24/04/11 22:18:06.51 tHMpVjRE0.net
>>104 (続き)
長谷川亮一さん 歴史学者・立教大学日本学研究所研究員 「天皇」切り離しはできぬ
戦後、しばしば教育勅語を擁護する発言が物議を醸してきました。政治家や財界人など発言者はさまざまですが、擁護の仕方は
ワンパターンで、要は「中身はすばらしい」です。広島市長の発言にも、「またか」とあきれます。
いうまでもなく、教育勅語は戦前の忠君愛国主義の教育を生んだものであり、天皇のために道徳的であれ、いい国民であれと
説いています。それなのに擁護する人たちは、歴史的文脈や天皇の存在を切り離して、「父母ニ考ニ」や「夫婦相和シ」などの
徳目だけを取り出して評価します。
「天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」、つまり「永遠に続く天皇の運命に命を捧げなさい」という目的が消されているのです。
教育勅語から天皇を消し去れば、もはや「教育勅語」ではありません。教育勅語は「明治天皇の言葉である」ことが大前提で、
それが正しさを保証しました。「教育勅語」を語るのであれば天皇は不可分の存在ですし、親孝行などを説きたいのなら
教育勅語である必要はありません。
(続く)