21/01/21 01:41:37.39 Vk3eJcR+0.net
その手榴弾はメカ滝山の上を大きく飛び越えて店の手前に落ち、クルクル回りながら赤い煙を噴き出した。
「滝山!今のうちだ!すぐに出ろ!」
銃声の中、煙の塊を突き破って滝山が出てきた。
「いやヤベーなあいつ!何なの!?」
「無事か滝山!…あれ?じゃあヤツは今何に向かって撃ってるんだ?」
「知らねえよ。なんか急に店のコーヒーマシン撃ち始めたから逃げられたんだ。」
煙が薄らぎ、メカ滝山の後ろ姿が見えるようになった。メカ滝山は銃撃を止めると口を開けた。
炎の塊が何度も口から噴き出して店に吸い込まれ、数秒の間をあけて炎が外へと吹き返した。
そのまま店内に入っていく。
「どうする五郎?ありゃすぐに俺が逃げたのに気づくぜ。」
「正直言ってここまでの相手だとは思わなかった。今の装備じゃダメだ。」
「じゃあ撤退か…。」
「いや、それはちょっと難しそうだな。」
炎の中からメカ滝山がこちらへ歩み寄っている。見つかってしまったのだ。
すぐさま滝山と五郎が同時に射撃を加える。だが弾は当たっているが通らないのでどうしようもない。
メカ滝山も撃ち返し、2人が盾にしていた車が穴だらけになる。
「五郎、俺から離れろ!俺と一緒にいると同時にやられるぞ!」
「車を取ってくるから待ってろ!やられるなよ!」
車の陰から五郎が飛び出して走る。無駄と分かっているのに滝山も撃ってしまう。戦場の習性は治らないのだ。
しかしメカ滝山は歩いている途中でパタリと攻撃をやめた。正面から弾を浴びながら反撃もせず歩くだけになった。
「弾切れだな?よし上等だ。」
滝山は銃を放ると道の真ん中に出た。向きを変えてメカ滝山が進む。
「ホラどうしたどうした!手ぶらじゃ怖いかコラ!」
笑いながら手を頭の上で叩き、おどけて見せる。そしてメカ滝山が車のところまで来た時に左手のスイッチを握った。
仕掛けたクレイモア地雷が爆発してメカ滝山を直撃するが、その歩みを止めもしない。
「対人地雷じゃあ…無理かあ…。」
冷や汗が顔をつたう。大きく息を吐いた滝山は間合いを取ってステップを踏み始めた。
メカ滝山のパンチをくぐり、背中から取り出した日本刀で逆袈裟に切りつける。火花が散って日本刀が真っ二つに折れた。
だが残った刀身でメカ滝山の顔を全力で突く。再び火花が散った。そしてまたパンチをかわす。
「え!?ダメじゃん!」
ここに至ってついに滝山の打つ手が無くなった。首が刈られるようなパンチを避ける以外何もできない。
「ヤバッ、ヤバッ、ヤバイいぞ!!」
過去無数の戦いはあったが、ここまで追いつめられたのは初めてかもしれない。滝山は耳が燃えるように熱いのを感じた。
451:水先案名無い人
21/01/21 02:15:16.03 t1Het8o80.net BE:377482965-2BP(2222)
URLリンク(img.5ch.net)
そろそろ糖質SSは入院治療を受けた方がいい
452:水先案名無い人
21/01/21 04:27:16.80 Zz2YF4hK0.net
>>438-439 読ませるじゃねえか……どうする滝山、五郎?
メカ滝山が店のコーヒーマシンを標的と勘違いしたのはなぜなのか、そこに鍵がありそうだ。
考えろ、考えるんだ滝山!
453:水先案名無い人
21/01/21 18:48:23.32 9uNnE/Js0.net
うおお、どーやって勝機を見出だすのかすげー気になるw
454:水先案名無い人
21/01/21 22:03:48.78 AE+wwiGm0.net
「黙食にご協力ください」カレー店が苦渋の呼びかけ「お客と店守る」 POPを公開、客・飲食店から反響
黙食にご協力ください―。新型コロナウイルス感染対策の一環で、福岡市のカレー店が、店内では黙って食べる「黙食(もくしょく)」を呼びかけるPOPをツイートしました。
従来よりも踏み込んだ表現に「言葉狩りにあう」不安もあったと言いますが、ツイッターでは「分かりやすい」「POP活用したい」などといった反響が客側と飲食店側の双方から広がっています。
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
455:水先案名無い人
21/01/22 05:19:36.24 EjTGolMH0.net
ゴロー「俺はいつもその黙食とやらなんだがなァ…」
456:水先案名無い人
21/01/22 09:02:48.98 kNFi0NuN0.net
しかし火力発電所が汗を撒き散らしてるわけで
457:水先案名無い人
21/01/22 13:01:39.94 HK8parMa0.net
濃厚アームロック接触もしとるしな
458:水先案名無い人
21/01/22 16:22:35.45 bkO+gxft0.net
人間の4倍くらいの速さのパンチを汗だくの滝山がひたすら避け続ける。
どうやらメカ滝山はバランスの問題からか、キックができないようだ。
だがパンチが頭に当たれば即死、腕で受けても骨が砕けるだろう。死のゲームが続く。
「俺…殴られ屋で食っていけるかもな。」
向かい合っているメカ滝山の後ろから1台のバスがこちらに迫るのが見えた。
「五郎だな…、でも今後ろに逃げたら殴られちまうなあ…。」
その時、メカ滝山がちょうど左腕をラリアットのように振ったので滝山はその腕に飛びついた。
すぐに腕は放したが、軽々と5~6メートルは投げ飛ばされて滝山が地面に転がる。
まさにその瞬間、バスがメカ滝山に突っ込み、メカ滝山ごとビルの壁に激突した。運転席から五郎が飛び出て叫ぶ。
「滝山!逃げるぞ!」
「五郎お前さあ、来るなら自分の車で来いよ!」
「なんで俺の車壊さなきゃいけないんだよ。ホラ走れこっちだ!」
走る滝山。先ほど地面に打った背中の痛みが響く。
ビルにめり込んだバスがジリジリと車道側に動き始めた。メカ滝山が押しているようだ。
「滝山!これをその辺に投げろ!」
五郎が手榴弾を2つ滝山に渡し、自分も道に同じものを何個も転がし始めた。
それらは次々と弾けて赤い煙を吹き、通りを覆っていく。
五郎の車はエンジンをうならせると、先日と同じようにまた首都高を走る。
シートにのけぞってグッタリする滝山。ハンドルにもたれるように運転する五郎。滝山が水を一気に飲み干して息をついた。
「ダメだな…ナメてたわ正直。何も効かねえ。」
「今度こそ30ミリ砲を使う。お前も何か隠し持ってるだろ?全部使え。まず俺の倉庫に行くからな。」
「ああ。こうなりゃもうケチらねえぞ。赤字は上等だ。」
車は北関東自動車道へ入る。五郎は速度を上げた。
459:水先案名無い人
21/01/22 16:25:01.28 bkO+gxft0.net
メカ滝山を計測する男達は満面の笑みを浮かべている。
「素晴らしい装甲だ!歩兵が相手なら無敵だな。」
「敵はロケット弾をほぼ同じ場所に2回当てています。神技ですよ。3回やられたら危険でした。」
「実戦テストで無茶できなかったとはいえ、装備が機銃と火炎放射だけだったのが悔やまれる。グレネードがあれば勝っていた。」
「この前問題だった操縦者との動きのラグはどうだ?」
「それは改善されましたが、もう1つ問題があります。カメラの視界が遮られるとメカ滝山側で自動攻撃モードになるんですが
温度センサーで人間の体温に近いものをロックするので、近くにターゲット以外の人間がいても撃ってしまうようです。」
「では自動攻撃そのものをオフにして、センサーの映像を操縦者が見ながら攻撃しろ。」
廊下の向こうから、すれ違う人間1人1人に怒鳴りながら大使が現れた。
「お前らの目的は何だ!?滝山の死体はあるんだろうな!?」
「おや大使。私らよりも、こちらの方々と話した方がいいですよ。」
黒スーツの男達が脇から出てくると、その中のメガネの男が大使に封筒を渡した。
「何だこれは!」
メガネの男が目を細め、口を開いた。
「国務省の召喚状ですよ。こういったものは今でも紙で手渡し、という役所のルールなのでね。」
「私が…国務省から!?」
「身内を愛するのは大事ですが、それも時と場合による。あなたは死んだ甥に銀行口座をプレゼントしましたね?
それが日本国内で薬物売買に使われている。日本の警察から国務省に問い合わせが来ましてね。甥と暴力団の付き合いがあったのは事実だ。」
「そんなものは、外交免責で拒否すればいいっ!!」
「問題はもうちょっと深くてね。あなたの以前の赴任地で、中東の民主革命ってやつがあったでしょう。
その際に現地の金融機関の関係者が何人も死んでいて、死後に彼らの預金がこの口座に次々と振り込まれている…。
そういった経緯について、国務長官が直々に話を聴きたいとのことです。また、過去の使途不明金についてもね。」
大使は拳をプルプルと握りしめて床に視線を落とした。
「これからは家族にあげる時でも面倒がらずに新しい口座を作った方がいい。あ、それから帰りの飛行機はエコノミーですよ。」
大使は目をカッと見開いたまま、スーツの男達に連れられて出ていく。部屋中のニタニタとした笑い顔がそれを見送っていた。
残ったメガネの男に、白衣にヒゲの男がコーヒーカップを手にして話しかけた。
「いやあ、国務省は仕事が早くていい。匿名の通報から2日でここまで動くなんて�
460:B」 「関係者の名と帳簿と日付まで揃った詳細な通報だったのでね。そういえば君は以前中東で研究をしていたそうだが。」 「さすがですねえ。じゃあここも本国は把握してますか。」 「国務省の記録にこのような建物はない。ここは単なる空き地だ。誰もいないし、何もない。」 「それは怖い…いや、ありがたい…。」 その嫌味な笑いにも反応せず、メガネの男も部屋を出て行った。
461:水先案名無い人
21/01/22 17:45:03.71 kNFi0NuN0.net
精神科紹介しようか?
462:水先案名無い人
21/01/22 18:09:17.32 53sH/6Uk0.net
クソッ!
メカ滝山の標的自動認識機能の弱点は潰されたっていうのか!
クソッ、クソッ!
滝山……それに五郎ッ!生き残れ!
生きて……人間の力を、いや俺たちの力を……証明してくれェッ!
463:水先案名無い人
21/01/22 18:15:35.87 53sH/6Uk0.net
それに五郎ッ!
お前は何をしているんだッ!
早く敵の正体に気付いてくれ!
お前が世界各地で築いてきた情報網は何だったんだ馬鹿野郎!
そ、そうだ……メカ滝山をハッキングして敵を攻撃させる……これこそ最高の反撃だ!
そしてメカ滝山を戦利品とする、こんなことはお前らの常套手段だろうが!
What are you f**king waiting for?
Go! Goroh, go!
464:水先案名無い人
21/01/22 18:38:50.88 8VN/ucWD0.net
ちょっとツバ飛ばさないでもらえますか
465:水先案名無い人
21/01/22 23:23:24.50 RFPlZzlr0.net
まだ糖質長文やってんのかあ
466:水先案名無い人
21/01/22 23:41:50.25 Ajct3vSp0.net
糖質が揃って「特定の人間に攻撃されている」と思うのはなぜだろう…
でもある種の美意識を感じる
467:水先案名無い人
21/01/22 23:43:20.51 +sajDCCE0.net
ここは糖質オフでキメよう
468:水先案名無い人
21/01/23 00:35:45.93 Dke1lq9U0.net
北関東名物の拳ほどの大きさの唐揚げがテーブルに山のように置かれ、五郎と滝山が向かい合って座った。
その唐揚げで五郎は飯をかきこみ、滝山は缶ビールを流し込む。
脇にはおでんや沢庵、カップうどんも湯気をあげる。メニューが貧相だった前回の反省が活かされていた。
2人は食事をしつつ、それぞれPCとタブレットをいじりながら作業も続ける。
「人間の形をしてるからつい勘違いしてたんだ。あれは戦車だ。そう思わなきゃいけない。」
「そうだな…装甲だけじゃなくてあいつが戦車並みの火力を持った場合…結局こっちは苦しいな。」
「それとな五郎、奴の装甲についてちょっと面白いことが分かった。」
「何だ?」
「俺の日本刀に付いてた奴の金属粒子を調べたんだが、こんな変なもんを国内で作れるのは3箇所だ。
2つは名古屋と北九州の工場、1つは川崎の金属加工会社だ。俺を見つけて1時間で現場に来れるなら、奴の基地は川崎じゃないかな。」
「その会社はロボット技術なんか無いし、ただ受注しただけだろう。だが、組み立てたのはその近くだろうな。
川崎なら大型トラックでウロウロしてても怪しまれない。おそらく保管場所も兼ねてるはずだ。」
チューハイを開けながら滝山が倉庫の荷物を指さす。
「しかしこの30ミリチェーンガンは驚いたぜ。どこで調達したんだ?」
「基地から盗んだ。使おうにもこのサイズになると弾の調達が面倒だから国外で売ろうと思ってたんだ。物は大事にしておくもんだ。
ところで滝山は何を使うんだ?」
「うーん…一番でかい銃はM2なんだけど、たぶん奴には効かない。だからさ、俺は戦い方を考えることにした。」
「ん?」
五郎が滝山のPCをのぞきこんだ。
「うん、まあ、いいんじゃないかな。」
「だろ?現状これが最善。じゃあ食ったら俺も荷物を取りに行くわ。シャワーあるか?」
「無いから向かいのカプセルホテルに行け。」
「そこにカメラがあったらまた奴が来ちゃうじゃないか。」
「大丈夫だ。防犯カメラはあるけど外部と繋げずにフロントで録画してるだけ。」
「じゃひとっ風呂浴びて、ちょっと寝て出かけようかな。」
滝山はそう言いつつまた1本ビールを取り出し、唐揚げに箸を伸ばした。
469:水先案名無い人
21/01/23 09:54:29.96 B5FIRVp/0.net
人がダイエットしている前であんなに唐揚げを推さなくたっていいでしょう
見てください今日の気分はすっかり唐揚げ腹になってしまった
470:水先案名無い人
21/01/23 10:58:52.49 bmvLXlVW0.net
早く続き書け!
