産経抄ファンクラブ第296集at MASS
産経抄ファンクラブ第296集 - 暇つぶし2ch441:文責・名無しさん
23/02/24 08:31:05.84 5mBP7SC60.net
2月24日 コラム 産経抄

同じ話を聞いても違った景色が見えることがある。朝日新聞の名物短文コラム「素粒子」(22日夕刊)は「2年目を前に、米ロの大統領演説を聴く。ともに停戦の気配もない現実が苦々しい」と書いていた。

▼へそ曲がりの先輩、同僚が多い小欄のまわりは、ウクライナへの侵略1年を前に行われたプーチン露大統領の年次教書演説を、追い込まれた「弱さ」の表れだと聴いた。プーチン氏はほとんど事実を示さないまま、米欧が露を「永遠に滅ぼそうとしている」とし、侵略を「祖国防衛」にすり替えた。

▼ウクライナの首都キーウを初訪問後、ポーランドのワルシャワで演説したバイデン米大統領は露の侵略を「人道に対する罪」と厳しく非難し「独裁者の欲望に譲歩することはできない」と述べた。悪いのが誰かは明らかだが、命をかけ自由を守るウクライナの人々から目を背け、「支援する米欧も悪い」というかのような「どっちもどっち論」が依然としてある。

▼「世界には自分の足で立ち、目で見て、肌で感じなければ分からないことがたくさんある」。1980年代後半からのソ連崩壊前夜を描いた小説『崩壊の森』(本城雅人著)で、主人公の新聞記者がモスクワへ赴任時、外信部長からこんな言葉を託される。

▼主人公のモデルは本紙の斎藤勉・元特派員で、プーチン演説で「弱さ」を見たへそ曲がりの先輩の一人である。へそ曲がりというより肌で感じた経験を踏まえた自然な指摘だろう。

▼本紙連載「ウクライナと共に 未来への戦い」は「この侵略戦争で敗北すれば、ウクライナという国家も、ウクライナ人のアイデンティティーも消える」と同国の人々の譲れぬ認識を伝えている。露の侵略1年を機にこの思いをかみしめたい。


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