産経抄ファンクラブ第296集at MASS
産経抄ファンクラブ第296集 - 暇つぶし2ch587:文責・名無しさん
23/03/07 07:45:49.02 1W13ajYt0.net
3月7日 コラム 産経抄

小紙の先輩記者だった故金田浩一呂さんは『恐妻家日記』という著作を残している。夜遅く足音を忍ばせて台所に入り、釜飯の釜で1人分の飯を炊くのが「至福の時間」だった。こんな物悲しいエピソードをちりばめながら、孫までもうけた結婚生活の危機が語られる。

▼金田さんはよく家を追い出され、親しかった作家の故遠藤周作さん宅でごちそうになっていた。その遠藤さんに勧められて、女子修道会が発行する月刊誌に連載したエッセーが基になっている。カトリック作家の遠藤さんいわく、かねやんの結婚生活を知ったら、神との結婚を選んだ教会のシスターたちはこう思うはずや。「人間と結婚しなくてよかった」

▼少子化問題解決の第一は、結婚する人を増やす、つまり未婚化問題の解決こそが鍵だ。櫻井よしこさんは、昨日の1面コラムで言い切った。その通りだと思う。若者が結婚をためらう最大の理由である、収入の不安をなんとか払拭しなくてはならない。

▼ただ、それだけでは不十分だ。先日のワイドショーで女性のコメンテーターが反省の弁を述べていた。私たちは日本で子育てするのがいかに大変なのか強調してきた。子供の寝顔を眺めている時の喜びなど、子育てや結婚生活の素晴らしさをもっと発信すべきではなかったか。

▼いかに若者に「結婚してよかった」と伝えればいいのか。昨日の「朝晴れエッセー」がお手本になるのではないか。73歳の同い年の夫婦は、毎朝起きて着替えると、両手を広げて歩み寄り、2、3秒抱き合うのを習慣にしているという。なんとなく始まったというのも、「安上がりな儀式」と照れるのもいい。

▼ちなみに金田さんは先に見送った奥さんと、桜の木の下で仲良く眠っている


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