産経抄ファンクラブ第296集at MASS
産経抄ファンクラブ第296集 - 暇つぶし2ch96:文責・名無しさん
23/01/25 08:04:57.38 kDYiZLw00.net
1月25日 コラム 産経抄

池波正太郎さんの時代小説『鬼平犯科帳』の主人公として知られる長谷川平蔵は実在する。火付盗賊改となって最初の手柄となったのは、大盗賊、真刀(しんとう)徳次郎と手下の一網打尽だった。

▼徳次郎の一味は奥州から関東一円にかけて、寺や百姓家、町屋など数百カ所で手当たり次第に押し入った。家の者を縛り上げ、逆らう者は斬り殺し、金品を強奪する。移動の際は武士の身なりで公儀御用を装い関所を突破していた。徳次郎は28歳で獄門となる(『江戸の盗賊』丹野顯(あきら)著)。

▼東京都狛江市の住宅で90歳の女性が殺害された事件はどうやら、全国各地で相次ぐ強盗事件に関連しているようだ。警視庁が別の強盗事件で押収した携帯電話には、狛江市の事件についてのやりとりが残されていた。

▼首謀者である指示役がまずSNS(交流サイト)で「闇バイト」を募る。集まったメンバーが実行役となり凶悪な事件を起こす。令和の盗賊団のこんなイメージが、浮かび上がってきた。特殊詐欺事件でも指示役と実行役が連携していた。同じ首謀者が、より手荒な犯行に及ぶようになった、との指摘もある。

▼平蔵が老中の松平定信により火付盗賊改に抜擢(ばってき)されたのは、幕府を牛耳っていた田沼意次が失脚して間もなくだった。平蔵は定信の仇敵(きゅうてき)である意次に近い人物とみられていた。それでも盗賊が横行する当時の江戸の治安を立て直すには、平蔵の剛腕に頼らざるを得なかったのかもしれない。

▼防犯の専門家によれば、強盗犯への対策はとにかく家に入れさせないことに尽きる。もちろん在宅時も施錠が絶対に必要だ。事件の報道を受けて、各地のホームセンターでは、防犯グッズを買い求める高齢者の姿が目立っている。令和の世も物騒になってきた。


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