20/07/17 00:58:09.41 fvw4XEOW0.net
671 自分:基礎的財政収支の黒字化目標を破棄せよ[] 投稿日:2020/07/17(金) 00:54:58.95 ID:fvw4XEOW0 [2/4]
大きな疑問は、建設計画が概して過大な需要予測を前提にしている点である。
たとえば、徳山ダムが計画され、長良川河口堰(ぜき)が建設中の木曽川水系の場合、一九八五年から二〇〇〇年までの十五年間に、水道用水が毎秒二十四トン、工業用水が二十二トンも増えると見込んでいる。
九〇年までの十五年間の実績では、水道こそ約十一トン増加したものの、工業用水は約九トンも減っているのに、だ。
同じじことは、他の水系の需給計画と全国総合水資源計画についてもいえる。
たしかに今年は各地で水不足が深刻だ。しかし、その中でも、優先的な水利権をもつ発電などにはゆとりがある場合が少なくない。
水の使い方を社会の実態に合ったものにすれば、大きな混乱なく乗り切れたはず、との指摘もある。
埋まりゆくダムが海辺を削る、といった弊害も目立っている。設計時の計算以上に急速に上流からの土砂が底にたまり、貯水量の急減しているダムが続出している。
その一方で、砂が流れなくなった河口付近の海岸では、浸食が進んでいる。
ダムは電源として戦後の経済を支え、工業や都市の急増する水需要にこたえるなどの役割を果たしてきた。
しかし、最近になって、山村を衰退させ、山や川を荒らすといった弊害が大きすぎるのではないか、という疑問が強まっている。