他のでもいい!
俺にはSSが必要なんだ!
471:水先案名無い人
21/01/23 12:08:21.09 bXJRuG+80.net
ですからごめんなさい
統合失調症は薬でコントロールできる病気なんですよ
早く病院で処方してもらってください
472:水先案名無い人
21/01/23 13:39:57.19 XzzbcEru0.net
ハードボイルドの食事のシーンて良いよな。大藪さんの描写とか好きだったわ
473:水先案名無い人
21/01/23 16:11:30.01 QprSFDWw0.net
唐揚げや刺身やモツ煮のように、優れたツマミは優れた飯のおかずを兼ねる
五郎と滝山で同じ唐揚げを食ってるのはたぶんそんな理由
474:水先案名無い人
21/01/23 18:29:10.09 L5ga2RG40.net
>>459
その通り、だから早く病院いけ
475:水先案名無い人
21/01/23 20:54:17.61 Eoan3+3k0.net
このガーリックを箸で削ぎ落としてから焼いて改めて落としたそのガーリックを載せて食べるのが店員オススメな食べ方!
絶対に美味いやつですやん…
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
URLリンク(blog-imgs-121.fc2.com)
孤独のグルメ ガーリックハラミ
476:水先案名無い人
21/01/24 00:57:05.41 SZwgM4Qm0.net
>>462 糖質は自分は病気じゃないって頑なに信じてるので、糖質の>>459にそんなことを言っても無駄ですよ
そんなこと書いてる暇あったらSS応援しましょう
477:水先案名無い人
21/01/24 08:47:38.20 I4VwYDJ20.net
暴力的殺戮SSしか書いてない奴はそのうち青葉みたいに
リアルでもやらかさないか心配だわ
478:水先案名無い人
21/01/24 09:21:33.68 anWyylIa0.net
現実と創作をごっちゃにするとはいかんなぁ、いかんいかん
病院池
479:水先案名無い人
21/01/24 17:52:57.85 1AW0mQEf0.net
糖質長文さえなくなれば良い
480:水先案名無い人
21/01/24 19:34:26.49 5+cYs0A30.net
ここは一行SS(ショートショート)で決めよう
481:水先案名無い人
21/01/24 21:54:40.96 /RPdrfuv0.net
SSに自分の嗜好を吐き出してるうちは大丈夫やろ
482:水先案名無い人
21/01/24 23:36:04.10 anWyylIa0.net
しかし孤独のグルメスレといえばSSなわけで…
俺が来た時からそうだったからSSがスレ違いなら原住民どもがクソ不甲斐ないせいで…
483:水先案名無い人
21/01/25 00:50:44.89 obXA/5Lo0.net
こどグルスレといったらわはーとシャーリーだろうが
484:水先案名無い人
21/01/25 12:00:05.60 3n9cPKF30.net
SSといったらスーパーシビックだろうが
485:水先案名無い人
21/01/25 13:20:11.27 xQ8H232M0.net
SS(それいけ早漏)!そんなのもあるのか
486:水先案名無い人
21/01/25 14:19:25.94 fQDL83aT0.net
ですからごめんなさい
SSは超サイヤ人なんですよ
487:水先案名無い人
21/01/25 19:24:46.23 WweV5+ln0.net
まあ荒らしと言われようか関係ないね
俺は書きたい時に書く
嫌なら見るな
死ね!
488:水先案名無い人
21/01/25 21:31:03.18 18jTj/4C0.net
開き直り!そういうのもあるのか
489:水先案名無い人
21/01/25 22:15:51.44 EdsKm7Fl0.net
しかし…Super-CivicならSSではなくSCなわけで…頭が混乱する
490:水先案名無い人
21/01/25 22:43:51.07 yYnRHshk0.net
俺も書きたいときに書きたいものを書く
俺たちの中で五郎と滝山を生き続けさせるために
491:水先案名無い人
21/01/26 15:59:55.32 TpBW0+Iv0.net
孤独のグルメSS「五郎対プリキュア」
仕事は無いが見栄がある五郎は今日もスーツで4時間外を歩くだけの日課をこなす
前から妙な人間が来た。派手な色のフリフリ衣装で腕も足もむき出している
五郎もこんなのと関わりたくない。道の端に寄ったがその人間も同じ方に寄った
反対側に動いても同じように動く。ロックオンされたようだ
五郎「あのさあ、邪魔なんだけ…」
そんな派手な服をオッサンが着ていたので五郎は固まった
五郎「まいったなあ…」
男「ですからごめんなさい。私はプリキュアなんですよ」
五郎「??」
そのオッサンは返事を待たずに包丁を出した。五郎のスイッチが入った
そのへんの軒先のモップを手に取るとオッサンに胸突きを放ち、続いて横面を決めた
オッサンが倒れた。しかし危ない奴にはとどめが必須だ。首にモップを当てて体重をかけて踏む
男「私は…プリキュア…」
切れ切れに漏らす声も聞こえなくなった。五郎の勝ちだ
今日は帰ろう。危険は1日に1度でいい。五郎は走った
翌日、玄関前の置き配をいくつか開けていると変な服が出てきた
ピンクと白を基調にしたフリフリな服で、同じ色の手袋と靴も入っている。全部出すと最後に箱の底に紙があった
「あなたが今日からプリキュアです」
492:水先案名無い人
21/01/26 19:59:14.64 FUGydyuF0.net
すいませんもう少し短いショートショートお願いします
493:水先案名無い人
21/01/26 20:03:27.90 A4fynm+k0.net
ですからごめんなさい
ヨレヨレのスーツで入店して、ひたすら独り言をつぶやくのはNGなんですよ
494:水先案名無い人
21/01/26 20:12:59.01 IjMtkJjd0.net
>>479
最高!最高!最高だ!!!
アンチが湧いたスレでも果敢に戦ってもらいたい
495:水先案名無い人
21/01/27 00:15:28.48 KGT8XWfd0.net
何年かぶりに来たらスレまだ存在してたわはー
496:水先案名無い人
21/01/27 21:06:35.44 yYy200rw0.net
ピンポーン♪
インターホンに小走りでシャーリーが駆ける。ドアの向こうには滝山だ
滝山「やあこんにちは!」
シャーリー「はい、いらっしゃいませ」
滝山「五郎いるよね?ちょっと近くに来たんでさ」
シャーリー「こちらへどうぞ…少々お待ちください」
呼ばれた五郎が今で滝山と話しを始めた。シャーリーは一礼して下がる
シャーリーはどうも滝山が好きではない。なぜあの男はあんなに馴れ馴れしいのだろう
使用人の自分にはいいが、旦那様に対してあつかましいのが許せない
旦那様もいい加減あの男を相手にしないでもらいたいが、昔の縁でままならないようだ
またその会話も実にくだらない。知的で建設的な事柄があの男の口から出たためしがない
シャーリーはいつも滝山が来ると買い物に出るようにしている
表向きは茶菓子を買うため。本当は滝山と同じ屋根の下にいたくないからだ
滝山用にはいつも一番安いマドレーヌを買う。五郎には好物のモンブラン、そして自分用にバナナのパイも買う
旦那様は使用人の自分に、お菓子くらい好きなのを食べなさいと言ってお金を余計にくれる
幸せで足が浮かんでしまいそうだ。ずっとここで働きたい。とても素敵な旦那様だ
帰ってくると滝山の声が廊下に漏れていた。シャーリーは顔をしかめそうになるがそこはプロとして無表情に徹する
人は誰かを嫌い始めると際限がなくなる。滝山の声も気に入らないし、付けている時計も、ローファーも、カバンの色も気に入らない
いっそ茶に唾でも吐いてやろうかと思う。しかし、今日はまだそこまでの怒りではなかった
聞きたくもない滝山の声がシャーリーの耳へまとわりついた
滝山「だからさあ、お前は大人の男だよ?それらしく決断しなきゃいけないだろ
シャーリーちゃんとさ、このままじゃダメだろ?向こうからアプローチなんてのは不可能なんだよ
あの子は、私はこの家で仕事だけしてるんだって思うことで自分をごまかしてるの。でももうお前しか見てないんだよ
そうしたらさ、大人のお前からグッっとね、迎えてやるべきなんだよ
ズルズル今の関係で子供出来たらどうすんの?あの子思いつめて、いなくなっちゃうかもしれないぞ?
俺と一緒に居ようって一言で済むだろ。迷わずハイって言うよあの子なら。たまに来る俺にだって分かるよ
お前とあの子と、そこからだってお互いに仕事は変わらないんだから。住み込みなものちょうどいいじゃないか」
シャーリーは自分用のケーキを滝山の皿に乗せて運んだ。そして台所でマドレーヌをかじる
なんだ、マドレーヌも十分に美味しい。そして、滝山のローファーはいい革を使っている。カバンもよく見ると凝った作りだ
497:水先案名無い人
21/01/27 21:34:47.61 1MzxeU040.net
>>484 最高
498:水先案名無い人
21/01/28 01:20:56.61 tA1+xoJN0.net
こういうのでいいんだよ
こういうので
499:水先案名無い人
21/01/28 11:00:08.87 gG3v3ly30.net
ジャッポスさあ、未成年の女の子に手出すとか最低だろ
500:水先案名無い人
21/01/29 21:09:00.96 0ZFax3w50.net
それを言うならそもそも労働基準法違反じゃね?
501:水先案名無い人
21/01/29 22:19:08.44 noJ34vtK0.net
URLリンク(m.imgur.com)
502:水先案名無い人
21/01/30 00:13:23.00 ERf3VBRk0.net
都内の戦闘から1週間ほどで米国大使が更迭されたが、メカ滝山チームは滝山を見失っていた。
「本当にどこにもいないのか?」
「ええ。監視プログラムを全開で走らせていますが、一体どこに隠れたのか…。」
「戦っても駄目だと分かって、逃げたのでは?なんせ銃も爆弾も無意味ですからね。」
「それはどうかな…潜伏して機会を窺っているかもしれん。」
「監視網を東京都内から千葉埼玉神奈川まで拡げますか?そのぶん都内の監視精度が落ちますが。」
「都内のままでいい。滝山はまた勝負に出る。過去のケースでは滝山が逃げた例が無い。」
「しかし、メカ滝山ほどの相手と戦ったケースはありますか?奴もプロなら圧倒的な差がある相手からは逃げるはずです。」
「メカ滝山の優秀さに疑いようは無い。だが、滝山はその襲撃を2回逃れている。それを忘れるな。手ごわいぞ。
それにあの連れの男…滝山級の凄腕だ。だがこいつの事は全く分からん。そして滝山の居所も分からん、目下の問題点はこの2つだ。」
別の男が廊下を駆けてくる。
「ロケット弾が届きましたので、装着しました。それに、今までは腕に内蔵した機銃だけでしたが、今度は肩に載せる無反動砲も付きました。」
「よし。これで次こそ滝山の最後だ!あとは捜索に全力をあげろ!」
いっぽう五郎と滝山は、先日の日本犯罪史に残る激戦から一転して地味な作業を続けていた。
電力会社のデータベースから川崎一体の電力供給状況を調べ、メカ滝山の襲撃前後に電力使用が急増した施設を割り出した。
そしてその施設を、近くの潰れた鉄工所の3階から見張っている。
「しかし滝山…あの電力供給のデータって、部外者が見たらダメなやつだろ?」
「見えるとこに置いてあるものは、見られていいって意味なんだ。セキュリティ業界では見られる奴が悪いってのが常識だ。」
「お、また2人出てきた。どっちも白人だな。こりゃあいよいよクサい。」
「工業地帯にいる外国人てのは東南アジアかヒスパニックの作業員だしな。日本で白人の作業員てのはいない。」
「しかも、ボロ工場の裏に停まってるのがレクサスにローバー、ビッグミニなんてこじゃれたもんもある。間違いなく知識層だ。
登録自体は昭和の倉庫で資本金も安いチンケな会社、外資でも何でもない。まあ9割確定だが、もうちょい粘る。」
「そうか。こっちの準備はできてるから、連絡次第すぐやるぞ。」
「よし。じゃあ切る。」
そこから監視モニターの前に座って4時間ほどだろうか、1台のトレーラーが工場の前につけると、運転席から白人の男が降りた。
五郎はその男にもその車にも見覚えがあった。先日、メカ滝山を運んだやつだ。
こんな時に滝山ならニタっと笑うだろうが、五郎は八の字を寄せて口角がギュっと下がる。
結局2人は同じことをしているのに、まったく性格が逆なのが人間の奇妙なところだ。
503:水先案名無い人
21/01/30 02:48:17.18 cQX82Zwm0.net
そろそろ措置入院が必要
504:水先案名無い人
21/01/30 10:53:15.41 yU1P73rx0.net
メカ滝山編マジでつまんない
長過ぎ
>>484を見習え
505:水先案名無い人
21/01/30 10:58:48.09 SnsG1XxL0.net
狙いは滝山なのに…五郎がわざわざ協力しているのは何故だろう…
506:水先案名無い人
21/01/30 12:47:26.65 iUGtqDhR0.net
みんなが書きたいSSを書いて読みたいSSを読めばいいだけの話。
感想は面白いと思ったSSにだけ書け。
507:水先案名無い人
21/01/30 13:00:43.37 aOtbPfg60.net
板違い
508:水先案名無い人
21/01/30 15:10:26.85 4z5HbX0X0.net
テムズ川近辺で睨み合う二人の男。
言葉だけでは風情がありそうだが、その片方の風体は明らかに異質なものだった。
一人は日本人。スーツ姿の、いわゆる典型的なジャパニーズサラリーマンの中年。
異質なのはもう一人。こちらも日本人、割烹着姿で肥満体系の中年だが、その男を異質たらしめているのは、刃渡りが己の身長ほどはありそうな巨大包丁を片手に持ち、構えていることだ。
さらに異質なことに、割烹着姿の男‐松むら‐は、穏やかな笑みを浮かべていた。
松むらの異質さは周囲にも奇異に映るようで、周囲の観光客が集まってきている。
映画やドラマの撮影だと思っているのだろうか、カメラで写真を撮るものもいるようだ。
松むらは動かない。巨大包丁を構えたまま、相手のサラリーマンを笑顔で見据えている。
そのまま数分経っただろうか、一人の観光客が松むらへ近づいてきた。SNSで配信中なのだろうか、携帯を片手に録画しながら、母国語で何かしゃべっているようだ。
それでも松むらは動かない。観光客が己に触れる距離にまで近づいても微動だにしない。
だが、さらに調子に乗った観光客が松むらの巨大包丁に触れようとしたその時
松むら「しゃっ!」
という奇声とともに、その肥満体からは考えられないほど…いや、人間とは思えないほどの速さで松むらが動いた。
何が起こったのか、周囲が理解できたのは、その数秒後。
松むらの包丁に触れようとした観光客の四肢が切断され、倒れ伏した姿を見た時だった。
509:水先案名無い人
21/01/30 15:11:00.35 4z5HbX0X0.net
東森「…ふっ、ひどいじゃないか」
周囲が悲鳴を上げ逃げ惑う中、もう一人の男…サラリーマン風の男‐東森‐は松むらから目を離さず嘲笑する。
東森「どうせなら、一刀のもとに葬ってやれば、彼も苦しみがなくて済んだのに」
松むらの足元では、四肢を切断され不具となった観光客が母国語で呻いている。どこの国の言葉かはわからないが、痛い、助けて、と言っているのは東森にも感じ取れた。
松むら「はい、どうも。お優しいんですね」
東森とて慈悲で言ったわけではない。今の一刀から松むらの実力を測り、自らの戦力から取り得る戦法を考えるための時間稼ぎのような言葉に過ぎない。
そして、笑顔を崩さず、それを見透かしたような松むらの言葉に少々寒気が走った。
東森(先の一閃、恐ろしく速い。常人には目に見えないほどだろう。
通常の日本刀の重さは平均して1kgほどと言われているが、彼の持っている包丁は10kg以上はありそうだ。それをあの速さで振るとなると…)
東森「…面白い!」
そう口走ると、東森は上着を放り投げ、軍隊式の自らの構えをとる。
対峙した松むらは、自らの足元で蹲る、四肢を?がれた観光客を一瞥すると
松むら「あ…ごめんなさい。あなたの幸せな人生は、来世からなんですよ」
と呟き蹴り飛ばした後、一際嬉しそうな笑顔を浮かべ、東森へ巨大包丁を構えた。
510:水先案名無い人
21/01/30 19:46:53.71 SPoFMfod0.net
読み逃げせずに感想書けや!ドアホ!!
