナリティの重要性を述べていますが、現在のコミケなどの同人作品はパロディや2次モノをメインコンテンツにしていますし、
この前台湾にもいらっしゃった村上隆でも「コピーのコピーのコピーの挙句、そのコピーもいつかオリジナルになる」(注:かなりデタラメな翻訳ですみません)と言いました。
監督はこれについてどう思いますか?
A7:
モノを作ってみたいとか、表現をしたものを人に伝いたいというのは、おおむねの人の持っている欲求ですし、
いま我々が手に入れてる技術では、コピーは簡単に作れる技術でもあります。
ですから、それを行使して、あ、使いたくなるのが当たり前ですから、いくらやっても構わないというふうに思ってます。
そして、村上隆さんがそういうことを仰ってることも承知しておりますが、村上隆という、彼の特別な立場で、の発言であって、
それが、その発言に乗って踊らされる、我々はどうこうするかどうかというのはまったく別問題です。
ですから、村上隆が言った、言っているからいいのではないかという論を取るか取らないかという問題は、
間違いなく受け手である我々大衆が判定すべきことであって、ま...あの顔を見たら、それだけ嫌いになります(笑)。
(聴衆、大笑う)
村上さーん、どうもすみませーん!
(聴衆爆笑)
えっと、村上さんについて付き加えれば、イデオンのファンであったということも承知しておりますので、
とても困ってます(笑)。
(聴衆再び大笑う)
(ここで監督の鶴の一声で、時間を15分延長、舞台の下から拍手の嵐)
337:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:20:56.52 BCbr4wcr.net
253 名前:(22)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:36:27 ID:???
Q8:
『聖戦士ダンバイン』や『リーンの翼』の舞台となるバイストンウェル世界の概念はとてもユニークだと思います。
それも監督が仰ったカルチャーミックスでの宗教論の影響に受けて作ったものなんですか?
A8:
えっと、世界観を作ってる段階で、そういうこと...えー、特に宗教的なフィーリングが、ヒントになってることは事実です。
が、実際に創作していくという段階で、机上の宗教的なフィーリングを取り入れることが、正しいのか正しくないのかということは考えました。
あのー、前と同じお話をしたとおりです。ですから一神教という問題を考えるときに、
一神教という考え方、もし絶対神があるとしたら、当然異端も落とさなければいきません。
ところが、アジア人の一員である自分としては、やはりそれを取ることができなかった時に、
バイストンウェルワールドというものを、人の認識論というレベル、そのフラップな認識論というレベルで構築されてる世界だというふうに考えました。
ですから、範囲というものをバイストンウェルの場合に設定したときに、自然そのものは神なんだ、という以上の決め方をしなかったということです。
つまり、その部分に固有名詞を設定した瞬間に、一神教になってきますから、フィクションの名前を付けることさえ避けました。
ただ、ある地域の人たちが、その、自然そのものを固有名詞を使って、呼んでいるかもしれないという想像もしています。
ただ、えー、現代の段階で言えば、それ以上の作り方、えー、作りこみをしていないというふうに記憶していますが、間違いでしょうか?
今ひとつ覚えないのですが、なんとなく神の名前を作ったような気がしないでもないが(笑)。
(聴衆、笑う)
338:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:06.98 BCbr4wcr.net
254 名前:(23)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:45:12 ID:???
Q9:
監督の作品のオープニングはいつも手を伸ばす表現を使っていますが、これは何かを表現したいのでしょうか?
A9:
もちろんです!芸能の基本は(手を振る、以下動画参考)。
(聴衆、笑う)
ですから、手の表現を使わなければならない、ならなくなるんです。
一番原理的なことをひとつだけ示しますので、マイクは離しますので、通訳よろしくお願いします。
この手付きは、少なくとも日本では幽霊なポーズです。
(聴衆、笑う)
で、これは銭をくれ!金をくれ!みんなのハートをくれ!
(聴衆、大笑い+拍手)
あのー、今は、今のかたちは本当に原理原則です。
そうしますと、その原理原則に則って、どういうバリエーションを付けっていくか、どういう組み合わせを付けていこうかで、
あのー、本当、あのー、幾多の表現ができるわけですから、これだけカッコいいと思うな(決めポーズをする)!!!
(聴衆大爆笑)
(通訳終わったあと)
(照れ笑いながら)です。
(余談ですが、監督の口から「原理原則」を聞いたとき、何故かものすごくジーンとする。
「ああ、これが生原理原則…」みたいに)
339:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:15.25 BCbr4wcr.net
255 名前:(24)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:47:27 ID:???
