17/03/30 10:21:43.34 .net
インストラクターから「障害者差別」を受けたとして、スポーツジムを訴えていた自閉症のイギリス人男性が、今月3日の判決で勝訴した。
彼は差別を受けてから2年間、提訴するために法律を独学で学び、今回の裁判では弁護士をつけずに独りで戦い抜いた。
◆30人の前で「バカ」と言われ
英国ロンドンに住むケタン Aggarwalさん(30才/上の写真)は、自閉症と診断されている。その彼が、2015年にスポーツジムの
エアロバイクのクラスに参加していた時のこと。隣で自転車をこいでいた女性が、流れている音楽のテンポがスロー過ぎると文句を言った。
ケタンさんはそれに同意しただけだったが、インストラクターはケタンさんに目をつけ、ケタンさんを集中攻撃しはじめた。
「オレの仕事のやり方を、おまえがいちいち指示するんじゃない」
法廷に提出された文書によれば、インストラクターはこう叫んだとのこと。
また、クラスが終わった後、インストラクターはマイクを使ってケタンさんのことを「バカ(stupid)」と少なくとも2回罵った。
その場には30人のクラス参加者がいたとのことだ。
◆スポーツジムの対応なし
ケタンさんはスポーツジムにこの件を報告し、インストラクターを処罰して欲しいと正式に申し入れた。しかし、ジム側は
何の対応もしなかったので、法に訴えることにした。
その後、彼は2年間法律の勉強をしたという。図書館に通って法律書を読み、オンラインで障害者差別に関する記事を調べ
過去の判例を勉強した。そして、弁護士を立てずに自力でアクスブリッジ郡裁判所に提訴。
法廷では、スポーツジムが雇ったプロの弁護団を相手に一人で戦った。
◆賠償金と公式の謝罪文
今月3日に出た判決はケタンさんの勝訴。スポーツジムは1,200ポンド(約16万円)の賠償金と190ポンド(約2万6,000円)の
裁判費用を支払い、ケタンさんに対して公式に謝罪することとなった。
「彼(インストラクター)は、私のことをバカだと2回言った。精神障害のある者をバカと呼ぶのは、車椅子の障害者をからかうのと同じことだ」
ケタンさんは海外メディアの取材を受けてこう語っている。
「もし僕が、あのインストラクターが言うようなバカだったら、プロの弁護士たちには勝てなかっただろう。2年間の勉強は
ハードだったけど、これで報われた。お金の問題じゃないんだ。自尊心の問題なんだ」
IRORIO
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