20/02/16 19:11:13.13 nl7zHY16.net
>>545
フォード・シエラなどのライバル勢に立ち向かうためのエンジン高出力化という時代の要請に応え、
満を持して電子制御のトルクスプリット4WD「アテーサE-TS」を搭載し、サスペンションは前後ともマルチリンクを採用するなど斬新な機構が盛り込まれていた。
これらの装備が29連勝という記録更新の礎となり、R32が3代目GT-Rとして、その評価を大いに高めることにもなった。
生産車の発表に合わせて、レース仕様車の開発も急ピッチで進められることになったが、車体や駆動系は追浜、エンジンなどの開発を日産工機が担当。
そしてサスペンション、ブレーキ、アクスル、ペダル関係などを亀井らのニスモが担当しマシン開発は鋭意進められた。
4年間で29レースを完全制覇
生産車の基本スペックの煮詰めが功を奏し、比較的短期間にまとめられてレース仕様車は、1990年開幕戦前のシェイクダウンで目標タイムを出して第1段階をクリア。
こうして3月18日に西日本サーキット(現MINEサーキット)で幕を開ける全日本ツーリングカー選手権(JTC)に、
鈴木利男/星野一義組のカルソニックスカイラインと長谷見昌弘/アンデルス・オロフソン組のリーボックスカイラインという2台のGT-Rが、4万1000人の大観衆の前で鮮烈なデビューを飾った。
レースでは星野組がマシントラブルで2位となった長谷見組を1ラップ遅れ、
3位を2ラップ遅れに下して圧勝。
GT-Rが1-2フィニッシュを飾り、輝かしい連勝記録の第1歩がスタートしたのだった。
90年は6戦中、星野組が5勝、長谷見組が1勝を挙げてフォード・シエラ勢を撃破し、2501cc以上のディビジョン1/JTC1で星野がドライバーズチャンピオンを獲得。あわせて日産も製造者部門のタイトルを獲得した。