Q10:
さっき監督はずっと人の未来やこれからの走向を言い続けましたけれども、もっと具体的に言えば、
監督はいったいどういう概念を示したいのでしょうか?
A10:
えっと、難しいコンセプトはありません!あと1万年くらい人類に生き残ってほしいということです。
そのために、我々一般人も、それからトップに立つ人も、
何かを考えなければいけないかということをもう少し鮮明的にしなければならないと思って、というだけです。
そのために、実を言うと、アニメとかコミックという表現媒体は、むしろ実写を使わないために、
シンボリックにロジックを伝えることができるという、実は有利さを持っています。
その、むしろ有利さを、またその関係者とか現場の人たちは使いきるという能力を持っていないということはとても残念だと思っていますので、
自分も含めてがんばっていきたいというふうに思っています。
340:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:35.80 BCbr4wcr.net
256 名前:(25)[sage] 投稿日:2008/02/23(土) 23:51:15 ID:???
Q11:
アメリカについて質問したいと思います。監督はさっき日本のアニメはテーマ性を重視していると言いましたが(注:言ってません)、
アメリカのディズニーは「エンジョイ・エブリィボディ」をテーマし、さっき監督が言ってたバカなCGアニメ映画に使って、実写映画の粋をさえ超えまして、
テレビにもテーマパークにも進出してたんです。この日本とアメリカの間の違いは何なんでしょうか?
341:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:40.05 BCbr4wcr.net
A11:
僕は1941年生まれです。そして小学校に入るときは、アメリカに負けたという印象しか持っていない人です。
ですから、アメリカの文化、それからアメリカの技術は素晴らしいものだということが徹底的に刷り込まれて育った人間です。
ですから小学校の頃に、生まれて初めて総天然色のディズニー作品の白雪姫、ピーターパン、ダンボ、を見ました。
そして、その作品を見たときに、本当に素晴らしい技術だと思う瞬間に、もうひとつ別のことを気が付きました。
「なんでこんなに早く動かなくちゃいけないんだろうか?なんでキャラクターはこんなにもデフォルメーションされるんだろうか?」
せっかくこれだけ技術を持ってるのに、全部漫画にしすぎているということを、小学校4年生の時に、つまり9歳...8歳か9歳の時に感じました。
つまり、技術の可能性は、ようするに見せました。しかし、だけど、なんでこうまで一つの趣向性で、気が済むだろうかということが、とても不思議でした。
そして、当面のアメリカのアニメーションの状況でいえば、ディズニーの真似をするような弱小プロも、いくつがあったわけです。
そして当時は、そういうものが、その当時は事業として、ようするに...ひょっとしたらまだ新興ビジネスとして、認知されていったり、も、したわけです。
我々は現在CGのことに関して、これだけ仰るような可能性を、すべて見せられているわけです。
そこで、ハンナ・バーベラ(・プロダクション)になるか、そうでなくて、ネクストFFを作るか(注:次のFFになるか)というのは、
やはり自分が根本的に持っている感覚の中で、現状を是とする、全部全部を受け入れて、是とするだけのファンなのか、
いや、もっと何かがあるのではないかというふうに想像できるアーティストの違いが現れてくるのではないかと思ってます。
ハンナ・バーベラとか、FFのことはこれ以上説明しません。
(ほんの少しの聴衆が忍び笑う)
そして、今の質問者にもうひとつ厳しい言い方をします。「じゃあ、その次のものは何ですか?」というまったく新しいもの。
僕には分かりません。そして、それを見つけることができる人は本当のクリエイターなんです。
だから、いま名刺にクリエイターとかを書いてる人はクリエイターじゃないです。そういうことです。
(聴衆、笑う)
342:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:50.71 BCbr4wcr.net
257 名前:(26)[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 00:07:37 ID:???
Q12:
監督はアニメバブルについてどう思いますか?
また、アニメ制作志望者に対してアドバイスをして頂けないでしょうか?
