18/12/20 18:26:46.32 z47mgPP+.net
洗脳って言葉が数多く出てきてるから、それに関して私見。
このスレは仏教を元にしていると思うので、仏教的立場から洗脳を考えてみます。
仏教ってのは、創価なんかにいると誤解するけど本来は１か０かの思想。
それは、迷っているか、解脱しているかの二択。
創価学会が好きな十界論みたいな、迷いから仏界に段階的に覚醒するというのは方便的な内容。
人間というのは元々目覚めている。
でも、人間は自分の本質を忘れているから、自分を肉体を基本単位と見なした個人と思い込んでいる。
自分の本質を思い出せば解脱だし、自分の本質を知らないままでは迷い。
ちょっとだけ本質を思い出しているというのも迷い。なぜなら、それは思い出していないのと同じ。
本当に思い出せば、本質を覆い隠していた全ての霧が晴れる。
仏教視点から見たら、この世の人は全て洗脳されている。
それは「自分はこの肉体である」という洗脳。
じゃあ、肉体じゃなければ人間の本質はなんなのか？
それは定義できない。
なぜなら、定義した途端それは概念化されてしまう。
本質とは定義できず、否定によってしか表現できない。
だから数多くの覚者は悟りを否定系で表現してきた。
人間は、この実態の無い本質、つまり神や仏に戻るのが怖い。
なぜなら、個人としての自分が消えてしまうと勘違いしているから。
だから人間は自分で自分を洗脳する。
それは自己定義というもの。
創価で言えば価値創造。
自分は男で女で、出身はどこで、髪の色は何で、学歴はどうで。
人間は己を中心にこのようにあらゆるものに定義付けをしていく。
本来あらゆるものは無価値な空でしかないものに関わらず。
もしこの世を空ではなく実体だと思い込んでいたら、それはあなたが空に対して行っている定義付けという自己洗脳作業。
世界はない、宇宙はない、肉体はない。
全ては一瞬一瞬消えては現れる無常。
何かがあるように見えるのは、自我が定義付けにより物という幻想を作り出しているから。
価値創造や定義付けという幻想作りをやめるのが、本当の脱洗脳。
自我がこの定義付け機能を停止したときに、幻想を作っていた無数の概念の霧は晴れ、個人は消え、ただただ存在という全一性のみの戯れに融合する。