511:水先案名無い人
21/01/30 20:45:53.89 aOtbPfg60.net
板
違
い
512:水先案名無い人
21/01/30 23:43:07.57 hwMr+2/F0.net
は?感想なんかいらねえ
書きてえから書いてるんだよダボが
513:水先案名無い人
21/01/31 09:59:52.90 nLchdSNo0.net
ダボとは木工事や石工事において木材や石材同士をつなぎ合わせる際に
部材間のずれを防ぐために接合面の両方に穴をあけて差し込まれる小片のことだろうか?
514:水先案名無い人
21/01/31 11:59:40.04 bWjcpvAV0.net
俺は発電所だ
515:水先案名無い人
21/01/31 12:19:04.56 8uFmLnu90.net
焼肉ライクでも人間火力発電所になれる?
516:水先案名無い人
21/01/31 14:49:08.84 tzvjhuIU0.net
いやお前はなれない
517:水先案名無い人
21/01/31 16:22:19.77 V+aTr1iH0.net
いや、彼ならあるいは
518:水先案名無い人
21/01/31 17:11:22.20 XBy2B0GZ0.net
孤独のグルメSS「五郎対プリキュア」
次の日も五郎はスーツだけ着て散歩する
むしろ今の世の中まともな職業ならテレワークで外に出ないのだが、会社を知らない悲しさがそうさせた
五郎「腹が減った…コンビニに行こう」
その行く手を男が塞いだ。またロックオンされたらしい
五郎「今週の俺…ついてないのか?」
男「あんた今プリキュアだね?消えてもらうよ」
笑いながら草刈り鎌を取り出した
五郎にまたスイッチが入った。だが今日は何かが違う。体から力が溢れ出して熱い
気づけば家に届いたあの変な服装になっていた。猛烈に恥ずかしい
五郎「ちょっと待ってくれよ…なにこれ」
男の振り回す鎌がやたら遅く見える。まったくのスローモーションだ。試しに男の腹を蹴る
男「ウ、ウギャーーー!!」
軽く蹴ったのにムチャクチャ効いている。なんだかパワーアップしたらしい
顎を蹴ると血を吹いて吹き飛んだ。とても自分の力と思えない。五郎はまた
519:走った すると路地から違う男が転がってきて壁に当たった。それを追って紫色の変な服の滝山が走ってきた 五郎「あ!滝山!」 滝山「お前もか五郎!ちょっと待ってろ!」 滝山がゴルフクラブで男をスイングすると、数十メートル飛んで見えなくなった 滝山「お前キュアピーチかよ、いいなあ!」 五郎「なんだそりゃ?この服に名前があるの?」 滝山「そうだよ!プリキュアなんだよこの格好は。お前のはキュアピーチなの。人気あるんだぞ 俺なんかよりによってキュアフォーチュンだ。最悪だぜ」 五郎は独身の滝山が意外とプリキュアに詳しいことに驚いた 五郎「俺には色が違うだけで同じに見えるぞ」 滝山「とにかく!プリキュアになったらもう死ぬまで狙われるんだよ!」 五郎「し、死ぬまで!?」 服の恥ずかしさなど吹き飛ぶ衝撃だった
520:水先案名無い人
21/01/31 19:23:10.39 /aI827Jh0.net
今度のプリキュアはおっさん~!?
521:水先案名無い人
21/01/31 21:42:11.06 Jn1TGT4t0.net
誰が書いたSSでも滝山のキャラってだいたい同じだよね
522:水先案名無い人
21/02/01 11:14:14.72 7sOQKh6f0.net
♪パイ パイ パイナポー パイパイパイパイパイナポー みんなでー パイナポー
滝山「やあ!パイナポー滝山だよ!」
健闘むなしく登録は徐々に減り、とうとう20人になった
滝山は自分の動画の問題点に気づいた。チープ
なのだ
フリー音源に歌詞を付けたパイナポーのテーマや、背景に置いたニトリのパーテーションや
録音機材や小道具まで、売れっ子達が動画にかけている予算とは天と地の差だ
ならばいっそ白シャツに白短パンに野球帽くらいのビジュアル変更をすべきだろうか
いや、見た目の縛りを作ると今後の活動が難しくなる
滝山は話題の動画から金のかからないものを探した。猿真似でいい。本家の1割でも稼げばいい
「真剣白刃取りやってみた!」
その動画では中学生が踏切のバーを手で掴んでいる。1週間で900万再生を超えていた
これだ。滝山はすぐに踏切へ走った。カメラを置いて遮断機の下に立つ。踏切が鳴った
しかしそのバーは滝山の想定を超えた速度で振り下ろされた。滝山の視界が真っ暗になる
「JR謝罪。列車妨害対策に踏切の遮断機速度を増加し、鉄製バーを用いたために事故多発」
頭に包帯を巻いていたら動画にならない。パイナポーは休業である
また例の中学生にはJRが4桁万円の請求をしたそうで、動画など上げられない
でも自分が遮断機に殴られる動画はとてもよく撮れていたので、滝山はそれをループで眺めている
523:水先案名無い人
21/02/01 12:04:25.15 dntYZyRe0.net
4人の死者を出して得た8000万はどうしたんだよw
524:水先案名無い人
21/02/01 16:15:49.35 XTBmD7Vqp
現在地周辺の居酒屋とbarを表示してくれるサービス見つけたw
自分でもお店の情報共有できるっぽい、、、?
URLリンク(app-for-map.herokuapp.com)
525:水先案名無い人
21/02/01 17:08:05.63 7nGJDGuL0.net
関係者全員を徹底マークしてる中で、バイトを辞めた男があれこれ高い物をひけらかしたらどうなるか
警察は流石にそこまでザルではない
滝山はおそらく生きる最低限の額だけ使っているんだろう
526:水先案名無い人
21/02/02 00:08:41.64 YtXcp/T80.net
米国式軍隊格闘術…日本では「マーシャルアーツ」とも呼ばれる格闘術。東森の構えはそれに似ていた。
もっとも、東森の格闘術はそれに限定したものではない。
SAS、スペツナズ、グリーンベレー、自衛隊など、世界のありとあらゆる軍隊格闘術を包含した独自の格闘スタイルを東森は持っている。
その中で、もっとも己に自然なスタイルがその構えに過ぎないだけのことだった。
東森(さあて、奴さんどう動くか…むっ!?)
東森がそう思った直後、松むらが一飛びで距離を詰め、包丁を振りかぶる。
松むら「しゃっ!!」
奇声ともに全力で包丁を振り下ろす。
包丁は空を切ったが、松むらの目は躱した東森を瞬時に捉え、逆袈裟に斬りかかる。
東森は身を翻しこれも躱すが、なおも松むらは東森の姿を捉え、矢継ぎ早に包丁を振り回した。
松むら「しゃっ!しゃっ!!しゃあっ!!」
大ぶりの包丁の連撃を巧みに躱しながら、東森は敵を分析する。
東森(技術ではないな。我流…いや獣のスタイルか…)
松むらの攻撃は、剣術といった類のものではなく、いわば動物の狩りに近いものだった。
コンビネーションではなく、一刀一撃に全力を込める、いわば一撃必殺。
通常であればその大振りには隙が生まれるものだが、松むらの類稀なる身体能力で連撃を可能としているのだろう。
東森(一撃必殺の連発か…なんとも素晴らしい、理想の攻めだな)
上下左右、矢継ぎ早に繰り出される連撃に圧されながらも、東森は心中で賞賛を送った。
松むら「しゃっ!」
奇声とともに発された松むらの突きを飛び退き躱し、東森は息をつく。
距離が開いたことで連撃がしづらくなったのか、松むらも追撃を止め、再び包丁を構えた。
松むら「あ…ごめんなさい。逃げてばかりでは貴方に勝ち目はないんですよ」
東森「…確かに、君の言うとおりだな。だが俺は、俺が勝つと思っているよ」
笑顔を崩さない松むらの挑発に、東森も挑発で返す。
松むらの攻撃はすべてが一撃必殺、反撃を仕掛けようにも隙が無い。そしてドーピングでもしているのか、疲れを見せる様子もない。
このままではいずれ躱し損ね、一刀のもとに葬られるだろう。
だが東森には、その未来を打開する秘策があった。
527:水先案名無い人
21/02/02 00:10:03.89 YtXcp/T80.net
東森は、先ほど松むらに四肢を切断された観光客を一瞥する。まだ辛うじて命はあるようだが、それはどうでもいいことだ。
東森(彼が斬られてからある程度は経った…もうそろそろ頃合いか)
すでに周囲には誰もいない。観光客も恐怖にかられ、皆、逃げたようだ。
東森(となれば、次は)
東森が思案すると同時に、サイレンが鳴る。
…警察。東森が待っていたのはこれだった。
サイレンの音を聞き、松むらが珍しく顔をしかめる。
松むら「邪魔が入りましたねえ」
東森「ふっ…いや、邪魔じゃないさ」
松むら「…なるほど。逃げて逃げて逃げ続けて…待っていたのはこれですか」
東森「この状況、誰がどう見てもオタクが加害者だ。遠慮なく射殺されなよ」
サイレンの音が止まり、数人の警官が松むらを包囲する。そのまま1人が松むらに近づき、武器を捨てるよう警告した。
しかし、その状況でも松むらは一切意に介さず、東森を笑顔のまま一瞥する。
松むら「知っていますか?イギリスの警察はね…」
そう語りかけると、松むらは手近な警察官目掛け包丁を振り下とした。
松むら「…銃を、持たないんですよ」
骨まで砕く破裂音が響き、両断された警官が地面に倒れ伏す。
躊躇なく真っ二つにされた同僚を見て驚愕する警官達に、狂気の笑みを浮かべた松むらが襲い掛かった。
松むら「DEATHからごめんな砕ィィィィィィイ!!!」
松むらは嬉々として包丁を振り回し、警官たちを細切れにしていく。
あるものは五体を切断され、あるものは顔面ごと目玉を突き刺され、あるものはバラバラにされる。。
その姿はさながら羅刹、まさに地獄絵図という言葉以外で表しようがなかった。
…ひとしきり暴れた後、松むらは大きく息をつく。
松むら「心待ちにしていた警官隊もご覧の有様です…次は軍隊でも待ちますか?」
白い割烹着が返り血で真っ赤に染まったまま、東森の方を振り返る。しかし…。
松むら(奴が…いない)
先ほどまで立っていた場所に東森がいない。先ほどの虐殺劇の最中、 気づかれぬよう速やかに身を隠したのだろう。
我を忘れ殺戮を繰り広げ、標的を疎かにしたことに、松むらは舌打ちした。
528:水先案名無い人
21/02/02 00:11:01.64 YtXcp/T80.net
松むら(逃げたか?有り得るな…少し探ってみるか)
周囲を見回したあと、松むらは大きく息を吐き、五感を聴覚に集中させる。
共食いさせて育てた狂鶏のダシをベースに、白米、溶き卵、覚醒剤、PCPを主成分として煮込んだドーピング煮込み雑炊(D.N.Z)。
並の人間なら一口すするだけで致死量に至るそれを食することにより、松むらの卓越した身体能力はさらに超人化していた。
比喩ではなく、100m先の針が落ちた音でも聞き取れるほどの聴覚で、周囲を探る。
聞こえるのはテムズ川のせせらぎ、木々を撫でる風の音、死体と包丁から滴る血、そして自分ともう一人、二人の呼吸。
もう一人の呼吸はひどく弱々しい。音のする方を見ると、先ほど撫で斬りにした観光客だ。
松むら(奴の呼吸は聞こえない…逃げたか、息を止めているのか…もう少し探ってみるか)
そのまま聴覚に全神経を傾け、松むらは臨戦態勢を取り続けた。
…五分程経っただろうか。変わらず、東森の音は聞こえない。
もう一人の呼吸音の主だった観光客も事切れたのか、すでに呼吸はしていないようだ。
血を払うため包丁を振り、松むらは思案する。
松むら(逃げたようだな…もはや奴はここにはいるまい)
標的が逃げたのであれば、もはや自分もとどまる理由もない。
武装を主としないとはいえ、これほど凶事を起こせば、イギリス警察とて次は丸腰では来るまい。
銃での武装など物の数ではないが、警察に追われながら標的を追うとなると、さすがに難航しそうだ。
松むら(しかし奴を追う手掛かりがないとなると…ん?)
