産経抄ファンクラブ第298集at MASS
産経抄ファンクラブ第298集 - 暇つぶし2ch688:文責・名無しさん
23/08/03 07:31:02.00 q8EmqquZ0.net
産経抄
8月3日 話す力は国語の力
日本海軍は士官志望の学生に、ひと癖ある試問をよく行ったという。「君の満年齢、正確には何年何カ月か」。学生の一人が次のように応じて合格した。「こればかりは時々刻々変わっておりますので、お答えできません」
 ▼阿川弘之さんが『海軍こぼれ話』(中公文庫)に書き留めている。発想は柔軟か。機転は利くか。意図を見抜き即答するのは意外に難しい。そこまでひねった答えが必要でなくとも、考えをまとめ発言するには慣れも要る。外国語ならなおさらだ
 ▼中学3年生が英語に手を焼いている。特に「話す」の不成績が目につく全国学力テストの結果である。「レジ袋と環境」などについて、考えや理由を述べる設問は正答率が4・2%という。しかも「1分で内容を考え、30秒で話せ」の条件では、日本語だったとしても面食らう 
 ▼社会や世界に出る若者にとって語学は通行手形になりつつある。使える英語と受験英語の溝が習得を妨げている、と言われて久しい。英語が小学校高学年の教科になってもう3年がたつ。小中間の連携も授業の改善も、そろそろ何とかならないか
 ▼ところでレジ袋の問いに、こんな答えはいかがだろう。「日本の取り組みが環境改善に与える影響は知れている。プラスチックごみや海洋ごみを大量に出す国に、強く削減を働きかけるべきではないか。例えばお向かいの国とか」。むろん、当方が英語で即答できる自信はない
 ▼歌人の俵万智さんがわが子に詠んだ一首を思い出す。<RとL聞き分けられぬ耳でよし日本語をまずおまえに贈る>。一つだけ確かなことがある。「話す」の土台にあるのは「考える」、つまり国語の力である。その一助となる新聞をまず、子供たちに贈ろうか。


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