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魔導書の改編により生まれ変わり、継承者の魔力を吸い取る事無く力を放出できるようになった2体の魔導姫は、それぞれ異なる「鍵」を現出させた。
「世界の在り様を変える魔導書など存在してはならないのだ」
完全なる魔導書の創造を止めるために神との邂逅を望んだ時空の魔術師の力となるべく、
アルス=ノウァは無数の鍵を使い、神界へと繋がる扉を開錠する。
対してゴエティアは、自身を永らく歪な文字の鎖で縛り付けていた狂幻魔への意趣返しとして、天城の内部に繋がる扉の鍵を生み出し継承者へと預ける。
「この僕に配達をさせるなんて、人使いが荒い姫君ですね」
次元の魔術師の呆れ顔を前に、ゴエティアは高貴な笑みを浮かべて鍵の届け先を指定した。