ふと、松むらの目にスーツのジャケットが留まる。戦闘前、東森が脱ぎ捨てていたものだ。
標的のアジトの手掛かりがつかめるかもしれない、そう思いジャケットを手に取り探る。
めぼしいものでは、胸ポケットに紙たばこ箱と万年筆。料理人のサガだろうか、松むらはたばこを見て舌打ちをした。
次に探った内ポケットには名刺入れ。
そのまま中から名刺を取り出す。表面には「東森 良介」と氏名だけ書かれていた。
松むら(ふむ。これだけでは、なんとも…)
住所や電話番号等が書かれていることを期待し、名刺を翻す。裏面には一言、こう書かれていた。
―GAME OVER―
ふいにジャケットの万年筆が激しく発光し、たばこ箱が轟音とともに爆発する。
破裂した煙草の箱に仕込まれていた灼熱の鉄釘は、松むらの目や喉など顔面のみならず、全身に灼き付き突き刺さった。
529:水先案名無い人
21/02/02 00:11:37.02 YtXcp/T80.net
東森「これで、THE END…だな」
全身から水滴を垂らした東森が、血塗れの松むらの傍らに立ち、決着の言葉を吐く。
先の虐殺劇の最中、東森はテムズに飛び込み、身を隠していた。
渡り歩いた戦場の経験から、東森にとって10分程度水中にいることなど造作もない。
所持していた簡素な酸素供給用具を用いて呼吸を最小限に努めれば、多少の雑音はテムズのせせらぎが消してくれる。
四肢を切断された観光客の呼吸音も、東森の音を消すことに役立っていた。
松むら「…なぜ…起爆の…瞬間が…」
東森「驚いたな。生きているどころか、まだ喋れたのか」
松むらの全身は、タバコ箱に仕込んだ爆薬と鉄釘ですでにズタズタになっている。誰が見ても死は免れない状態だった。
東森は、密封パックに包んだ己の携帯を、松むらに見せるように取り出した。
東森「これ、万年筆に仕込んだカメラと繋がっていてね。水中からオタクを遠隔視してたんだ。それに、万年筆は起爆装置も兼ねていてね」
松むら「なる…ほど…」
東森「ついでに言えば、この国に来て二日で作った自作のものだよ。全部ね。
出来に少し納得は行かないが、オタクを葬ったんだから、まあ及第点かな」
そう語りつつも、東森は臨戦態勢を解かない。死にゆく松むらに対しても、警戒をしていた。
松むら「…お見事。…先に、地獄で…待っていますよ…」
東森の徹底した戦士ぶりに、松むらは最後の言葉を残し、また笑みを浮かべ、事切れた。
松むらの死を確認した後、東森は手早く身支度を整える。
東森(…おそらくまたすぐに警察が来る。俺をマークしているとは思えんが、早めにこの場を去るに越したことはないな)
次の目的地は東京。何者かが東森をそこへ呼んでいる。
東森(次の場所には、よし野のような、いい飲み屋はあるかな)
東森にも誰が呼んでいるのか、いったい何のためなのか、それはわからない。
だが、どうしてもそこへ行かなければならない、逆らえない使命感のようなものが、東森やその他の者たちを動かしていた。
530:水先案名無い人
21/02/02 01:26:02.37 ENgMKfU20.net
う
お
ォ
ン
531:水先案名無い人
21/02/02 16:41:38.55 Ieu5XMLP0.net
メカ滝山の続きを頼む
532:水先案名無い人
21/02/02 18:18:19.32 fL6b6DZt0.net
ひがしもり、だれ?
533:水先案名無い人
21/02/03 01:29:43.39 IPwFTdOU0.net
「OUTER 滝山SSION」「有(滝山)害」編に登場し滝山に惨敗した旅慣ゲン、彼が復讐の焔に燃え左手のみで再び人類最恐となった魔人たる旅慣ゲンと東森との決闘SSを頼む。
なんなら滝山と共闘するゲン&東森のSSもありだな。
とにかく頼む。
534:水先案名無い人
21/02/03 15:30:12.52 LfR9cULk0.net
孤独のグルメSS 「メフィストフェレスの滝山」
深夜二時を廻ったころだろうか、辺りは夜の闇がすべてを包んでいる。
都内ではあるが、繁華街から大きく外れた古アパートの一室で、一人の男が包丁を自らの喉に、今まさに突き立てようとしていた。
男には右腕がなかった。
左腕で包丁を持ち、刃先を自らの喉に当てている。呼吸は荒く、声にもならぬ嗚咽が漏れ出ている。
だが、最後の一刺しの決心がつかない。そのまま刃先を喉に触れさせたまま、男は動かなかった。
…その態勢で小一時間ほど経っただろうか、ふいに男は泣き出す。
そのまま泣き声とも怒声ともつかぬ雄叫びを上げ、包丁を床に投げ飛ばした。
男が自死を試みたのは、今日が初めてではない。数か月前、右腕を失くしてから毎日のように行っている。
男は憔悴しきっていた。髪は脂でべたつき、髭は無精に伸び、顔面は目の下に大きく隈を作っている。
しばらくして男が泣き止み、部屋の壁を睨みつける。
先ほど投げ捨てた包丁を掴み、幾枚かの写真が留めてある壁に近づく。
そのまま呪いの言葉を、喉が割れるほどの大声で叫びながら、包丁を何度も何度も写真に突き立てた。
写真は、この男のかつての妻と子、そして中学生を含んだ当時の愛人達。
男は昼も夜もなくこの狂行を繰り返し、それ以外の時間は泣いている。
アパートの他の住民は気味悪がり恐れ、すでに全員引っ越した。
大家や仲介業者も、自分たちに悪意が向くこと、そして男がかつての有名人であることから
追い出すことは出来ないでいた。
たまに男のかつての関係者が差し入れる食料で、わずかに食いつなぐ。
これが、かつてのヘビー級統一王者「旅慣ゲン」の成れの果ての姿だった。
?「へーぇ。ゲンちゃん、荒れてるのねえ」
ふいに頭の中で男の声がした。ゲンは周囲を見回すが、誰もいない。いるはずがない。
?「まあ荒れるよねえ。右腕を切り落とされて、ボクシングの道も断たれて…」
幻聴が聞こえることは最近よくあるが、ここまでクリアな声は今まで聞こえたことがない。
まるで、実際に耳元で囁かれているようだ。
535:水先案名無い人
21/02/03 15:31:41.74 LfR9cULk0.net
ゲン「…やめろ」
いつものようにゲンは片腕で耳をふさぐ。だが、普段なら消えるはずの声は止まない。
?「愛人が四人いたことも、その中に中学生がいたことも週刊誌にバラされて」
ゲン「やめろ!やめろ!やめろ!」
目を閉じ地面に突っ伏す。それでも声は止まない。
?「奥さんに全財産持っていかれて、世界の皆から嘲笑われてるんだからねえ」
ゲン「やめろぉ!やめてくれええ!!」
床に突っ伏したまま、ゲンは絶叫する。
かつての栄光の日々から、覆面の男に右腕を切断された悪夢の瞬間、家族の軽蔑の眼差しと侮蔑の言葉、世間の嘲笑、すべてが頭の中でフラッシュバックし、ゲンはまた嗚咽を上げ泣き出した。
?「…復讐、したくないかい?」
しばらく経って、ゲンの頭の中でまた声がする。…復讐?
?「そう。栄光を絶った覆面の男に、自らを捨てた家族と愛人に、そして…世界に」
復讐。それはゲンが何度も望んだことだ。しかし…。
ゲン「俺は…もう、何もない…」
枯れた声で、やっとの思いでゲンが心情を吐露する。
世界を獲った右腕もない。
死に向かうだけの生活を繰り返した結果、全身の筋肉も落ちている。
己の力への自信もすでに消え失せていた。
しかし、声の主はとても優しく、聞き覚えのある声で語り掛けてくる。
?「それを望むなら導くよ…ゲンちゃんは、俺の友達なんだから…」
いつもの幻聴とは違う声は、その言葉を最後に途切れた。
536:水先案名無い人
21/02/03 15:32:51.64 LfR9cULk0.net
ゲン(俺は…おかしくなってしまったのか…?)
幻聴がささやき、幻覚が現れ、妄想が己の真実となる。
そういった病気があること、自分にそういった兆候が最近表れ始めたことをゲンは知っている。
そのままゲンはしばらく呆然としていたが、ふっ、と自嘲するように笑った。
ゲン「今さら何を言ってるんだ…俺は」
幻聴、幻覚、妄想。なんでもいい。復讐…ただそれだけが渇望。
ゲン「俺は…とっくにおかしくなっていたんじゃないか」
深夜であるが、久しぶりにゲンは外に出る。
不思議と、向かうべき場所は自分でもわかっていた。
ゲン(誰かが呼んでいる。誰かはわからないが、俺の救い主が、俺を呼んでいる)
ゲンの髪も、顔も、全身も、服装も、まともな人間ならとても外に出ることなどできないほど貧相で不潔。
しかし、目だけは、生きがいを見つけ、少年のように輝いていた。
…いわゆる、統合失調症。ゲンの症状はそれに似ていた。だが――。
数か月後、連続殺人事件がニュースで報じられた。
被害者は一般家庭や芸能事務所の職員、一人暮らしの女子アナとそこに居合わせた恋人など。
いずれも現場は凄惨なものだった。
そして、被害者には、今は行方をくらませ消息不明となったヘビー級統一王者「旅慣ゲン」の愛人と噂されたものが、全員含まれていた。
すべての人間が殺されていたため犯人を目撃した者はいないが、かつての事を知る者は、みな犯人の目星はついていた。
そしてそれを裏付けるかのように、ゲンの元妻の家で次の事件が起きる。
そこは今までの現場よりひときわ無惨極まりなく、ゲンの元妻と子は、もはや死体とも言えないほどの細切れに砕かれた肉片となっていた。
現場で吐く若手もいる中、捜査員達は被害者宅の監視カメラの記録を持ち帰り本部で再生し、戦慄する。
その動画には、わずかに顔は人の面影を残すものの、全身が骨と筋肉で異常に肥大化し、右腕がない代わりに左腕回りが成人男性の胴ほどにも巨大化した、異形の「怪物」としか言い得ないものが映っていた。
537:水先案名無い人
21/02/03 17:36:41.13 wIDg8YZg0.net
あハァン
538:水先案名無い人
21/02/03 21:07:13.87 RNTELBXa0.net
Tウイルスも良いけど…ここはGウイルスでキメよう
娘に子種(Gウイルス)を植えつけようとする親!
