20/03/09 22:26:23.43 eawUnUIG.net
スペイン風邪をサルで再現させて、謎だったウイルスの病原性を解析
JST(理事長 沖村 憲樹)と東京大学医科学研究所(所長 山本 雅)は、
1918年に大流行したスペイン風邪の原因となったインフルエンザウイルスが、感染した
動物に対して異常なまでの自然免疫反応を引き起こし、それが強い病原性を決定する
因子のひとつとなっている可能性があることを発見しました。
本研究チームは、1918年のスペイン風邪ウイルスの遺伝子を、公表された遺伝子配列
から再構築し、リバースジェネティクス法(注2)により1918年のウイルスを人工合成
しました。このスペイン風邪ウイルスは、マカカ属のサル(注3)に強い致死性の
肺炎を引き起こさせました。また、感染したサルは、ウイルスに対する自然免疫反応の
調節に異常を起こしていることがわかりました。
インフルエンザウイルスが、感染した人や動物の免疫反応の調節に異常を起こす現象は、
H5N1鳥インフルエンザウイルス(注4)の感染でも確認されています。したがって、
この研究成果は、H5N1鳥インフルエンザウイルスを含む、強毒なインフルエンザウイルスの
病原性を決定する、共通の特徴を捉えており、治療方法の確立や感染防御を考える上でも
重要な発見です。
URLリンク(www.jst.go.jp)