A12:
アドバイスをしているつもりですから、今日ここまでお話にしてました。あのー、嘘は付いてないつもりです。
それから、アニメバブルに関しては知りません。ほとんどアニメを見ませんから。
そして、だけど実際自分がやる仕事はアニメの仕事やらざるを得ないということですから、もうこれだけで十分です。
だからこそ、むしろ付け入れる隙も出てくると思ってますので、アニメ漬けになってる才能、CG漬けになってる才能、
クリエイターになれないと思ってます。
そうでなくて、「オレはCG漬けになっていて、これだけのものをやってるよ」という人は、まさに特化された才能で、天才なんです。
僕は天才に勝てるわけがないから、一緒に仕事をするしかないということです。
ですから、適当なところでアニメの専門家でいて、それでビジネスが出てくると思ったら、早くやめたほうがいいと思います。
つまり、10年後の制作環境はツライですよ。これは最大の忠告です。
ただ、僕はそれを30年間言い続けたんですが、また持ってますので、後20年くらい大丈夫かもしれませんね(笑)。
ご安心していただきたい。
(聴衆、笑う)
343:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:21:58.41 BCbr4wcr.net
そういう意味では、まさに映像の時代の、映像媒体が持っているおかげで、確かにチャンスはかなり広がっていることも事実です。
ですからこういう環境はありがたいというふうに関係者を持っていただいていいんですが、ともかくよそ者が入り込んで過ぎます。
つまり、金を儲けることしか考えないベンチャーの連中って作品のことなど考えてないからねってことはよく承知してます。
だから本当にモノを作りたいのは辛い、辛くなるのが分かります。が、さきほどの言ったとおりです。
む!!!かしからの話なんです!!!珍しいことではないです!!!ですから、
耐え忍んでしかありませんので、頑張ってください。
(拍手の後)
あの、なによりも皆さん方がいらしたおかげで、こういうふうに台湾に...(失念)頂いて、
本当にありがとうございます。謝謝!
(講演会終わったあと、御大とアア子さんは空港に直行、日本に帰る)
344:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:22:21.45 BCbr4wcr.net
258 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 00:08:37 ID:???
これで全部です 皆さんお疲れ様ー
259 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 00:10:31 ID:???
お疲れ様です
260 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 00:13:41 ID:???
おつ!
261 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 00:58:10 ID:???
お疲れ様
262 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 01:04:53 ID:???
やっぱり富野は真実一路なハゲだなあ
263 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 01:09:14 ID:???
村上のアレはさすがにヤバくない?
264 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 01:21:48 ID:???
富野が業界で孤立している理由がそこにある
265 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 01:32:24 ID:???
村上隆なんて方々でボコボコに叩かれてんじゃん
345:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:22:32.41 BCbr4wcr.net
【斧谷稔】大富野教信者の会part69【井荻麟】
スレリンク(x3板)
11 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/03/23(日) 15:51:16 ID:???
>10年くらい前からうすうす感じてはいたんですが、僕の作品を観てくれた人が、文芸や芸能、
>それに産業や科学技術に至る分野で、僕には全然かなわない仕事をやっている現実がある。
>こうした事情に関してアニメメディアは実に鈍感です。
>以前、ある雑誌で「富野の後継者」という特集があったのですが、
>その中でアニメの関係者の名前が並べられていました。これを読んで本当にムカッときました。
>アニメを職業としているからといって、そこにしか富野の後継者がいないわけはない。
あのう、ここで言及した雑誌とは何か?知ってますか?
346:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:22:41.45 BCbr4wcr.net
184 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/03/27(木) 00:25:44 ID:???
そのスレのターンAの癒しの引用をコピペ
>上井草の駅前からサンライズの
>抗議のビラを貼る。これはいいアイデアだと思えた。
>どのような物を書くか考え、当たり前の物ではインパクトがないから、
>スキャンダラスなものがいいだろうと深夜、塾考する。
>猥褻な物がいい!それも僕が得意なSM物だ!
これ実行してたら像は建ってなかったなw
347:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:22:53.17 BCbr4wcr.net
705 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 14:52:47 ID:???
台湾版ダムエーの今月号のTaipei Game Showダムエー独占富野インタビューを見て、
しばらく放心状態になっていた......
750 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 23:49:17 ID:???
>705
おーい、これに興味ある人いる?
一応未出だけど、かなり 工エェェ(´д` )ェェエ工 の発言だよ...
751 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 23:51:51 ID:???
うぷ
758 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 00:28:21 ID:???
>751-755
了解 ちょいお待ち
でも漢文しかないから、再現度は前回とは比べられないよ
759 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 00:28:43 ID:???
やめて>750!その人は私達の・・・
760 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01:47:40 ID:???
とりあえず半分
かなりいい加減の翻訳なので、ご注意
761 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01:54:17 ID:???
