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鳥取ループ案件シリーズ - 暇つぶし2ch115:セ鼓台の引き回しなど、大変な賑わいを見せる祭りである。 この渡御祭に古市場水分神社に隣接する被差別部落岩崎がかかわる。慶長二年(一五九七)に作成された「惣社水分神社縁起」(上芳野・惣社水分神社所蔵)には渡御の最後に古市場水分神社境内で行われる神事の際の警固の役を負ったこと、また、「惣社水分神社記録」(同社所蔵)にも渡御行列の「先払い」の役を勤めることが記されている。 岩崎はもともと古市場の枝郷であり、水分社と何らかの関係を持った村であることは容易に想像がつくが、これらの記録から渡御祭において定まった役割を担っていたことが明らかになるのである。 江戸時代に、のちの被差別部落が神社とかかわりを持ったことは柳田国男・喜田貞吉によってすでに明らかにされているが、具体的な事例を一二あげれば、『月堂見聞集』に、近江国蒲生郡綾戸村苗村明神の三三年に一度の神事に際して、 穢多之者具足騎馬打物もたせ、其外は歩行甲冑旗を指、一行三十人余、穢多の事、当社降臨之節由緒有之由、穢多之人数凡三百人余、 があったと記される。 また、『和漢三才図会』山城国愛宕神社の項に、 二月十五日ノ夜燃柱松明、三本高サ二丈余、如登牟止而、帷子辻屠児 穢多 抜刀廻其周囲 とある。 燃えさかる松明の廻りを廻るという所作は平群郡東安堵村飽浪波神社でかつて行われた正月一日から三日の夜法会神事の松明神事に共通するものであり、火を浴びるという行為にケガレ除去の意味があったのではないかと思われる。 古市場水分神社と岩崎は相当に長く、かつ深い関係を持っている。部落問題の根源にもかかわる問題だと考えているが、今後水分社祭礼の構造的復元をとおして解明していかなければならない課題であろう。




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