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2018年2月25日14時30分 スポーツ報知
(写真)
東京・台場のフジテレビ本社
取材していて、げんなりする会見というのがある。月に1度開かれるフジテレビの定例社長会見がそうだ。
民放テレビ局各局は月に1度、放送担当記者を集めて定例の社長会見を開いている。各局の社長が自らの口で勝負番組の視聴率分析や営業成績を発表。経営トップの考えが肉声で聞ける記者にとって、とても貴重な機会だ。
しかし、昨年7月に就任したフジ・宮内正喜社長(73)の会見は他局と少し様相が異なる。同社長の口からは、ほぼ毎回のように謝罪の言葉が発せられ続けているのだ。
23日、東京・台場の本社で開かれた会見では、看板ドラマ枠「月9」などの視聴率低迷についての質問を受けた後、
いきなり放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が今月8日、同局系「とくダネ!」(月~金曜、前8時)
が昨年放送した2つの特集を「放送倫理違反があった」と判断した件についての質問が飛び出した。
「重く受け止めております。全社一丸となって再発防止に取り組んで参ります」と答えた宮内社長。BPOが審議の対象としたのは昨年7月27日放送の
「医療PJ『さい帯血医療』“医学博士”が“ヤミ医療”に関与か」と8月28日放送の「父親は元京都府知事エリート府議を美人妻が“DV告訴”」の2つの特集。
同番組は医師法違反事件で逮捕された容疑者として全く別の男性の映像をインタビューも含めて放送し、謝罪。8月には放送した時点では書類送検されていなかった
京都府議会議員について「書類送検された」などと放送し、事実の確認がとれていない報道だったと謝罪した。
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