たしかにね、ついさっき見たマクロスFの戦闘なんか
物凄いディティールでTVアニメと
思えないような素晴らしいクオリティではあるんだよ。
ただ、最新技術の見本市を見せられてる感じで
へー凄いと感心はするけどいまひとつ胸に響かない。
富野作品のような時代を超越する情念は感じられないんだよな。
だから、新作の音沙汰がないとは言え富野作品をこうして待望するわけで。
348:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:23:05.96 BCbr4wcr.net
762 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01:55:34 ID:???
まさか政界へ参戦………!?
763 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:05:48 ID:???
(引用者註:このインタビューの翻訳者は台湾人の富野ファンなので、日本語が少し怪しい)
Q:台湾に対する印象は?
A:デジタルフォーラムのスタッフにしか接触しなかったので、真面目で忙しい人たちだなとしか言えません。
Q:日常生活はどう過ごしますか?
A:基本的は仕事しか知らない人なので、普段も仕事のことを考えてます。
Q:学生時代の勉強はアニメ制作に役に立ったんですか?
A:あまり役に立てません。大学時代は実際制作のコース、
つまり技術論に属してる範囲のコースはほとんどなかったので、
その部分は圧倒的に足りなかった。
それでも、監督というのは、技術論だけではなりません。素質と才能と経験も必要です。
僕の場合でいえば、60過ぎてからそれが気づいたのはツライなのですが(笑)、
やはり学生自治執行部の書記長と副委員長をやった経験が、
話作りにとても役に立ったと思います。
監督論(演出論?)の部分なら、それはもう職場に入って、
何十作も作ってから身に付けたものとしか言えません。
349:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:23:14.71 BCbr4wcr.net
Q:学生自治部というのは?
A:ですから学生自治の執行部。政治をやってるのではなくて、ただの学生自治なんです。
僕はその部門の中ではあまり仕事した覚えはないけど(笑)、
やったのは大体学生の管理監督とか、学校との付き合いくらいかな。
当時...といっても40年前なんですけど、
産業と大学と学生をもっと連携してくれとか、大学は何をするべきとか、
基本的は学生の自治権を得るために色々喚いたんですけど、実際一切成果もありませんでした。
でも、組織としての執行部にいたおかげで、運動部や文化部、
あるいはサークルの色んなエリートたちに接触し、共に理想や目標を目指して、
一緒に努力していたことができて、ガンダムの時の軍隊や国家に対する思考もできたわけです。
最初そんなにはっきり意識したことはないのですが、
最近となって、やはり学生時代の経験は、作品に一番反応すると思います。
単にアニメを作る技術や映画を撮る技術があっても、話作りには役に立てません。
これは大学一番の経験です。
Q:安彦や湖川さんと組むきっかけは?その絵柄に触発されたところはありますか?
A:人のめぐり合わせです。自分は自発的スタッフを選ぶこと一度もありません。
大事なのは、他人と一緒に仕事にいられるかどうかという素質です。
でも両氏の絵を見て、作品作りとキャラ作りという面に対して、かなりプラスに働いてたことも事実です。
ぶっちゃけて言うと、下手なキャラ絵は、刺激にならないのです。
ああいう劣悪なのを見ても、我慢し続けるしかない制作というのは、とてもツライことです。
この意味でいえば、安彦と湖川はとても優れた人たちです。
Q:彼らの絵はキャラ作りに影響与えたことはありますか?
A:もちろんあります。そういう意味では、最近のアニメスタッフは
キャラに縛られすぎて、かえって話作りを放棄してるような気がします。
つまり、ただ絵に執着してて、キャラを動かすことこそ
キャラの個性を作ることさえ忘れて...そうならないのこそクリエイターなのです。
この部分も実は才能のひとつなのですが。
350:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:23:42.72 BCbr4wcr.net
764 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:10:12 ID:???
うpありがとう。
前半部分にそれらしい発言は入ってないのかな?
とりあえずインタビューがいつもの通りで安心したw
765 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:11:03 ID:???
Q:自分の作品の中、一番好きなのは?
A:そんな質問、僕は答えると思うの(笑)?絶対言いません(笑)。
Q:アニメと小説を作る時の気持ちは違いますか?
A:根本的に違います。媒体が違うから。小説は文字で表現するために、
もっと厳しいものですが、かなりの人は混同します。
Q:それはガンダムの小説とアニメの展開が違う原因なんですか?
A:区別化する必要がある場合もあれば、かならず同じにしなければならないケースもあります。
ですが、一部の読者や編集は同じタイトルにとらわれ過ぎて、
文字作品と映像作品の内容を同じするならば、同じような面白さが作れると思いますが、
それは媒体に対する理解力の不足です。
351:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:23:50.91 BCbr4wcr.net
Q:アニメと小説、どっちが自分の気持ちをより伝えると思います?
