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「孤独地獄」の体験が吉と出た人の共通点 戦国時代・幕末の偉人の「生き方」
「歴史上の英傑たちは皆、孤独を抱えていました。孤独であることの最大の利点は自分と向き合い、冷静に考えることが
できるということです」と歴史家の加来耕三さんは言う。
幕末の英雄で、孤独を感じさせる人物の筆頭といえば、冷酷非情なイメージのある大久保利通だろう。
「大久保は特別頭がよかったわけでもないし、剣が優れていたわけでもない。ところが、“人斬り半次郎”と呼ばれた桐野利秋ですら、
大久保に文句を言いに行くときは、恐ろしくてしらふでは会えなかった。そこで、芋焼酎を引っ掛け、勢いをつけて行くのですが、
大久保に『なんじゃち?』と睨まれたとたん、酔いが覚めたといいます。
維新後も彼が内務卿のときは、内務省の建物の入り口に立っただけで、大久保がいるかいないかがわかった。いると私語が
まるで聞こえてこない。シーンとしていたという伝説があります」
その迫力、重厚感はどこから生まれたのか。加来さんは大久保が20代のときの事件に焦点を当てる。
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