そういうのもいるのか
539:水先案名無い人
21/02/03 23:32:24.32 OsL14RY50.net
へー ゲンちゃん伝染され慣れてるのねえ
540:水先案名無い人
21/02/04 01:37:59.30 wlw4BqjH0.net
「うう寒い…滝山、本当にアレ大丈夫か…?」
「絶対に大丈夫だ。あの人形は3Dプリンターで俺の顔をコピーしたやつだからな。」
「それを窓際に置いとくなんて、よく店長もOK出したなあ。」
「あの店長にはいろいろ貸しがあるからな。」
幌がかかったトラックの荷台。その中には30ミリチェーンガンと五郎が乗っている。
直線で200メートルほど先に敵の倉庫が見えていた。
「出ました!滝山です!港区の喫茶店に現れました!」
モニターにかじりついていた男が叫んだ。
「よし、メカ滝山出撃!」
トレーラーにコンテナが押し込まれ、倉庫のシャッターが開く。当然五郎が見ていた。
「お、動いたな…。」
五郎は荷台の幌を少し開け、ドローンを何機か放った。その空からの映像がiPadに映る。
トレーラーが道に出てすぐのゴミ集積場の脇に来ると、ゴミの中に仕掛けられた爆薬が火を噴いた。
よろけたトレーラーの前輪が何かに乗り上げ、再び爆風が車を覆った。対戦車地雷を踏んだのだ。
この2度の衝撃で車体の接合部が折れ曲がり、前進も後退もできなくなった。
「この場で起動しろ!滝山はここを見ているぞ!必ず近くにいる!」
無線の指示を受け、助手席の男が端末を必死に操作する。
「起動成功!我々は脱出します!」
「いいぞ!こっちも援護を出す!お前ら出番だ!すぐ目の前の道だ!」
銃を持った男達が倉庫内を駆け、シャッターを出ていく。三たびの轟音。今度は対人地雷だ。
この一発から逃れた相手を滝山のM2重機関銃がなぎ倒していく。近くの屋上から狙い撃ちである。
銃口を横に滑らせて撃つので倉庫の壁に真一文字、ボコボコ穴が開いていった。中の人間も当然ただでは済まない。
滝山の怒りそのもののようにM2が吠え、トタンの外壁がズタズタになって剥がれ落ちていく。
わずかに生き残った男達が必死に屋上へ撃ち返す。だが滝山に自分の居場所を教えるようなもので、すぐに肉の塊となった。
滝山はロケット砲に持ち帰ると次々に倉庫に弾を撃ち込む。
倉庫内は死体や機材が転がり、火災の煙に電子機器の光が反射し、床もまともに見えないありさまだった。
技術者達は裏口へ逃げ、それぞれ自分の車に乗る。しかしエンジンをかけた途端に車が爆発した。
滝山は執拗に弾丸の雨を降らせる。あちこちで鉄骨がむき出しになっている。そんな中で責任者の博士1人が頑張っていた。
「クソ!どいつもこいつも逃げやがって!俺は諦めんぞ!メカ滝山!さっさと動け!」
コンテナを破ってメカ滝山が道に出た。同時に五郎の30ミリチェーンガンがついに火を噴いた。
541:水先案名無い人
21/02/04 01:41:56.78 wlw4BqjH0.net
地鳴りのような音と共にメカ滝山の体に火花が散り、足で踏まれた空き缶のようにメカ滝山の装甲がへこんだ。
「五郎!イケてるぜ!」
滝山がスモーク弾を撒く。メカ滝山と五郎の間の道がピンクや黄色の煙で覆われた。
五郎は上空からの映像でメカ滝山を捉えているので、煙幕を挟んでいても狙いは正確だ。
胸から肩を撃った際に何かが爆発し、金属の腕がもぎ取れた。
「クソッタレ!大砲の弾に誘爆したか!姿が見えないなら熱反応で銃撃だ!」
博士が射撃用オペレーター席に座る。だが画面が塗りつぶされたように同じ温度表示ばかりになっており、狙いようがない。
五郎と滝山はヒーターを付けたドラム缶にコールタールを満載して路上に置いていた。最初にそれを撃ってタールが飛び散ったのだ。
もはやどうにもならない。自動射撃モードに切り替えて博士も裏口へ向かう。
メカ滝山が地面を撃つ音を背にしながら非常口の四角い光へ走る。ふとその光の中に黒い影が見えた。
その影、滝山のショットガンが博士の頭を打ち抜いた。その死体を踏み越えて倉庫の中をジロリと見まわす。
外にも中にも生存者がいない事を確認すると、肩から下げたカバンをその場に置いて倉庫から出た。
主人を失ったメカ滝山は無駄弾を撒いている。五郎に撃たれるたびにあちこち部品が欠け、立つのもおぼつかない。
ついに上半身が胸からちぎれて後ろに倒れ、腰から下だけがその場でステップを踏んでいたが、それも撃たれてどこかへ飛んだ。
煙幕が薄れてメカ滝山の残骸が見え始めた。すべてはわずか数分の出来事だった。
「五郎!もう撃つな!俺が確かめる!」
メカ滝山の上半身もボロボロだった。頭と右腕は取れ、残った左ひじまでの腕がモーター音と共に左右に振られていた。
滝山はその胸の上にもう1つのカバンを置き、五郎のトラックまで走った。
「やったぜ五郎。逃げよう。」
「さすがこいつの威力だ。戦車でもブチ抜くからな。」
荷台に五郎を乗せたままトラックが去っていく。五郎は慌てて幌をチェーンガンにかぶせて縄で巻いた。
「見られたらどうすんだオイ!警察がそろそろ来るぞ!」
「面倒なら撃てばいいだろ?ハハハ。」
「次の信号で止めろ。今は荷台乗ってるだけでうるさいんだから。」
「お、そろそろさっきの焼夷弾の時間だ。あれはよく燃えるぞ。3000℃くらいでな。ハハハ。」
遠くに聞こえだしたサイレンすら心地よい。今の2人には五感で感じる全てが勝利の味だった。
542:水先案名無い人
21/02/04 03:03:16.97 zpI3Hzfr0.net
死ね
543:水先案名無い人
21/02/04 11:27:37.15 GnKVca/J0.net
うおォンまるで第三次大戦だ
544:水先案名無い人
21/02/04 11:59:35.59 lP30Qi/G0.net
なんとっ…!なんとっ…!これが五郎の、滝山の本気なのかっ…!
545:水先案名無い人
21/02/04 18:21:45.66 4HIFNshB0.net
次回作も期待している
546:水先案名無い人
21/02/04 20:37:13.02 d84dJpw30.net
寿司屋の大将への報告がだまだだろ
547:水先案名無い人
21/02/04 21:00:12.01 cdq2stTP0.net
糖質自演野郎出てけよ
548:水先案名無い人
21/02/04 21:14:47.88 fKHXGFZZ0.net
自分以外が同一人物に見えるのは糖質の代表的症状でしてどうも
549:水先案名無い人
21/02/04 22:51:54.98 Lzbb23IZ0.net
SSしかないこのスレでSS職人を追い出してどうする
嫌なら噛みついてばかりいないでお前が話題を振れ
550:水先案名無い人
21/02/05 11:05:12.67 gSjp2APd0.net
宣伝屋みたいにしょうもないリンク貼るだけだから
そんなことさせなくていい
551:水先案名無い人
21/02/05 11:11:48.91 OFqHCZqq0.net
そんなことよりわはーください
552:水先案名無い人
21/02/05 20:02:12.59 UB1kOePE0.net
滝山「はいどーもー!滝ちゃんでーす!」
五郎「ゴロちゃんでーす!」
滝山「2人合わせてー?」
五郎「アームロックスでーす!名前だけでも覚えてくださいねー」
滝山「最近出かけられなくてさ、映画見てるんだよ」
五郎「ああ、いろんな配信サイトあるよね」
滝山「それでね、黒澤映画を見てるの」
五郎「いいねえー。名作は見ておかないとね。何見たの?」
滝山「面白かったんだけどさ、映画のタイトル忘れちゃった」
五郎「黒澤映画のタイトルを?忘れる?お前の海馬は面白いね」
滝山「内容は分かるのよ。タイトルだけド忘れ」
五郎「言えばすぐわかるから言ってみなさい」
滝山「あのね、志村喬が出てて」
五郎「名優ですよ志村喬。黒澤といったら三船敏郎よりも志村喬だね」
滝山「志村喬がね、ジジイの役なの」
五郎「志村喬は何に出てもジジイだよ!若さあふれる志村喬なんて映像に残ってない!」
滝山「そうなんだよね。志村喬がジジイでさあ…」
五郎「志村喬がハゲてたら七人の侍!ブランコ乗ってたら生きる!殺されるなら用心棒!
あんまり出てこないなら天国と地獄!悪役なら椿三十郎!娘がいるならゴジラ!」
滝山「ゴジラは黒澤じゃないよ」
五郎「うるさい!お前の役目はタイトルを思い出すこと!」
滝山「あ!そうだ!志村喬が最後に木になるの。体にブワーって葉っぱが生えて、歩くの」
五郎「木ぃ!?なんだそのホラーは!志村喬はそんな映画に出てない!…いや、分かった!それは蜘蛛巣城だ」
滝山「あーそれだ!木の志村喬がガサゴソ歩いてさあ」
五郎「そういうシーンもあるけどそれは志村喬じゃない。お前の記憶が混ざってる」
滝山「志村喬が結婚する映画も見たよ」
五郎「んー!?…んん…男はつらいよ!」
滝山「正解」
五郎「テストか!人をニワカ扱いするな!だいたいお前の記憶はいちいち雑だ!」
滝山「ああ、照明スタッフ!ゴロちゃんに光を当ててはいけません。怒るばかりです」
五郎「だからそれはゴジラの志村喬!もういい!やっとれんわ!」
滝山「アームロックスでしたー!ありがとうございましたー!」
五郎「ありがとうございましたー!」
553:水先案名無い人
21/02/05 20:17:10.48 OFqHCZqq0.net
ですからごめんなさい
わはーをください
554:水先案名無い人
21/02/05 23:03:41.24 WEaLwqvb0.net
あ…ごめんなさい
それ もう食っちまったんですよ
555:水先案名無い人
21/02/06 15:43:56.28 c0E8d3sY0.net
孤独のグルメSS 「NEWS滝山」
海岸沿いの工業地帯にある、すでに操業を止め廃棄された、朽ちかけの工場。
その地下で、眼鏡をかけた一人の男がPCに向かい、狂喜の顔を浮かべていた。
その一室は、寂れた工場にとても似つかわしくない、まるでSF映画のようなコンピュータ設備が整っている。
そして、男が眺めている画面に映されているのは、最近行われた連続殺人事件…怪物と化した旅慣ゲンの凶行だった。
眼鏡の男は、かつてゲンがサラリーマンだった時の同僚だった。
ゲンがボクサーを志すため商社を退職したあと、彼もすぐに理由を告げず退職し、行方をくらませていた。
そして時は経ち、栄光から絶望へと堕ちたゲンに救いの手を差し伸べたのも彼だった。
今、モニターに流れているゲンの凶行は、リアルタイムで行われているものではない。
ゲンの巨大化した左腕に仕込んだカメラで、今までの凶行を録画したものだ。
そして眼鏡の男は、それを自らのパトロンへと売り出し、活動資金としていた。
パトロンがその映像を兵器としての参考にするのか、異常な嗜虐趣味のためなのか、彼がそれを知る術はないが、それはどうでもよかった。
彼にとっては、倫理を嘲笑うほど狂気の人体改造が施された、かつての旅慣ゲン…。
今は「ジェット・ゲン」と名付けた自らの最高傑作の凶行を眺める瞬間が、何よりも至福だった。
眼鏡の男はPCを操作し、アジトの一室のカメラの映像を映し出す。
そこには、今は培養液で満たされた大型のカプセルの中で眠るジェット・ゲンがいた。
パトロンからのリクエストで、次の派遣先はもう決まっている。
一時間後にはそこへ向かわせる予定だ。
彼の計画は、ゲン程の肉体的、精神的に優秀な人体という素材を集めることが
不可能に近いジェット量産化を除けば、すべてが順調に進んでいた。
眼鏡(だが、一つ懸念がある)
眼鏡の男が、わずかに顔を曇らせる。
懸念…それは、ゲンの復讐心が、彼の想像を超えて強すぎたこと。
556:水先案名無い人
21/02/06 15:45:59.13 c0E8d3sY0.net
試運転としてゲンのかつての愛人達を始末した時、ゲンはすべて彼の指示に従った。
しかし、元家族の殺害は彼の指示ではなく、ゲン自らが自分の意思で行ったことだ。
そのため隠ぺい工作がやや後手に回り
結果として監視カメラの映像を残すことを許してしまった。
その残酷すぎる映像が世に出回ることは考えづらいが
警察の手に渡ったということは、裏業者達も遠からずゲンの存在を知ることになるだろう。
またゲンが今後も指示に従わず暴れるのであれば
最悪、その存在が公になることも予想される。
そうなれば、警察の攻撃はもちろんのこと、自衛隊の出動、そしてゲンを狩ろうとするハンターさえ現れるはずだ。
かつて、ゲンの右腕を切り落とした『滝山』のような…。
眼鏡(…いや、例えそうであったとしても)
眼鏡の男が、自らの懸念をかき消すかのように、ふっと鼻で笑う。
ジェット・ゲンに刃物や銃弾など一切通じない。
広範囲を巻き込む爆弾-警察が日本で使用できるはずもないが-でもおそらく致命傷は負うまい。
また、ジェット・ゲンは復讐心以外の自我は薄く、満足に会話もできない。
万が一捕獲されても、このアジトを漏らす心配もない。何より…。
眼鏡(…何より、今のジェット・ゲンに勝てるものはいない。
たとえそれが軍隊でも、国家でも…あの滝山であっても)
眼鏡の男は、滝山を知らない。しかし、その存在だけは知っている。
そしてその人間離れした数々の噂を加味しても、ジェット・ゲンに勝るとは考えられない。
眼鏡の男はそう考えていた。
シュウ、シュウという音とともに、男は煮立つシュウマイの箱を片手にとる。
眼鏡「ジェットシュウマイに水割りセット…確かこいつがウマイんだったよな、ゲンちゃん」
そのままグラスに入れた水割りを、培養液で眠るゲンが映るモニタの画面を眺めながら、彼は嬉しそうに飲み干した。
557:水先案名無い人
21/02/06 15:51:49.94 WNeWRW+50.net
いいいからわはーをくれ
558:水先案名無い人
21/02/06 16:24:43.31 5KxzX3Lw0.net
宣伝屋の下請けと化した双葉なんてもう価値ない
559:水先案名無い人
21/02/06 18:09:23.51 uSDUiVz90.net
孤独のグルメ特別編「滝山rising」
幼少期の滝山は知的障害と診断され、育児放棄を受けていた
幼稚園にも通わされず、兄弟は私立なのに1人だけ公立だった
その担任教師が井之頭大五郎。五郎の父である
大五郎は滝山を一切特別扱いしなかった。滝山が走り回るたび、奇声をあげるたび、課題を忘れるたびに正拳突きを打ち込んだ
大五郎の連日の指導に同僚達は恐れおののいた。しかし滝山を自分のクラスに入れたくないので全員黙っていた
一方で滝山をいじめる者にも正拳突きを打ち込んだ。厳格な平等主義だった
大五郎は結局6年間滝山の担任を続け、のべ6000発の正拳突きを食らいながら滝山は変わっていった
静かに席に座り、日々新たな課題に取り組み、陰日向なく物事を続けるようになった
滝山は大五郎を恨みも恐れもしなかった。大五郎のように全ての人間に等しく接する大人を初めて見たのだ
この学校生活で滝山の障害はウソのように消えた。だが後の滝山に繋がる1つの基本思想が生まれてしまった
実力行使を伴わない主張をしても他人は聞き入れないのだ、と
もちろん小学生の滝山にこんな語彙はない。同時はまだ霧の中に浮かぶシルエットのようにボンヤリした考えしかない
その、何か分かりそうだが掴むことができないもどかしさの中で滝山は目覚めていった
560:水先案名無い人
21/02/06 23:46:02.57 xYwObch/0.net
他人を動かすのは利だよ
滝山
561:水先案名無い人
21/02/07 18:58:49.23 Nx56JLKG0.net
ところで滝山はうまいベトナム料理が食いたくなったときどうしてる?