A:僕は文学が好きです。かつてそのようなマネもしたことがありますが、
やはりアニメは自分の能力を拡大してくれることもできれば、
自分の不足も補ってくれる媒体なので、とてもありがたいと思ってます。
文字媒体は個人ワークなのです。一人ですべてが作れるのは才能が要ります。
僕はそれができないので、作家とは言えません。
僕は僕自身一人モノを作れると、作品が閉鎖的になると自覚してるので、
やはりアニメというスタッフワークが必要という媒体を選らざるを得ません。
こういうチームワークによって制作することは、実をいうと、
かなり存在価値があるので、関係者たちにもこのことを理解してほしい。
つまり、こういう制作体系の下でしか作れない媒体が存在してるのですが、
関係者たちは無理解なために、無意味な作品が次々出てくるわけです。
Q:今年はガンダム30周年なんですが、愛されて続ける訳は何だと思います?
A:その話の構造や概念...ぶっちゃけ言うと、かなり当たり前なものなんです。
でも、その当たり前の部分が当たり前の表現で世に出てくるこそ、今の人気があるのです。
大事なのは、この3、40年以来、つまり第2次世界大戦終わった後の
技術革新という時代性を、人型ロボットという象徴と共に、話に組み合わせたことなのです。
この二つの要素はあってこそ、ガンダムは30年も続けるわけです。
ひとつも欠けると、今のガンダムはいません。
Q:一言で「ガンダム」という作品を表現してください。
A:二つの答えを用意しているのですが、やはりコレにしようかな、人に嫌われたくないから(笑)
えー、「ガンダムは新世代の人に対するあるメッセージ」、これはどう思う(笑)?
......じゃ、やっぱり「自己能力を開く作品」(笑)。
352:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:07.02 BCbr4wcr.net
766 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:19:23 ID:???
Q:未だに続くガンダム新作について。
A:それは答えられません。全然見てませんから。
自分の作品は仕事の都合でやはり見返しますが、
他人の作品は基本的に見ません。だから答えられません。
もちろん、これにはもうひとつ理由があります。
「自分が作ったもの以外にもガンダムがあるということを意識したくないから」、あえて見ません。
Q:新ガンダムを作りたいですか?
A:個人的は作りたいですが、でも新ガンダムとしてではなくて、
あくまで新作品として作りたいです。
これはもう安彦や湖川と一緒に仕事したころと同じように、
アニメというのは、個人の思いだけでは作れません。
だから提案があれば、やります。逆に提案がなければ、
こっちから願うこともないし、口に出すこともありません。
その訳は聴きたくない(笑)?
(↑何故かそのままスルーされる)
Q:アニメ以外のガンダム作品、たとえば「ユニコーン」とかは見ます?
A:一行も読んでません。作者は企画書に送ったこともありますが、
僕自身のガンダムじゃありませんから、見てません。
Q:一応UCの話なのに...見たくない理由は?
A:ガンダムは基本的僕の作品なんですが、勝手に他人に作らせて続けるものでもあります。
こういう状態の産物を僕が見たいという人のほうがよっぽどおかしいです。
僕はそんな無神経な人じゃないですから。
Q:つまり、アニメ、小説の新ガンダムは、監督にとって、
自分のガンダム作品じゃないことということですか?
A:そりゃ他人の作品でしょう。違うか?他人のガンダムに興味はありません、その出来はどうあれ......
逆にいえば、例えばいい出来であっても、もう僕のガンダムじゃないですから。
僕にとって、自分のガンダム作品の中はもう色んな色が付いてますから、
何故わざわざ他人のガンダムを見る必要はあるのですか?
そんな見なければならない任務と義務に僕はありません。
353:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:14.25 BCbr4wcr.net
767 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:20:53 ID:???
とりあえずここまで
768 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:25:06 ID:???
おお、ありがたいな
ところでショッキングな話ってのはまだだよね?
769 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:25:46 ID:???
>761
甲殻はまさにそうだな
つまり、技術は時代と共に消化されたあと、何が残る…ってこと
770 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:27:51 ID:???
何のことはない
いつもどおりの禿で安心した
771 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:30:40 ID:???
>768
皆さん乙 時間も遅いので、残りの部分はまた明日にします すみません、皆さんおやすみー
もし前回と比べて、翻訳レベルが落ちたと思う方がいるなら、正しいのです
正直これは文句なのですが、今回のインタビューの後半にあたる内容には
かなりフラストレーションを覚えたので、
あまり集中できない(というより集中したくない)のです ごめんなさい
772 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:32:54 ID:???
