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花田紀凱の週刊誌ウォッチング (938) 愚劣な反マイナ騒動、『文春』橘玲氏寄稿が一刀両断
各誌合併号の続き。
マイナ保険証に不安を感じている人にぜひ読んでいただきたいのが『週刊文春』(8月17・24日夏の特大号)、橘玲さん(作家)の緊急寄稿。
「『紙の保険証残せ』はエセ正義 マイナ騒動は『老人ファシズム』である」
マイナカードの必要性を論じて実に明快、胸にストンと落ちる。
なぜ、必要か。
令和5年度国家予算約114兆円のうち社会保障費が32.3%、国債の利払い・償還にあてられる国債費が22%で合わせて5割を超える。今後の日本社会にとって最大の脅威は人口減と高齢化の圧力。
〈一九五〇年には六十五歳以上一人に対して十五~六十四歳人口が十二・一人だったが、いまから約四十年後の二〇六五年にはそれが一・三人になると見込まれている。一人の現役世代が、子育てと親の介護をしながら、さらに高齢者一人を支えなければならない〉
それにはデジタル化によって行政コストを削減するしかない、というのが橘さんの結論だ。
厳しくメディア批判も。
〈紙の保険証による手続きミス(医療機関への返戻)が年間六百万件発生〉している。なのに、〈七千件の誤登録(マイナ保険証の利用登録六千五百万件の〇・〇一%)を一面で大きく報じる新聞は、毎年六百万件起きているトラブルをなぜ無視しているのか〉
〝河野太郎憎し〟でマイナ保険証批判キャンペーンを続けている『週刊新潮』編集部にも、ぜひ読ませたい。
『週刊ポスト』のエロ路線が止まらない。今週(8・18/25)も「女性器」を連発。「女性の局部を調べ尽くした伝説の医師が…」、以下、あまりひどくてタイトルも書けない。小学館ともあろうものが。
『週刊文春』が連続追及している木原誠二官房副長官のスキャンダル。潔白を言うなら、木原氏自身が会見して釈明すべきだろう。
岸田文雄首相はアメリカ外遊に同行させて火の粉を払うつもりらしいが、姑息(こそく)。
次号(8月23日発売)の『文春』がどう出てくるか。楽しみだ。
(月刊『Hanada』編集長)