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2023.08.08
才能に恵まれすぎた人は時としてその才能がゆえに自身の人生を崩壊させてしまうことがあります。マンガ作品において特殊な能力が原因で、人生が狂ってしまったキャラは、ファンから同情の声があがっているものです。才能への代償が大きすぎるあまり、人生が崩壊してしまったキャラを見てみましょう。
やはり夜神月ははずせない？
マンガ作品には、良くも悪くも強力でヤバい能力と引き換えに、涙なしでは見られないほど崩壊した人生を送ることになってしまったキャラが見られます。ヤバすぎる能力を身につけたキャラたちは、どんな人生を送ることになってしまったのでしょうか？
※この記事には『進撃の巨人』のネタバレを含みます。
まずは『DEATH NOTE』の主人公、夜神月（やがみらいと）です。もともと彼は、家庭環境にも才能にも恵まれたエリート街道を歩んでいましたが、名前を書いた人間を死なせることができる「デスノート」を拾ったことで人生が一変してしまいます。
「デスノート」を手に入れたばかりの頃は、月の正義感で犯罪者のいない世界を作ろうとしていました。しかし「デスノート」を使っていくうちに、犯罪者だけではなく自分にとって都合の悪い人間を躊躇なく抹殺するようになってしまうのです。
この月の行動が「正義か悪か」について、完結から15年以上経った2023年時点でも、SNS上では「夜神月が正義かどうか学校の教育として議論すべき」「正義感があったとしても強力な手段ができてしまえば人は変わってしまう」などといったさまざまな意見が見られます。
続いて『進撃の巨人』の主人公、エレン・イェーガーです。彼は「進撃の巨人」の固有能力「記憶共有」によって、全時代の「進撃の巨人」の継承者を通して過去や未来を見ることができます。また、もうひとつ所有している「始祖の巨人」はほかの巨人を統べる力を持っていました。
エレンは大切な仲間たちを守るため、このふたつの能力や、腹違いの兄であるジークを利用して、生まれ故郷「パラディ島」以外のすべてを巨人で踏みつぶす「地鳴らし」を起こそうと考えます。しかし、良かれと思って行った「地鳴らし」は大切な仲間たちと敵対する原因になってしまい、最終的には「世界中の敵」になってしまいます。
仲間を想った行動が逆に苦しめてしまったことについて、SNSでは「エレン、痛々しいよ」「心折れると瓦解しちゃうのがツラい」などとエレンを心配する声があがっていました。
最後は『ONE PIECE（ワンピース）』に登場するニコ・ロビンです。彼女はまだ、「人生崩壊」と決めつけることはできませんが、麦わらの一味と出会うまでを振り返ると、かなり不憫な扱いを受けてきました。
ロビンは考古学者で、体の各部を花のように咲かすことができる「ハナハナの実」の能力者です。ほかにも、現状において誰も読むことができない「歴史の本文（ポーネグリフ）」に書かれた古代文字を解読できるという、学者として優れた資質を持っていました。しかし、それが原因で、8歳にして7900万ベリーの賞金を懸けられてしまいます。
幼少期は、考古学の聖地「オハラ」にて、学者たちの仲間になるという目標を抱きながら過ごしていました。しかし、「オハラ」が世界政府から調査が禁じられていた「空白の100年」や「歴史の本文」について研究していたことが露見し、海軍による無差別攻撃「バスターコール」によって世界地図から消えてしまいます。
ロビンはただひとり、オハラからの脱出に成功しましたが、オハラの生き残りであることと古代文字を解読できる能力が原因で、政府に狙われ続ける人生となってしまいました。
ファンの間ではロビンに同情する声が多く「人間不信になってもおかしくない」「ロビンの境遇がかわいそう」などのコメントがあがっていました。しかし、そのあとにルフィーを含む麦わらの一味と楽しそうに過ごす様子から「生きててくれてありがとう」「仲間と笑いあってる姿が泣ける」といった声も見られます。
一見、優秀な能力を手に入れたとしても、良くも悪くも強力なために人生が狂ってしまうこともあります。強いキャラの背景や、その人生の転換期に目を向けて見ても面白いかもしれません。
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