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【4月23日 AFP】ウクライナ南部ミコライウ(Mykolaiv)州で農業を営むビタリー・シドルさん(28)は、畑のあちこちに残るロシア軍の砲弾を自ら除去することに決めた。今年こそ作付けをしなければならないからだ。
「金属探知機を買って、インターネットで少し勉強した」と話した。防護用品はなく、従軍経験のある友人に助けてもらっているという。
《中略》
国内で最も肥沃(ひよく)なミコライウ州は重要な農地で、昨年作付けできなかった農家は今年こそは作付けをし、収入を得る必要に迫られている。
地雷・不発弾の除去活動に取り組む国際団体とウクライナ軍、警察は地雷・不発弾の除去を進めているが、範囲は広大だ。このため、甚大な損失を取り返したい一部の農家は自らの手で除去作業を始めた。
「長くは待てない。いつ(専門チームが)ここに来てくれるのか誰にも分からない」とシドルさんは話した。不発弾の見つけ方については、インターネットで他の農家と情報交換をしているという。
《中略》
シドルさんのような農家による除去作業は「大きなリスクがある」と指摘。「見落とす危険があるだけではなく、ブービートラップが仕掛けられた地雷があるかもしれない」と警鐘を鳴らした。
不安定な爆発物の場合、いじると爆発する可能性もあるという。
《中略》
シドルさんらは砲弾が爆発したものかどうかロープを使って確認する。「念のため長いロープを結んで、地面に伏せて、引っ張る。爆発する時はする。しなかったらラッキーだ」
最も危険なのは、プラスチック製の容器と信管でできている対人地雷だと話す。「金属探知機が反応しないので、みんなプラスチック製の地雷を怖がっている」と指摘する。
《中略》
青い葉を指しながら「もちろん怖かった。ここは一番初めに自分たちで除去作業をした畑だ」と話した。「大量のロケットの破片もある。あまりにも深く地面に突き刺さっていて、トラクターでも引き抜けないことがある」
シドルさんは大麦の種まきができたことに満足し、すぐにでもヒマワリの種をまきたいと思っている。
「10日ぐらいすれば、土が見えなくなって緑に覆われる」
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方法はネットで検索…農家が自ら不発弾除去 ウクライナ
(c)AFP 2023年4月23日 10:00
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