>一応UCの話なのに
それ言ったら08や0083だってUCやがな
773 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 02:34:14 ID:???
>770
ちょっと補足しますと、これは1/24の15時からのインタビュー(記者会?)で、
前回レポートした質問会(1/24の16時)や講演(1/25の10時)より早かったので、
一番最初のものとなってます
354:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:31.51 BCbr4wcr.net
831 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 11:48:43 ID:???
お待たせ、後半の投下です
わかり辛いところはどうかおっしゃってください
832 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 11:55:28 ID:???
Q:では、どうしてZを新訳3部作としてリメイクしたんですか?
A:それはもう明確な意図があったからです。
一般の製作者ならば、一旦作れた作品を使って、
完全新しい話しをすることなんて出来るか!と思うのかもしれないですが、
僕はあえてその固有概念を壊したいのです。
355:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:36.41 BCbr4wcr.net
ガンダムという作品はいくら作っても、所詮フィクションです。作りものです。
一作家の頭の中で考えたもので、実在のものではありません。
それに、僕にとって、前のZガンダムの話をアニメの作りでいえば、
そんなに理想的なものではありませんし...
特にZガンダムを作る時の状態を考えると、
僕自身はアニメ業界にかなり強烈な不信感やフラストレーションを持っていた。
だからこそ、そのアンパイなロボットアニメを強要していた大人たちに対して、
僕は「僕はこんな怖いものも作れるぞ」という考えで作ったわけです。
今となって、やはりそれは創作のタブーを犯したと思いますので、
その当時のZガンダムをこのまま全肯定してはならないと思って、新訳を作ったのです。
それでも、旧フィルムのツギハギで新作を作る企画を受けたのです。
そのときは、すでに20年経って、大人になって、
当時のものをそのまま商売にしたい成人たちがいるわけですが、
映画そのものの方向性は議論はないものの、内容について、
やはり「昔のZみたい暗いものにしたくない」という声も出てきて、
僕はその話に受けて、「じゃあ、明るいZにしよう」と言ったのです。
で、「そんなのおまえできるのか」と問われたとき、そんなに確信持ってないのですが、
半分嘘、半分「なら、つくって見せる!」という意気で、制作を始めたのです。
356:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:44.56 BCbr4wcr.net
それで、僕はこういう話の構造を全然変わないのに、
思想をどんでん返ししたような作品を作ったのです。
アニメというフィクションは実をいうと、便利なんです。
せりふを変えても、違和感が感じさせないものなんです。
実写でこういうことをしようとすると、たちまち洋画の吹き替えになっちゃうけど、
アニメの場合、アフレコを採用するために、台詞を変えてもいいという絶対有利な条件が持っている。
だからこそ、僕は台詞と画面をちょっとずついじって、暗い話を明るくする挑戦もできたわけです。
こういうどんでん返しの作業は、まさにいままで世界中誰もやったことないことで、
極めてアーティスティックな仕事なんです。そんな自信があります。
しかし、これに関してあまり評価する人がいませんけど。
つまり......観客はこれを当たり前として見ているかもしれません。
357:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:51.11 BCbr4wcr.net
833 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 11:59:04 ID:???
Q:個人の意見ですが、テレビ版のカミーユに結構共感あるのですが...
A:こういう意見があること十分承知してます。だからこそ明るいZとしてリメイクしたいのです。
繰り返しますが、これはまさにフィクションだからできることなんです。
それで、この仕事は実をいうと、とても面倒なんです。
でも、やっぱりこういう現実的な仕事をするこそ、
何時までも同じような話を作るような人だけに落ちないで済むのです。
だからZは僕にとって、ひょっとしたら今回の映画版で終わったものかもしれません。
これを考えれば、こういう仕事をする人は他にいませんと思うし、
まさにZこそできたことなんです。
だから、はっきり言うと、制作期間ではいつも
「こんな明るい話を作ってるのに、ストレスが溜まる仕事はしたくないなー」と思うのですが、
たかがロボットアニメ、たかが漫画なんだから、
やはりこの程度のチャレンジはすべきこそ、大人の責任だと思います。
358:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:24:58.09 BCbr4wcr.net
Q:ですから、監督は明るいZを作ったことに対してよかったと思ったんですか?