562:水先案名無い人
21/02/07 21:32:02.11 q6Belzb10.net
孤独のグルメ「キッチン滝山」
滝山は逃げ出したベトナム人技能研修生を鎖で繋いで飯を作らせているのだ
滝山「気を付けろ。俺はベトナムに行ったことがあるから現地の味がわかる。それに、日本人向けアレンジってのが大嫌いだ」
ベトナム人は黙ってうなずき、食事を作り出す。最初の男は料理ができないので殴り殺して駿河湾に棄てた
2人目は逃げようとしたので殴り殺して駿河湾に棄てた
3人目は愚かにも包丁で襲いかかってきたので殴り殺して外房に棄てた
今の男は腕が良いし、話し相手を兼ねてもう1人捕まえたので作れる品目が多くて満足だ
滝山「今日は、牛肉のココナツ炒め、海老のスパイススープ、鳥唐揚げと香草のサラダ、蟹と卵の炒め煮か
よし、この皿を食おう。お前らはこっちの皿だな」
滝山は毒や異物を混ぜられないようにある策を考えた
同じ料理を目の前で数皿に分けさせ、滝山がその中から1つ選ぶ。残りはベトナム人に食べさせる
用心のつもりだったが、どうもこの男はうまい物が食えるので喜んでいるっぽい
滝山「良い味だ。褒美だ」
男は渡された缶ビールをグビグビ飲み、皿から料理を口に運んでいる
食後に男から渡されたメモを開く。買い物リストだ
滝山「白胡椒粒、大きい白身魚、青唐辛子、タケノコ缶詰、ヤシの実、ラード、ネギの青い部分…明日の飯も楽しみだ」
563:水先案名無い人
21/02/07 21:50:24.07 1N/Vn5a60.net
ノーSS
SSハダメデス
564:水先案名無い人
21/02/07 21:55:00.66 jvo9f3zR0.net
>>550
なんだァ?あんた文句あるのか
565:水先案名無い人
21/02/07 23:17:55.11 KtGv6jqj0.net
滝山は静岡出身なのか?
566:水先案名無い人
21/02/07 23:43:02.95 jvo9f3zR0.net
「気づかれたからには、始末しないわけにはいかない」
そう気を吐くと滝山は懐から血に濡れたナイフを取り出した。
567:水先案名無い人
21/02/08 04:17:01.27 7n0uz2uv0.net
たまにはBL SSも読みたいんでお願いします
568:水先案名無い人
21/02/08 08:00:09.56 DCiAOk/Y0.net
ゴローと滝山でおっさんずラブになってしまった…
569:水先案名無い人
21/02/09 03:36:10.92 Byigt+WS0.net
五郎が取引先に籠絡されるBLお願いします
570:水先案名無い人
21/02/09 16:25:41.94 xDiaeVym0.net
孤独のグルメSS 「滝山MOVE」
深夜11時、個人タクシーにカモフラージュした車が港の雑居ビル前に止まる。
完全な無人走行の仕様となっているその車の後部座席から、一人の大柄の男が降りた。
ハンチング帽を深く被り、大きめのトレンチコートを着た男‐ジェット・ゲン‐は
己を降ろした後、走り去ってゆく車に目もくれず、雑居ビルの前に立った。
このビルは
571:、日本でも有数の反社会勢力組織が違法取引の根城にしている場所だった。 公権力も見て見ぬふりをする事実上の治外法権であり、中では、毎晩のように乱痴気騒ぎが起きている。 だが、今のゲンには、中で何が起きているかも理解できないし、問題ではない。 「ここに滝山がいる」という自らの救世主の声に従っただけのこと。今の彼の中には滝山への復讐心しかなかった。 ビルに近づいたゲンに、おそらく見張りであろう、中東系の男が近づき警告する。 「…ノー不法侵入。不法侵入ハダメデス」 見張りの男の懐には銃のようなものが見えている。しかし、ゲンは意に介さない。 自分を見向きもせず、なおも進もうとするゲンに、男は苛立ち、舌打ちをした。 「Maybe,youハ喧嘩売ッテマスネ?…ハイ、トキドキOKデス」 言うが早いか、男が渾身の力でゲンの頭を殴った。夜の闇の中に鈍い音が響き、衝撃でゲンのハンチング帽が地に落ちる。 しかし、常人なら一撃で頭蓋が砕かれるほどの打撃を受けても、ゲンは微動だにしなかった。 ゲン「…タ・キ・ヤ・マ…」 ゲンは片言のように怨敵の名を呟いた後、トレンチコートを脱ぐ。その姿に、男は驚愕した。 首から下の全身は皮膚を剥かれたのように赤く、肥大化した骨と筋肉組織がむき出しになっていた。 だが、何よりも驚異だったのは、左腕。 人体の縮尺を間違えたかのように巨大化した左腕、その手先はまるで刃物のように研ぎ澄まされており そしてその肩にはボウリング玉ほどの大きさの目玉が、ぎょろ、ぎょろと辺りを見回していた。 「Oh my…god…」 思わず漏れ出たその言葉を感知するかのように、肩の目玉が見張りの男をぎろりと見据える。 ゲン「タキヤマァッ!!」 周囲に響き渡るほどの大声でゲンが叫び、左腕を横一文字に振り抜く。 その一撃は、まるでチーズのように、男をたやすく真っ二つに両断した。
572:水先案名無い人
21/02/09 16:26:49.14 xDiaeVym0.net
五郎「―――で、これがその時の映像ってことらしい」
都内にある五郎の裏稼業用のアジトで、五郎と滝山がスクリーンを眺めている。
ゲンのビル襲撃は昨夜の出来事。今回も、その場にいた全員が無惨に殺害された。
そして、ビルに備え付けてあった監視カメラにより録画されたその時の一部始終が、今ここで流れていた。
滝山「勘弁してくれよ。こんな映像流すって知ってたら、ピザなんて土産に買ってこなかったぜ」
軽口を叩きながらも、すでに一箱目のピザを半分ほど一人で平らげている滝山に、五郎は呆れた。
最近世間を騒がせている連続殺人事件は、もちろん五郎も知っていた。
もっとも犯人の心当たりも追うつもりもなかったが、取り巻く状況は今回の襲撃によって一変。
今朝になって、裏の仲介達から矢継ぎ早に何件も「怪物退治」の連絡が来た。
依頼人は明かせないらしいが、それは五郎にとってどうでもいい。
怪物が叫んでいたという名前から興味を持ち、この依頼を引き受けることとなった。
五郎「で、このバケモノはお前の名前を叫んでいるわけだけど…心当たりは?」
滝山「怪物に知り合いはいねえよ。ま、せいぜいお前ぐらいだな」
ピザをすべて平らげた滝山が、変わらず軽口を叩きながらコーラ瓶に手を伸ばす。
五郎はそれを横からひょいと取り上げると、未開封の栓を開け一口だけ飲んだ。
滝山「あ、それ俺のだろ」
五郎「…怪物に知り合いはいなくても、知り合いが怪物になったってことは?
お前が一時期ハマッてた辻斬りの時、食い散らかした格闘家とか、さ」
滝山「ああ…それもあり得る…のか?うーん…ロクなのいなかったけどなあ」
滝山が箱から他のコーラを取り出しながら、記憶を反芻する。
その間、五郎はこの怪物について己の考えを思索していた。
五郎(あの異形の体を見ると、ゼロから生まれたものとは考えづらい)
五郎(優秀な人体をベースに人体改造…おそらく滝山に恨みを持っている格闘家)
五郎(それを、あれほどの殺傷能力を持つほどに改造…必ずどこかに痕跡はある)
滝山「あー…思い出したぜ。たぶんあいつ。ほらあの、ボクサーの…なんとかゲン」
コーラの瓶を空にしながら、滝山が声を上げる。
五郎「…旅慣ゲンか。世間の噂話も、あながち間違いじゃなかったってことかな」
滝山「確か右腕切り落としちゃったんだよ。クソザコすぎて存在さえ忘れてた」
笑いながら二本目のコーラ瓶に手を伸ばす滝山を見て、五郎も思わず苦笑した。
573:水先案名無い人
21/02/09 16:28:58.43 xDiaeVym0.net
滝山「でもよ、どこにいるのか、当たりとかもうついてんのか?」
五郎はその問いには答えず、携帯電話を取り出し、ある場所にかける。
通話相手が出るまでの間、五郎は今までわかっている情報を思索していた。
まず、監視カメラに残っていた、ゲンを乗せた車の車種とナンバー。
次に、今までの被害者とは毛色が違う、今回の被害者達。すなわち指示した人間の存在。
そして、あれほどの殺傷能力を持つ生物を生成できるほどの施設があること。
数コールの後、電話に出た相手に対し五郎は標的の外見や特徴、自分の考えを伝え
警察のNシステムや、今までの事件の捜査状況について調べるように依頼した。
数度の会話の後、電話を切った五郎に、滝山が二箱目のピザを片手に尋ねる。
滝山「誰だ?そこまで調べられる奴いんのか」
五郎「ナカムラ。あまり時間もないだろうし、こういうことはあいつが一番早い」
滝山「ほー、やるなあいつ。ポリの内部まで探れるのか」
五郎「ハッキングか、内部に協力者がいるのか…ま、詮索しないのがお約束ってやつさ」
五郎は電話をポケットにしまい、飲みかけのコーラを手に取り呟いた。
おおまかな計画を立て終わり、五郎と滝山はピザを食べながら一息つく。
五郎「終わった後の、経費を除いた報酬は三等分。ナカムラの調査分、俺の敵アジト制圧分、そして…」
滝山「ゲンをぶっ潰す俺の分ってわけだな。オイシイ役でありがたいぜ」
五郎「標的によほど恨まれてるお前じゃなきゃ、できない役割だからな」
次の現場は現時点では知りようがないし、移動用の車の車種やナンバーを変えられる可能性もある。
そうなれば、捜索は今以上に困難となるだろう。
しかし、五郎には確信があった。
過去、ゲンが起こした殺人事件は、大体三日置きから一週間のスパンで起きている。
おそらく次の凶行もさほど待たずに起きるはず。
そして行く先、またはアジトさえつかめれば、あとは普段の仕事と変わりない。
五郎「よし…モンスター・ハンティングの始まりだ」
イージー・オペレーション。いわゆる、「朝メシ前」。
怪物の狩りであっても、五郎はいつもの通り平常心だった。
574:水先案名無い人
21/02/09 17:40:16.59 xqLbFFst0.net
次はBL SSください
575:水先案名無い人
21/02/09 22:57:29.66 SBFsimgm0.net
ノーBL
BLハダメデス
576:水先案名無い人
21/02/11 00:02:09.72 Q+3+VBVc0.net
なんだァ?あんたらSS書かないのか
577:水先案名無い人
21/02/11 01:02:41.27 Q+3+VBVc0.net
ちくしょう なんでもいい
SSは SSはないのか
578:水先案名無い人
21/02/11 01:10:29.38 f3eixNhQ0.net
孤独のグルメSS 「五郎VSマントヒヒ」
銀座の真ん中で動物に襲われる
その備えをしている人間はどれだけいるのだろうか
五郎以外は誰もいなかった。銀座はマントヒヒの群れによって地獄となっていた
しかも何らかの訓練を受けたらしく、常に3匹セットで行動して人も武器も一切恐れようとしないマントヒヒだった
警官もいるにはいたが、マントヒヒを1匹撃ち殺す間に2匹がその首に食いついて殺されるのですぐに無法地帯となった
そんな時に限って五郎はうっかり銀座で電車を降りていた
人間が折り重なって倒れる中で五郎だけが立っていた。マントヒヒの群れがそんな五郎に気づいた
五郎「あちゃあ…なんだよこれ…」
飛びかかってきた1匹目を鉄の傘立てでフルスイング、地面を這って突進する2匹目をゴルフスイング
顔に向けてジャンプしてきた3匹目に傘立てを投げつけ、その上から回し蹴りをブチこんだ
一瞬でやられた3匹は五郎に歯をむき出して威嚇はしているが、じりじり後ずさりして逃げた
ネオン看板の上から二回り大きいマントヒヒが五郎の前に下りてきた
周りのマントヒヒたちが遠巻きに眺めている
五郎「親分…か」
カバンからグローブを出して手にはめる。それは肘まで覆う板とトゲ付きの拳が合わさっていた
五郎「人相手じゃない場合って、どんな格闘技の構えがいいのかな?」
せっかくこんなグローブをしたのでとりあえずボクシングのスタイルを選んだ
動物の武器は爪と歯。そして殺すつもりなら使うのは歯。必ず噛み付きから来るはずだ
大口を開けて突っ込むマントヒヒの口に右ストレートが入る
牙が折れたがマントヒヒはガッチリその手に噛み付いて抜けない
すかさず五郎は左フックとヒジ打ちの変則ワンツーを顔面に入れ、眉間にも全力の左ストレートを放った
衝撃でグローブに付けた金属トゲがグニャリと曲がってしまったが、マントヒヒの口から右手が抜けた
さらに右前腕の金属板をマントヒヒの頭に振り下ろす。今度はその金属板が衝撃でひしゃげた
マントヒヒはそのまま血を噴いて倒れた。五郎はボクシングの構えで周りのマントヒヒ達の攻撃に備える
だが周りの群れはもう五郎を襲わなかった。五郎が歩く後をゾロゾロと群れも付いてまわる
マントヒヒ達は五郎を新しい「王」として認めたのだった
579:水先案名無い人
21/02/11 03:45:22.73 hSLl637Z0.net
ですから、BL SSをお願いします
580:水先案名無い人
21/02/11 09:23:22.99 w12NYetE0.net
マントヒヒを奴隷のごとく働かせてうまいものを喰う
これこそ孤独のグルメなんですよ
581:水先案名無い人
21/02/11 15:56:26.93 hYi+3Gs60.net
なんでマントヒヒなんだw
582:水先案名無い人
21/02/12 17:40:34.67 ohknd/4s0.net
孤独のグルメSS 「1999 BLACK 滝山」
世間を騒がせた連続殺人事件、現時点ではその最後の事件であるビル襲撃から四日後。
ジェット・ゲンを後部座席に乗せた車が、深夜の住宅街を走っている。
車が目的地まで順調に進んでいるのをGPSで確認しながら、眼鏡の男は己のアジトで一人ほくそ笑んでいた。
パトロンからの今度のリクエストは、ある官僚。
現代社会において問題となっている、とある娯楽の法規制を進めようとする集団の、いわば中心ともいえる存在だった。
眼鏡(前回は反社会勢力、そして今回は法規制の官僚…か)
つまりは、彼らを始末して得をする人物がいるということなのだろう。
眼鏡の男もパトロンの素性は知らないが、そこを探って洗い出せば、誰かもわかるはず。
そうすれば、強請りのネタにもなり、資金調達はより容易くなるだろう。
反感を買うのであれば、ジェット・ゲンを差し向けるぞ、と脅せばいい…眼鏡の男は下卑た笑いを浮かべた。
官僚の一軒家、すなわち目的地の前でゲンを乗せた車が止まる。
閑静な住宅地ということもあってか、周囲に通行人はいない。周りの民家の灯もまばらだ。
眼鏡(今回は楽だな…すぐに終わるだろう)
そう考えた眼鏡の男がゲンに襲撃命令を出そうとしたその時、裏路地から赤いポルシェが現れる。
そのポルシェは猛スピードでゲンの車に向かってくると、そのまま後ろから激しく追突した。
眼鏡「!?」
周囲を揺るがすような激突音が響き、ゲンの車は派手に横転する。
眼鏡の男は急ぎ遠隔操作で車の状態を確認するが、多くの部品が破損しているようで
もはや走行はほぼ不可能な状態だった。
損傷し映像が不鮮明な車載カメラで、周囲の様子を確認する。
相手のポルシェも煙を吹いていた…が、その中からゆっくりと一人の男が降りてくる。
それは、柔道着を着てスーパーストロングマシンのマスクを被った男だった。
583:水先案名無い人
21/02/12 17:42:15.72 ohknd/4s0.net
ゲン「タキヤマアアアァッ!!」
モニター越しでも耳を抑えたくなるほどの大音量でゲンが叫ぶ。
そのままゲンは内部から車を突き破り表へ飛び出すと、獣のような雄叫びを上げた。
眼鏡(あれが…滝山!?バカな、なぜ襲撃地がわかった!?)
