16/12/14 14:40:41.70 P65bQYTj.net
イギリス社交界のパーティにて、その日は前日のロンドン大火事について皆が語り合っていた。
ある高齢の御婦人が
「不思議な話しですけれども、私は火事の前日に実に不思議な夢を見たのです」
「何かが激しく燃え、私はベッドの中で何かが焼ける臭いを確かに感じました」
若い紳士が口をはさむ
「あなたが夢で予知をしたという証明はできますか？科学的に立証出来る物でしょうか？」
と、若い男は矢継ぎ早に女性に質問を浴びせる。
たまりかねたように別の女性が紳士に話しかけた
「私は馬鹿な女性ですし学問も何も有りませんけど、、、、」
「何かあなたの話しは間違っているように思えるんです、、、すみません、、、」
小林秀雄は、この話をとりあげ
この会話の問題点は客観的な事実を述べる人に対して
聞き手が、ご婦人の客観的事実を、聞き手の（若い紳士）の個人的な主観的な問題へ転ずるという
誤りである。と語った。
このような錯誤の場は無数に存在する。