A:はい。この仕事があるこそ、自分が仕事し続けると感じてますし、
自分にこの仕事を終わらせるモチベーションもくれたから、
本当にありがたいと思ってます。
Zをこれ以上暗くするのは、実を言うと、とても簡単なことです。
そういう人も自分も病気にするような作品を作る自信はありますが、
みんなを病気にしてどうする(笑)?どうにもならないでしょう。
こういうみんなをみんな自分の心の病むところの承認を強要するような作品、
ことさら映画にもなれば、かなり世間に影響を与えます。
こういうものを容認する世間に対して反動したいですし、
こういう作品は21世紀に残したくはありません。
だからアニメ監督としての腕を使って、試してみたんです。
で、台詞は簡単に変えられるとは言え、
フィルムの長さはそう簡単に変えられるものではありませんから、
こういうかなりの制約の中でやらざるを得ない新作というのは、実を言うと大変なんです。
だからこそ、このような大変な仕事を終わって、
かなり達成感を感じました。こういう挑戦をやってよかったな、と。
359:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:25:17.97 BCbr4wcr.net
834 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:01:21 ID:???
Q:Zも含めて、かなりのCG作品が増えています。
CGについてどう思います?ご自分のこれからの作品には、CGを使うつもりはあるのですか?
A:昔は使いたくないなあと思ったんです、
逆に、今はこれがないと、作品を使えない......というのは現在のアニメ業界の制作なんです。
CGとはいえ、所詮アニメなんです。普通の映画でさえ、
CGが当たり前になった今、もうこのような技術に縛られたんです。
もっと簡単に言うと、CGというのは便利で省エネの一方、
同等かそれ以上の時間と人力を費やすもので、本当に不思議なんです。
これをどう使うかの思考は、ホント面白い仕事なので、これからも使い続けると思います。
Q:キャラも含めてですか?
A:はい。ただこれに関して、CGを使うとはいえ、キャラはやはり手書きなものです。
手書きですが、果たして2Dか、3Dか、あるいは3Dを使って2Dの絵柄を使うかどうか、
それはもう作品によって異なるので、そういう技術論に関して、答えられません。
作品のテーマや色......つまり表現の手法、
どうキャラを作るか、それは作品と合えば採用するしかないのですが、
ディテールに関しては、個別の作品論に関わるので、やはり一概とはいえません。
360:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:25:28.94 BCbr4wcr.net
835 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:03:51 ID:???
Q:日本以外でも大人気のガンダムなんですが、その訳は何だと思います?
A:僕の立場でいえば、そんなに人気あるとは思いません。
少なくとも「スターウォーズ」には勝てません(笑)。
Q:そうですか?ロボットアニメといえばガンダムなんですが...
A:これに関して不思議にならないのですが...というより、そんな自信はありません。
ただ、人気があることを意識してないこそ、作り続けるモチベーションが保ったのです。
ルーカスみたいなプロになるように努力しているこそ、
この作品が人気があることを認めることができません。
だって、もしそれを容認した瞬間、気が緩むのです。
さらに言うと、ガンダムは「スターウォーズ」と違って、一般人の間には知名度がないんです。
観客というのは、「アニメファン」ではなくて、「一般人」なのです。
アニメが持っている映画的なフィーリングは、もともと一般層にも受けるはずなのに、
今はただアニメファン志向のビジネスでしかないのです。僕はそれと戦いたいのです。
アニメファンが受けるものだけでは、一般人に受けるはずがないのです。
だから一般人にも受ける要素を入れなければなりません。
ただ、アニメはアニメ自体だけで「売り」になることはできません。
それが出来たのはおそらくピクサーくらいしかありません。
アニメ自体だけでは勝てないこそ、ガンダムという名でピクサーを勝ちたいなら、
ピクサーよりより多くの要素を作品に置かない限り、
絶対に勝てません。だから今でも、ガンダムがそんなに人気があるとは思いません。
Q:ガンダムを制作する時、一番印象深かったのは?
A:安彦が倒れたこと。
361:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:25:53.81 BCbr4wcr.net
836 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:06:32 ID:???
Q:Zの準備稿階段のタイトルはもともと「逆襲のシャア」なのですが、
Zの時からすでに映画「逆シャア」の構想はあったんですか?
