14/10/20 12:06:01.64 RQESqLCVi.net
一般的には大原地名は農耕地域においては
近代的な土地改良を施さない限り田畑には向かないが
草木採取や入会地等の利用や、幹道付近なら市を立てる場所（市場）に適した
また土地柄としてはそのまま日陰地や河川敷と氾濫原に接続するため
火葬場所や動物解体場所と耕作地や集落とを隔てる緩衝地域として重要だった
江戸時代は平時において「人」は魚や鳥以外の動物食はなさないのが通常であるため
牛馬は何らかのマネーロンダリングならぬミートロンダリングを経なければ市民が食すことのできない代物である
しかし肉食の甘美を覚えているものは少なくない
だから金持ちの商家や正農戸からの動物解体の需要は絶え間なかった
明治期以降は軍需もあり食肉皮革加工は一大産業となり
従来のような個人の相対取引による零細さを脱したため
掘っ立て小屋に居住し浮草のような生涯を過ごすのではなく
加工場や店舗を常設し住所を得て生活するようになった