産経抄ファンクラブ第301集at MASS
産経抄ファンクラブ第301集 - 暇つぶし2ch38:文責・名無しさん
24/02/20 09:20:48.99 nuhcxbG30.net
2月20日
 「偉人の年収」というNHKEテレの番組がある。先週土曜日には、明治から昭和にかけて活躍した歌人、与謝野晶子が取り上げられていた。<やは肌のあつき血汐にふれも見で…>。歌集『みだれ髪』の大胆な恋の歌の数々は今も人口に膾炙(かいしゃ)している。
▼生涯で5万首の歌を詠み、『源氏物語』の口語訳でも知られる晶子は、5男6女の母でもあった。死産した女子と夭折(ようせつ)した六男を合わせると、夫の鉄幹(寛)との間に13人の子をなしている。
▼番組にチャンネルを合わせたのは、その日の小紙の記事が気になっていたからだ。18歳から25歳までのいわゆる「Z世代」では、「将来結婚したくないし子供もほしくない」と考える人が36・1%に達した。「結婚したいが子供はほしくない」との答えも9・6%あった。
▼晶子の年収は現在の貨幣価値で1800万円にもなる。ただしそれは晩年の話。子育ての最中、家計は火の車だった。なにしろ夫の鉄幹にはほとんど収入がない。晶子は赤ん坊に乳をふくませながら原稿を書きまくった。子供におもちゃを買ってやれない代わりに、床の中で即興で作ったお伽話(とぎばなし)を聞かせた。
▼「盲腸の六倍(の痛み)」「死刑前五分間」のお産の苦しみを経て生まれた児(こ)は「比べ物のないほど可愛(かわゆ)う思われます」とも書き残している。大正7年から始まった「母性保護論争」では、国家が母性を保護すべきだとの主張に対して、「自分で産んだ子は自分で育てよ」と女性の経済的自立を訴えた。
▼政府が子育て支援に力を注ぐ一方で、現在の生活に満足しながらも将来への不安を理由に子供が不要と考える若者が増えている。晶子が令和の時代によみがえったら、こんな風潮に言葉を失うに違いない。

URLリンク(www.sankei.com)


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