21/05/30 14:29:15.29 .net
>>820、>>821
-
【日本史 (江戸時代~現代)】
●「現代日本人の内面の問題を解く鍵は、江戸時代に潜む 《江戸の思想「神道・儒教・仏教」より》」 (じんぶん堂:2020.04.10)
<出典> URLリンク(book.asahi.com)
「現代日本人の意識の深層は『江戸時代と地続きであることが明らかにされつつある』。
したがって江戸の思想を支配していた三教(=『神道・儒教・仏教』=)にこそ、我々の内面の問題を解く鍵がある。・・・」
-
*「明治国家というフィルター」
「・・・明治21年(1888)6月18日、『伊藤博文』(1841-1909)が『大日本帝国憲法の草案を審議する枢密院での会議』の冒頭で述べた言葉は、『近代日本の宗教の枠組みのグランドデザインそのもの』であった。」
《(ヨーロッパにおいては、)宗教なる者ありて之が機軸を為し、深く人心に浸潤して、人心此に帰一せり。
然るに我国に在ては、宗教なる者其力微弱にして、一も国家の機軸たるべきものなし。
仏教は一たび隆盛の勢を張り、上下の人心を繋ぎたるも、今日に至ては已に衰替に傾きたり。
神道は祖宗の遺訓に基き之を祖述すと雖、宗教として人心を帰向せしむるの力に乏し。
『我国に在て機軸とすべきは、独り皇室あるのみ』。》
-
「伊藤博文は、『仏教も神道も国民統合の手段としては力不足であり、天皇崇敬を国民統合の機軸に据えるべきだ』と主張している。
天皇崇敬による国民統合が具体化されたものがいわゆる広義の国家神道体制である。
『神道も仏教も、この国家神道の下位に位置づけられた』。」
-
「この伊藤博文の言葉の中で『注目してほしいのは、仏教が「上下の人心を繋」いでいたという箇所』である。
国家神道が占めるべき位置に『かつて仏教があったという認識を伊藤博文はしている』。」
-