産経抄ファンクラブ第296集at MASS
産経抄ファンクラブ第296集 - 暇つぶし2ch638:文責・名無しさん
23/03/10 07:56:37.49 L9GkPoTs0.net
3月10日 産経抄

野球が本場米国からどのように伝わったのか諸説ある。明治29年には早くも「日米野球」が実現していた。なんと第一高等学校が横浜の米国人チームに29対4で大勝した。その後4回戦まで行われ、一高が3勝1敗とする

▼後輩たちが挙げた金星に、俳人の正岡子規は快哉(かいさい)を叫んだに違いない。幼名の升(のぼる)にちなんで、「野球(のぼーる)」の雅号を使うほどの野球好きである。当時勤めていた日本新聞に早速筆を執った。「ベースボールはもと亜米利加合衆国の国技とも称すべきものにして…(米人のわれに負けたるをくやしがりて幾度も仕合を挑むはほとんど国辱とも思えばなるべし)」

▼いよいよ第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開幕した。日本代表は、昨日の初戦の中国戦に投打二刀流で先発出場した大谷翔平選手をはじめ、スター選手がそろった「史上最強」の呼び声が高い

▼もっともライバルの米国、ドミニカ共和国代表も、年俸総額では日本をはるかに上回るというドリームチームである。子規ならどれほど興奮したことか。WBCで過去4勝4敗である因縁の相手の韓国や野球のイメージからはほど遠い英国、チェコの戦いぶりも興味深い

▼子規は病に倒れるまでは一高野球部の名選手だった。左腕投手の子規はカーブを研究し、捕手もこなした(『子規とベースボール』神田順治著)。<春風や まりを投げたき 草の原>子規 現在は季語にもなった「球春」という言葉は、明治時代にはまだなかった

▼日本の野球関係者の間では、WBCの盛り上がりを野球人口の増加につなげる目論見(もくろみ)があるようだ。日本選手の活躍とポカポカ陽気に誘われて、キャッチボールに興ずる親子の姿が見られるかもしれない。


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