眼鏡の男は焦りながらも、近くにあったマイクを手に取る。
かつてはゲンのアパートに仕掛け、そして今はゲンの内部に仕込んだスピーカーで
ゲンに落ち着くよう声をかける。
しかし、怨敵を前にしたゲンには、もはやかつての救世主だったその声も届いていない様子だった。
眼鏡の男は舌打ちし、破損した車載カメラからゲンの肩に仕込んだ目玉にモニターを切り替える。
眼鏡「クソッ!どうしてわかった!?こんなに早く…!!」
五郎「あれじゃ、見つけてくれって言ってるようなもんだよ…ここもね」
背後から不意に聞こえたその声に、眼鏡の男はぎょっとして振り返る。
そこには、腕組みし、呆れたような表情をした男-井之頭五郎-がいた。
ナカムラへの調査依頼からわずか3時間後、警察のNシステムをはじめとする
ナカムラのコネクションで、ジェット・ゲンのアジトはあっさりと割れた。
拍子抜けする五郎と滝山に、それだけではなんだから…とナカムラは施設の通話履歴も伝える。
そこから次の襲撃日時と相手も判明し、せっかくだからドラマチックにいこうぜ、と滝山が提案する。
次の襲撃を待って、アジト及びゲン、それぞれ個別にアタックをかける…。
というその提案を、五郎も呑んだというわけだった。
五郎「…この施設の侵入者排除システムもお粗末。人体改造技術は立派だけど、それ以外はいかんなあ」
眼鏡「お、お前も滝山と同じハンターかっ!!」
眼鏡の男は机から拳銃を取り出し前に向けるが、すでに五郎はその視界にはいない。
驚愕する男の横に瞬時に立った五郎は、男の腕を取り、得意のアームロックを極めた。
一瞬で男の肩と腕が不自然な方向に曲がり、靭帯が切れ、骨が折れる音が鳴る。
それを確認した五郎は手を放し、激痛にのたうち回る男の手から落ちた拳銃を拾い、己の懐に入れた。
五郎「滝山はハンターだけど、俺は別にハンターじゃないよ。どっちかっていうとイレイザー」
イレイザー、すなわち消去者。ターゲットを痕跡もなく抹消する者。
激痛と恐怖で、眼鏡の男の顔が歪み、額から脂汗が流れた。
584:水先案名無い人
21/02/12 17:43:33.11 ohknd/4s0.net
五郎「でもまあ、あんたの人体改造だけは、なかなか驚きだね…どうだい?一つ賭けをしないか?」
滝山が映るモニターを、五郎は親指で指差す。
五郎「滝山が勝てば、この施設は消去。あんたの命ももらう。
しかしそうじゃなければ、この研究に敬意を表し、あんたは見逃してやるよ。
警察の内部資料も見たけど、彼らにはこのアジトまだ割れてないみたいだし
運が良ければ逃げ切れるんじゃないの」
思わぬ提案に、眼鏡の男は必死で首を縦に振る。
そして腕を抑え床を這いずりながら、マイクに向かい、殺せ、滝山を殺せと叫んだ。
…もっとも、もとより五郎は眼鏡の男を生かしておくつもりはなかった。
苦し紛れの無駄な反撃をさせないための時間稼ぎに過ぎない。
そうとも知らず必死に叫ぶ眼鏡の男のその哀れな姿に、五郎はため息をついた。
次いで、五郎もモニターを見る。
深夜とは言え住宅街、周囲の民家にはもちろん住人もいるだろう。
目撃者がいるのは当然として、これほどの騒ぎを起こせば
おそらくすでに警察などへ通報がいっているはずだ。
五郎(あまり時間はないぞ…気合入れろよ、滝山)
懐から黒く光る四角い金属製の箱を取り出しながら、五郎は心の中で滝山に檄を飛ばした。
ゲン「タキヤマァ…!」
怨敵を前にしたゲンが獣の声を上げる。
その顔は白目を剥き、口からは泡と黄色の体液が漏れ、左肩の目玉はしっかりと滝山を凝視する。
そしてその声に含まれているのは、憎悪、憤怒、そして、ついに怨敵を殺せるという歓喜。
滝山「…へっ、俺に会えてそんなに嬉しいかい」
怒気に含まれたその歓喜の感覚を滝山も感じ取り、そう呟く。
腰を落とし、右手刀を前に構え、左拳は腰まで引く、空手に似た構え。
幾多の相手を打ち倒してきた己の構えを取り、滝山は気分を高揚させた。
滝山「俺も嬉しいぜ。虫ケラみたいに踏み潰したお前が
わざわざ人間やめてまで、またブッ殺されに来たんだからな」
ゲン「ターキーヤーマアアアアァッ!!」
相対していた両者が跳ぶ。
異形の怪物と、五郎と並び『地上最強』と称される男の殺し合いが始まった。
585:水先案名無い人
21/02/12 17:49:45.74 XpiKIYvw0.net
SSは板違いだってなんど言えばわかるんだこのジャップは
586:水先案名無い人
21/02/12 19:37:18.13 KG46Sfsi0.net
あ…ごめんなさい
構ってちゃんのSS叩きは皆飽き飽きしてるんですよ
いつも同じことしか言わない分SSの方が幾分マシでしてどうも
587:水先案名無い人
21/02/12 20:21:30.71 g1uJUR2s0.net
おまえ、平田だろ
588:水先案名無い人
21/02/12 21:51:28.49 PEf0goOS0.net
>>571
ですからごめんなさい
ニワカはお呼びじゃないんでしてどうも
589:水先案名無い人
21/02/13 13:21:36.04 bq5XRTfY0.net
それより話変わるけど滝山はメシ食ってるとき隣にワキガが来たらどうしてる?
590:水先案名無い人
21/02/14 13:01:18.00 dBTXbCSu0.net
SSを叩けばかまってもらえる!そういう孤独を紛らわす方法もあるのか
591:水先案名無い人
21/02/14 15:23:37.18 g+EWmr490.net
岩浪混沌「まるでっ…中年男にアームロックをされているような…って、まんまじゃん!」
592:水先案名無い人
21/02/14 20:13:01.73 3hp9jAX70.net
スイマセン
この「新作SS」をひとつください
593:水先案名無い人
21/02/14 20:35:18.94 e+kQEJ+80.net
五郎「おい滝山、(爆)というのは『こいつを爆殺してくれ』という意味じゃない。『これは爆笑ものの話だ』という意味だ」
滝山「なんだそうだったのか。5人はやっちまったぞ」
594:水先案名無い人
21/02/14 22:12:50.21 oJlGtfhS0.net
それよりBL SSはやくください
595:水先案名無い人
21/02/15 20:40:13.36 WzgRv2AO0.net
小さなマイクロ古チンポ~♪
滝山のチンポさ~
596:水先案名無い人
21/02/15 20:45:52.12 WzgRv2AO0.net
勃起
したら
3センチ
ご自慢のチンポさ~♪
597:水先案名無い人
21/02/17 05:29:30.63 W4Y9uU3k0.net
じゃ、俳句ください
598:水先案名無い人
21/02/17 15:31:59.83 +lrKA+tm0.net
滝山や
ああ滝山や
滝山や
599:水先案名無い人
21/02/17 18:05:36.88 W4Y9uU3k0.net
季語は?
600:水先案名無い人
21/02/17 19:17:24.89 IbqwfYko0.net
言われないとわからないとはまだまだだな
未熟者め
601:水先案名無い人
21/02/17 20:16:20.46 gkUL5tlO0.net
滝山
季語 オールシーズン
但し、詠んだものは死ぬ
602:水先案名無い人
21/02/17 22:50:32.78 wvQxc0LN0.net
季語:滝山
季節:死
603:水先案名無い人
21/02/18 17:42:33.38 LJ3BNyjH0.net
策尽きて滝山の影道に落つ
604:水先案名無い人
21/02/18 20:54:31.28 c/48UdV+0.net
滝山。こんなに小さくなっちまって
骨壷を抱きしめた五郎はつぶやいた
今から一つになろうな
骨壷から滝山の喉仏を取り出しほうばった
コリッコリ、、、ごくん
これで、、、
五郎「ゴエェェェゥエゲエェェェェ」
あまりの不味さに吐いた
それと共に、滝山への猛烈な怒りが込み上げてきた
605:水先案名無い人
21/02/18 23:55:12.10 WNuU666X0.net
呉さんや
アームロックの
折れる音
606:水先案名無い人
21/02/19 08:42:58.76 WMwnP1Vp0.net
それ以上いけない
607:水先案名無い人
21/02/19 16:15:31.66 3xEI2+hK0.net
旅慣ゲン……いや、今やジェット・ゲンという異形の怪物に成り果ててしまった訳だが……彼と滝山の決闘の行方はどうなったんだ?
いくらあの滝山ともいえども、無傷では済むまい。
しかしそれだってゲンが心に負った深い傷に比べたら……!
おい、滝山ァ!貴様!人の人生をなんだと思っているんだァ滝山!
何とか言え!
しかし影に隠れてコソコソゴキブリのように動き回る眼鏡野郎の卑劣さは目に余る……再起不能なゲンを道具のように、いやまさに道具そのものとして扱う此奴こそ、地獄の業火に焼かれるべきだ。
五郎……頼んだぞ……!
