24/04/04 22:01:36.95 PkjCMerV0.net
>>60 (続き)
政教分離が生まれた背景について、愛媛県が靖国神社に納めた玉串料などを公費負担したことを「違憲」とした97年の
最高裁判決は、こう説明します。「国家と神道が密接に結びつき種々の弊害を生じたことにかんがみ、信教の自由を無条件に保障し
その保障を一層確実なものとするため政教分離規定を設けるに至った」。なかでも軍国主義の精神的支柱だった靖国神社への
集団参拝であることに留意し、その意味を真剣に考えるべきです。
一方、9条を巡っても、政府自身が否定してきた集団的自衛権の行使を容認し、9条との関係を説明もせずに敵基地攻撃能力さえ
持てる、と。ここまで歯止めを失いつつあります。
国家神道を解体した20条と軍隊を解体した9条は、自由を確保する基盤です。その足元が揺らぎ、国の機関が軍神をまつる神社で
祈り、9条をかなぐり捨てて軍事化の道を進む。20条と9条の空洞化が、共鳴し合うように進んでいる。「神々がよみがえるとき、
憲法はたそがれる」。そう思えて仕方がありません。
(続く)