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福井市の工場で、発がん性が指摘される化学物質「オルト-トルイジン」を扱っていた従業員ら6人がぼうこうがんを発症した問題で、工場を経営する三星化学工業(東京都板橋区)の泉谷武彦社長が発症した従業員らの自宅を訪れ謝罪していたことが3日、分かった。
複数の従業員によると、泉谷社長は4月中旬、工場長らと従業員の自宅を訪問し、直筆の謝罪文を渡した。謝罪文には、迷惑を掛け申し訳ない、補償もきちんとしていきたいとの趣旨が書かれていたという。
従業員の一人は取材に「業務上での発症ということを認めてもらった内容だ」と話した。
同社福井工場は、染料や顔料のもとになる原料を製造、オルト-トルイジンを扱っていた。厚生労働省は3月、6人がぼうこうがんを発症したのは、皮膚などを通じて同物質に暴露したことが原因の可能性が高いとする調査結果を公表。6人以外にも、元従業員1人が発症の疑いがあるとされている。(2016/05/03-13:04)
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