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>>803
結果
モノアミン系神経伝達物質におけるマイクロ波放射の影響
本研究の結果は、低強度のマイクロ波放射が実験動物の海馬内のモノアミン神経伝達物質、すなわち
カテコールアミン（ドーパミン；DA、ノルエピネフリン；NE、エピネフリン；E）およびセロトニン(5-HT)
のレベルを変化させたことを示しています。図2aは、神経伝達物質標準（各500 ng）すなわちそれぞれ
LC-MS/MSから取得したDA、NE、E、5-HTの典型的なクロマトグラムを表しています。DA、NE、E、5-HTのr2値
は、それぞれ0.9986、0.9989、0.9990、0.9930でした。DA(3.49±0.24)、NE(8.31±0.51)およびE(3.92±
0.22)（p<0.05、図3a（組織のμg/ml湿重量で表された値、平均±SEM）)の濃度の有意な減少が、疑似暴露
動物[5.14±0.16(DA),11.95±0.54(NE),5.89±0.438(E)]と比較して900MHz暴露動物の海馬で観察されまし
た（図3a）。対照的に、セロトニンは、図3bに示すように、擬似暴露動物(7.37±1.05)と比較した場合、
900MHzマイクロ波放射に暴露した動物では有意に減少しませんでした(4.99±0.44)。