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「法王直前の記者会見で美智子皇后が『ムッ』としたある質問」週刊文春 93年9月16日号
それは8月23日、欧州三国親善訪問に先立つ記者会見でのことだった。
外国人記者が「ローマ法王との会見」について感想を求めたところ、美智子皇后が「ムッ」として、答えを拒否したのだ。
その後も「ごめんあそばせ」を連発― 一体、皇后に何が起こったのか？
「その時、美智子皇后はあきらかに普通じゃなかった。彼女が怒っているのは、誰にもよく分かりました。
思いがけないハプニングで驚きました」（外国特派員）
問題のハプニングが起きたのは、ヨーロッパ三国親善訪問の旅に先立って、
先月23日に皇后・宮殿「石橋の間」でおこなわれた内外記者団との会見でのことだった。
「たしかに、変わった記者会見だったようです。
週刊誌風に言えば、「外国人記者も仰天、美智子皇后の”ごめんあそばせ”連発会見！」とでもいうのかな。
あとで、やっぱり美智子さんってこわいなあ、って漏らしていた日本の記者もいたそうです」 （元・宮内庁関係者）
たしかに、今回のようなハプニングが起きたのも、外国では類を見ない会見スタイルに一つの原因があったとも言える。
同じ質問を重複して選んだ皇室、宮内庁側に最大の責任がある。
元侍従の浜尾実氏は、あえて、こんな厳しい指摘もする。
「率直に申し上げて、美智子さまはクレバーだけれども、ワイズではない。
そして、あまりにもご自分の人気や評判をお気になさりすぎる。そんなことは超越して、もっとおおらかであっていただきたい。
そして、日本国と国民の模範になっていただきたいと思いますね」 実際に、今回の訪欧についても、
「あれでは、失礼だけれどもフルムーン旅行、二億円もの大金を使った公的な外国訪問とは思えない」（元宮内庁記者）
そんな声も聞かれるが、外国特派員の中でも、残念ながら、最近の美智子皇后の評判は決して芳しいものではないらしい。