A:それは話を考える上の方便でしかありません。タイトルが最終的「Z」になったのは、
Z原案の「逆襲のシャア」の話を考えるときに、カミーユというキャラに絡んだ時に、
やはりカミーユを主人公にするほうがいいと思いました。
それと、業界的にいえば、そのほう(カミーユを主人公にすること)が
より暗くする、より人を不快させる話をしやすいと思ったからです。
だから最初の「逆襲のシャア」からシャアを主人公にするつもりはありません。
それで、Zというタイトルを付けた時、
Z原案の「逆襲のシャア」のコンセプトを全部捨てたわけです。
だから少なくともZの時点では、後の「逆襲のシャア」の構想は一切ありません。
でも、Zが終わった後、また新しい話を考えたときに、
まったくZと関係なく新しい話にしようと思ったんので、
今思えば、Zとまったく関係ないこそ、逆シャアをよりわかり易くしたのではないかだと思います。
Q:リーンの翼以降、新作の予定は?
A:僕の立場でいえば、まったくありません。
僕の立場でいえば、企画があれば試すものなんだから、基本的は作りたいけど、
今の段階ではまったく予定はありませんから、制作するつもりはないと等しいです。
Q:新ガンダムやバイストン・ウェルシリーズを作るつもりはあります?
A:まったくないでしょうね。世間ではどうしでもやらざるを得ない、
あるいは死ぬまで精力を保って作品を作り続けたい状況もあるのですが、
僕の立場で言えば、自分が作家性格がないために、
作りたいままで作らせるつもりはまったくありません。
それで、自分はクリエイターとしてのプライドもあるのですが、
創造の動力が足りませんので、同時に自分を惨めなクリエイターだと思ってます。
Q:最後はガンダムエース台湾版の読者に一言お願いします。
A:アニメを離れて、デジタルコンテンツを開拓しろ!異種格闘技を学べ!アニメばっかを見るな!
というのは、Zガンダムから伝え続けるメッセージです(笑)。
362:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:26:01.82 BCbr4wcr.net
837 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:10:06 ID:???
これで終わりです 皆さんオツカレー
それと、コレを読んで、どうして僕がフラストレーションを受けることがわかるでしょうか?
まあ、こうも簡単に台湾でリークしてくれるとは思いませんけど、ショックといえばショックです...
838 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:13:10 ID:???
おつかれ様でした。
しかし、ショックがでかいな。
839 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:13:43 ID:???
>837
長文お疲れ様です
貴方のような方がいて本当によかったと思います
>Q:ガンダムを制作する時、一番印象深かったのは?
A:安彦が倒れたこと。
不謹慎だがなんかワロタ
新作は無しかあ・・・
363:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 21:26:08.94 BCbr4wcr.net
840 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:16:24 ID:???
明日から、シウバに弟子入りするわ
841 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:23:37 ID:???
この時期で話も来てないってか
今年も核の冬だな
842 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12:28:52 ID:???
>839
ありがとう まあ、せっかくの一大イベントだし、
このスレに浸してる身(というより富野信者)として、
やっぱり何かを貢献したいし
364:名無しさん@お腹いっぱい。
20/09/30 22:06:30.63 BCbr4wcr.net
次スレ
富野由悠季の名言 その2
スレリンク(rongo板)
365:名無しさん@お腹いっぱい。
20/10/07 12:51:56.02 8JUExXME.net
三流監督
366:名無しさん@お腹いっぱい。
21/06/26 10:09:47.73 n1WdOsF1.net
超級覇王監督
367:名無しさん@お腹いっぱい。
21/08/28 02:39:37.17 RqKcHFW4.net
伊集院光日曜日の秘密基地 ゲスト:山田五郎
アナ「雑誌デニム94年3月号からの問題です。記事の中で山田五郎さんはサラリーマンに限って言えば
ハゲは得だと語っています。ではその理由とはどんなものだったでしょうか」
山田「理由は一杯あるよね。敵を作らないとか。あと話題になる。日本の社長を見ろよ大概はハゲてるぜ」
伊集院「確かにねデブもそうですよね」
山田「デブもそうなんだよ同じなんだよ」
伊集院「コンプレックスって実は得だってある日突然僕も気づいたんですけど敵を作りにくいって
凄い分かりますね。この時にあげてるのは『ハゲた上司との連帯感が持てる』
それと『苦労してるように見える』」
368:名無しさん@お腹いっぱい。
22/02/16 06:24:15.15 WMDaQ4sl.net
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369:名無しさん@お腹いっぱい。
22/05/06 23:02:56.84 3am5AA0g.net
おまんこ物語
370:名無しさん@お腹いっぱい。
22/06/09 22:39:11 O6j+87ZT.net
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371:名無しさん@お腹いっぱい。
23/01/26 14:59:34.28 ju1ZEO+8.net
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