18/10/25 13:32:19.24 O/LC4OHN.net
粒クリスレで、特定郵便局の世襲についてレスがあったので、一応情報提供
ｽﾚﾘﾝｸ(hosp板:918番)
ｽﾚﾘﾝｸ(hosp板:930番)-931
ｽﾚﾘﾝｸ(hosp板:933番)
明治中期に現代に続く市町村制と学制が1年違いで成立する。
明治政府は財源がなかったので、以下の対応をとる。
村は自然発生的な集落を、小学校1校が維持できる規模にまとめた。小学校は、村の有力者からの
寄付などと、授業料で賄われた。当時、尋常小学校は4年生だったが有償であり、就学率は100%に
はるか及ばず、なお男子＞女子だった。
村をまとめる村長や村議会が置かれたが、中央からの伝達事項等の連絡のためと思われるが
逓信制度も敷かれた。これも明治政府は財源がなかったので村の有力者に郵便局の開設をさせた。
これが長く続く特定郵便局。つまり、もともと特定郵便局は世襲を前提に明治政府が地方自治の
一環として始めたもの。
と言うことで、明治時代の村の3有力者は、村長、小学校長、郵便局長だった。
医師の世襲について批判される時に、特定郵便局の世襲を批判するのは筋違い。
もし、明治中期に、明治政府の意向で村に1軒の開業医が必要とされ、それを明治政府の財源で
賄えないので郵便局の様に、村の有力者の子弟を、官立の第一から第五の高等中学校医学部
医学科に進学させ、その学費に一切の公費を充てず、すべて学生（有力者の子弟）の授業料で
賄って医学教育を行い、かつ村の開業医としての箱モノの建築費を有力者（学生の父兄）が
出していたなら、世襲も妥当と言える。しかし現実はそうではない。
ほとんどの世襲化が問題となっている私立医の開業医は、戦中の官公立臨時医専や戦争逃れ
目的で医師の子弟を受け入れた私立医専上がりが、国民皆保険による開業医バブルで現在の
地位を得ている。そして、残念ながら1970年以降の国公立医等と著しい医療レベルを差があると
言わざるを得ない。したがって、開業医の世襲の合理的根拠はない。