608:水先案名無い人
21/02/20 10:45:31.31 CCBVujYZ0.net
滝山「整った…!!」
時計を戻してここに至るまで、昨晩の滝山のメニューを明かそう
羊焼肉、青菜のニンニクナンプラー胡麻油干し海老炒め2人前、牡蠣のアヒージョ、海老のラー油炒め、締めは豚骨ラーメン味玉4個乗せ
そこに焼酎を混じえて9時間の睡眠、滝山の腸はパンパンだ
市民体育館へスーパーカブで乗り付け、入り口を少しだけ開けて尻を差し込むと腹筋を絞った
プブッブブビブシュルシュルピボブボブブブ…ブブビビピチピチブバブ…ババビプパプパ…スシュルシュシュシュプピピピピパ
水分をまとったガスが放出される。滝山は後ろ手で戸を閉めてスーパーカブで去った
ニュース速報までは至らなかったが、そこそこな規模の異臭騒ぎによりその日のイベントは中止になり、滝山は静かに寝られた
609:水先案名無い人
21/02/20 19:17:19.53 WP37Zb7l0.net
オエエエエ
滝山がはいた
610:水先案名無い人
21/02/20 22:31:59.57 mgrp4klM0.net
吐瀉物を無表情で見下ろすノド悪ババア。
611:水先案名無い人
21/02/21 15:00:02.41 jKi03wRm0.net
俺はまるで人間メタンガス発射装置だ
612:水先案名無い人
21/02/21 23:46:27.02 z/mQ/fsc0.net
体育館でストレッチをしていた五郎を違和感が襲った
今はコロナ対策で冬でも窓が全開にされて寒いはず。しかしここは窓が閉まっている
いや、来た時は開いていた。誰かが閉めたのだ。それも全部の窓を
そこに鉄の引き戸がガシャンと閉まる音が響いた。これは妙だ。わざわざ密室が作られた
人の騒ぎ声が室内に拡がっていく。新鮮な空気を求め走る者、咳き込む者、倒れる者もいた
五郎にもその異変が襲い掛かった。放置したごみ袋と中国の川と養豚場を合わせたような刺激臭と腐臭だ
少し嗅いだだけで脳が警報を出した。五郎は息を止め、用具室へ走る
その小窓から上半身をねじり出し、片足ずつ引き抜いて下の地面に落ちた
鼻水と涙が溢れる。必死に走って体育館から離れ、300メートルほど離れたコンビニの駐車場で座り込んだ
体育館の方を見ると、建物の周りで座り込んだり四つん這いで吐いたりうつ伏せに倒れる人々の姿があった
五郎は数分間セルフチェックを行い、視野や脈拍に異常が無いのを確認した
深くゆっくりと呼吸を繰り返す。致死性はほぼ無いだろう。騒ぎを起こす事だけが目的のかなり悪質なガスだ
異常に手の込んだ愉快犯だ。救急車が何台も五郎の前を通り過ぎていく
しかし五郎は犯人に怒るわけでも、助かって安心するわけでもなく、ただ反省していた
本物の毒ガスなら今自分は死んでいた。ガス攻撃の予兆はあったのだ。もっと早く異変に気付かねばならなかったのだ
613:水先案名無い人
21/02/22 13:31:46.41 LIhbmYCI0.net
孤独のグルメSS 「LIVING-滝山-LEGEND」
深夜の住宅街で相対していた二人が跳ぶ。先に仕掛けたのはジェット・ゲン。
肩にある目玉で接近した滝山を睨みつけ、刃物のような左腕を、轟音を響かせ横一文字に振り抜く。
幾多の人間を屠ってきたであろうそれを、滝山は右にダッキングしてかわし、そのままゲンの右脇腹にボディブローを入れた。
ゲンがわずかにひるむ。が、すぐに向き返り、滝山に左腕を振り下ろす。
しかし滝山はそれもかわす。ゲンの左腕は相手を失い、地面のアスファルトを粉々に砕く。
そのまま滝山はステップでゲンの背後に回り込み、先ほど拳を叩きこんだゲンの脇腹に
寸分違わずもう一度ボディブローを叩きこんだ。
ゲン「…グウッ…!」
怪物と化しても�
614:ノみは感じるのか、ゲンがうめき声をあげる。 滝山は追撃を警戒しわずかに距離を取るが、ゲンは左肩の目玉で滝山を睨んだまま追いかけない。 銃弾すら跳ね返すゲンの皮膚は、滝山のわずか二発のボディブローで陥没していた。 滝山は、ゲンの弱点を推測していた。それは「左腕しかない」という点。 いかに必殺巨大な左腕とて、右側への攻撃はどうしてもワンテンポ遅れざるを得ない。 つまり滝山が常に右側に回り込み闘えば、ゲンの攻撃を余裕をもってかわせるということ。 考えてみれば当たり前の話だが、並大抵の腕自慢ならすぐさま追いつかれ、惨殺されるだろう。 滝山の類稀な素質と想像を絶する修練、幾千の戦いで磨かれたセンスが、それを可能にしていた。 滝山「…やっぱりお前、俺の敵じゃねえな。しょせん、ザコは人間やめてもザコのままか」 滝山がそう吐き捨て、ゲンに突進する。 すでに敵ではないと考えているのだろうし、実際この時点ではその通りであった。 ゲン「ウオオオオオッ!タキヤマァッ!!」 ゲンが怒りのまま吠える。そして向かってくる滝山に対し「右腕」を振り上げた。 ゲンの右腕は肩から先がない。かつて滝山が、路上の辻試合で肘を切断した。 滝山としては接合できる斬り具合であったつもりだが、縫合されていない、ということは 意に反して滝山の斬り具合が悪かったのか、それとも救急が遅かったのか、そのあたりの理由だろう。 肩から先がないのは、断面から壊死しかねないから切断した、滝山はそう当たりを付けていた。 もっとも滝山にとっては忘れていた相手でもあったし、どうでもいいことではあった。 ともかく、ゲンはその肩から先がない「右腕」を振り上げた。
615:水先案名無い人
21/02/22 13:32:50.68 LIhbmYCI0.net
滝山の胸に、わずかな疑念が起こる。とっさに滝山は突進をやめ、わずかに距離を取る。
直後にゲンは右腕を横一文字に振り抜く。
瞬間、風を切るような甲高い音が、ぴゅん、と周囲に響いた。
滝山「…ほー。面白いもの、隠し持ってんじゃねえか」
着ている柔道着を横に裂かれた滝山が、ゲンの右腕を見据える。
その右の肩からは、長さは人の腕と同程度だが、人の指二、三本程度の太さの
腕と呼ぶにはやや細いものが三本生えていた。
ゲンにとっても、この進化は想定外だったのだろう。右肩から生えたそれを、左肩の目玉を見開き眺めている。
しかし、すぐに新たな武器と理解したのか、いわば触手のようなそれを
ムチのようにくねらせながら、ゲンは獣のように唸り声をあげた。
そのままゲンは滝山めがけて、幾度も触手を振り回し続ける。
その攻撃の射程距離へと入らないようにしながら、滝山は思案した。
柔道着は少し裂かれたが、自らに攻撃は当たっておらず、無傷。
触手も並の人間ならともかく、自分なら一撃では致命傷にならないだろう。
だが、感染症等も考えるとまともに食らってしまうのはまずい。
そして最大の脅威は、依然変わらず左腕。ゲンも当然それを狙っているだろう。
滝山(…結局、アレしかねえ、か。だが、まずはあの触手を止めねえと…)
距離を取った滝山が、柔道着を上を脱ぎ、そのまま丸めて盾のように備えた。
瞬時にその目的をゲンも理解する。柔道着を盾にして右腕の触手を防ぐのだろう、と。
獣の本能だが、ゲンは滝山を侮ってはいない。右の触手では致命傷を与えることはできないだろうと理解していた。
滝山は触手の攻撃に備え、盾とした柔道着を自らの左側に構え突進する。
滝山の狙いに乗るように、ゲンも右腕を振り上げる。そして…。
ゲン「タキヤマァァァァッ!!」
ゲンは右腕を振り上げたまま止め、必殺の左腕を下から振り上げた。
右腕はフェイント。右腕に気を取られた滝山を下から切断しようという狙いだった。
狙い通り、ゲンの左腕に何かを斬った手ごたえが伝わる。
しかし…それはあまりに軽い感触だった。そう、なにか、布のようなものを斬ったような…。
滝山「ありがとよ。お前がマヌケ過ぎないマヌケで助かったぜ」
滝山がそう呟く声が、ゲンにも聞こえた。そしてその瞬間、ぐちゃりという音とともにゲンの視界は真っ暗になった。
616:水先案名無い人
21/02/22 13:34:01.06 LIhbmYCI0.net
五郎「なるほど…相手の読みを逆手に取ったわけか」
眼鏡の男のアジトで、真っ黒になったモニターの前で五郎が呟く。
ゲンが左腕を振り上げた瞬間、滝山は柔道着を投げ、屈んでゲンの左腕をかわしていた。
右腕でフェイントを入れてから左腕で攻撃…では、ただ振り抜くよりも攻撃動作は遅くなる。
左腕が本命の攻撃とわかっていれば、滝山ならかわすことも容易だろう。
かわした後は、ゲンの視界を司っているであろう左腕の目玉に一撃…。
これが、五郎がモニターで見た一部始終だった。
五郎「右腕がそのまま来たらどうするつもりだったのかね、あいつ…ま、死にはしないだろうけど」
そう呟いた後、五郎は眼鏡の男を一瞥する。
五郎「一思いに殺されれば、あんたは楽かもしれないけど…今回はそうもいかない」
五郎は、顔面蒼白となった眼鏡の男に、自らがどうなるのかを説明する。
① まず、逃げられないように手足を関節技で破壊する。
② 証拠が残らないよう、五郎が持ち込んだ強酸で生きたまま骨まで溶かす。
③ 普段なら殺害してからだが、今回は⑤、⑥の理由により悪いが諦めてほしい。
④ その後、浮浪者の火災に見せかけこの廃工場を跡形もなく爆破する。
⑤ その際、捜査次第ではこの設備の跡が見つかり、怪しむやつが出るかもしれない。
⑥ その時のために、少なくとも俺の痕跡は一切残さない。刃物や銃弾を使うなんてもってのほか。
その話を聞き、涙を流しながら、まだ負けていない、ゲンはまだ死んでいないと喚く眼鏡の男に対し
五郎「うん、そうだね。まだ死んでいない。でも、もう続きは確認できないし…。
それに、あんたとの約束を守って、俺に何か得なことってある?」
五郎は自分が持ち込んだ黒い箱から何かの液体を取り出し、そう呟いた。
その後しばらくして、眼鏡の男の断末魔が響く。それは十数分ほど続いた。
ゲン「ガアアアッ!!タキヤマァッ!」
視力を失ったゲンが、やたらめたらに両腕を振り回す。
五郎と滝山の読み通り、ゲンの左腕の目玉はゲンの視界の全てを司っていた。
ゲンは理解していた。数分もすれば、自らに備わる回復能力により、視界が回復することを。
そして、滝山がそれまで待つことは、決してないことを。
来る。すぐに滝山が来る。ゲンの獣の本能が、己にそれを告げていた。
ゲンは滝山に近づかれないように、己の両腕という武器を振り回す。
617:水先案名無い人
21/02/22 13:35:03.73 LIhbmYCI0.net
…瞬間、何かが空を切り近づいてくる感覚が、視界を失ったゲンの肌に感じられる。
見えない何かが飛んでくる…滝山!
そう判断したゲンは、飛んでくるその物体に対し、渾身の力を込めて、己の最大の武器である左腕を突き刺した。
左腕全体に感触が伝わる。人を刺した感覚ではない。熱と、重金属を砕いた感覚が。
その物体はゲンの左腕の一撃で動きを止めず、重量をもってそのままゲンを圧し潰した。
滝山「俺のポルシェの乗り心地…いや、『乗られ』心地はどうだい」
マスクを被ったまま煙草に火をつけた滝山が、ポルシェの下敷きになったゲンに対し、遠くからそう声をかける。
空を切りゲンに接近し、圧し潰したのは、滝山が乗ってきたポルシェ。
滝山は渾身の力でポルシェを持ち上げ、ゲンに対し投げ飛ばしていた。
ゲン「タ…キ…ヤマァ…!」
直撃を受け体が半壊したゲンが、怨念を込めたうめき声をあげる。
下敷きから抜け出そうとあがくが、左腕はポルシェに固定され、力が入らないようだ。
滝山「なんだお前、まだ生きてんのか。タフネスだけは一人前だな」
ゲンが生きていることを認識すると、滝山は己のスマホを取り出し、操作を始める。
滝山「お前の右腕を斬っちまった詫びだ。そのポルシェはくれてやるよ」
滝山がスマホの「実行」をタップすると、ポルシェが発火し、炎上する。
ポルシェから発生した炎は、怨念の絶叫を上げるゲンに着火し、もろとも燃え上がった。
滝山「地獄でドライブ楽しんでこいや。てめえが殺した家族達と一緒にな」
天まで届くかという炎に、自らが吸っていた煙草を投げ込み、滝山はそう呟いた。
数分後到着した警察が見たのは、鎮火しつつあるポルシェと、黒炭となった人のようなもの。
数日をかけて黒炭の身元やポルシェの持ち主を探していたものの、捜査は難航した。
人的被害はそれ以外になかったことや、さらに上層部からの横槍もあり、結局は何も判明しないまま、事件は未解決となった。
ただ、黒炭が異常な大柄であったこと、連続殺人事件がこの時をもって止まったことから
この黒炭が殺人鬼だったのだとか、正義のヒーローが倒してくれたのだとか
そんな内容の人々の噂は、しばらく続くことになった。
そして殺人鬼とヒーローの噂でもちきりの中、辺鄙な場所にあった元工場が、浮浪者の不注意で火災を起こしたというニュースは
人々が関心を抱くこともなく、すぐに忘れられた。
~終わり~
618:水先案名無い人
21/02/22 18:28:53.36 9NgkXVfz0.net
板違い
619:水先案名無い人
21/02/22 19:25:31.08 LxZv4U4Y0.net
小堺が振っていたサイコロサイズだった
べっとりと手に血脂が付いた
こっコリが滝山だったもの?
620:水先案名無い人
21/02/23 11:28:14.56 peaRibIW0.net
五郎「一発焼肉でも入れていくか」
そう呟いた五郎は肉売り場の焼肉用和牛(1680円)をカバンに入れてファスナーを閉めた
621:水先案名無い人
21/02/23 14:37:13.51 Sui8zOb80.net
五郎は殺人や万引きは平気でしても自炊は死んでもしなさそう
622:水先案名無い人
21/02/23 20:49:56.25 KhyO70Ij0.net
焼肉は自炊と言って良いのか?
623:水先案名無い人
21/02/23 21:04:05.47 OKbXNX2H0.net
米を自分で炊いたら自炊
焼き肉って言ったら白いご飯でしょうが!
624:水先案名無い人
21/02/23 23:11:46.14 3FGbeDx60.net
五郎「今はものすごく需要が増えているはずなのに見てください!
これしか金が稼げなかった!
……自民党は国民の気持ちを全然あるでわかっていない!」
625:水先案名無い人
21/02/24 21:45:13.65 FAHJzCDk0.net
ワギューあれダメまずい白身だらけ身体に悪い
赤身是体におーたんぱく質
626:水先案名無い人
21/02/24 23:13:05.58 2STnGnzh0.net
最近のSS界では、滝山が異常行動をして五郎が常人寄りという風潮が目立つ
もちろん原作を読む限り、2人で並べば自然とそういった役割分担になるのかもしれない
だが五郎1人の狂気で十分にSSは完成するはずである
その狂気を見せてもらいたい
627:水先案名無い人
21/02/25 16:45:01.80 RBp5VQYC0.net
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628:水先案名無い人
21/02/25 21:44:07.13 RBp5VQYC0.net
>>612
ごろうってこんな顔長かったっけ?
629:水先案名無い人
21/02/25 21:47:27.51 Y0YkD+zC0.net
画像はスレチ
早くSSください
630:水先案名無い人
21/02/25 22:43:09.57 6Z+IN9EQ0.net
アームロックに笑うわw
631:水先案名無い人
21/02/26 05:44:20.93 PaEtsnYA0.net
孤独のグルメSS:『滝山、カアイソウ、カアイソウ』
滝山は狙いを定めた。
あの母子だ。
母親の方はおそらく20代前半であろうか、お腹には《命の膨らみ》がみて取れる。
そしてそのお姉ちゃんである娘の方はまだ小学校に上がる前といったところだろう。
まず母親だ。
背後から背中をリボルバーで撃ち抜く、倒れたところで脳髄にもう一発、これで確実に仕留める。
子供の方はポカンと立ち尽くすことだろう、時間が止まったままの娘にはいきなり頭に一発だ。
そうそう、忘れてはだめだ、《命の膨らみ》、妹さんもちゃんと送り届けてあげなくては、向こうでお姉ちゃんとお母さんが可哀想だ。
滝山にも情はある。
死体の子宮(だったもの)を貫くように2、3発お見舞いしてあげよう。
合計5発ほどの花火で皆を天国に送り出してあげるのだ。
632:水先案名無い人
21/02/26 11:23:11.92 YVY4OaEt0.net
突然老人の体が光りだしたかと思うと、その弱弱しかった体がみるみる太くなっていき
ついには上着を脱ぎ捨て、ボディービルダーと間違うほどのマッチョになってしまった。
俺は思わず3mlほどちびってしまった。
老人はに滝山に「だめだよ、母子はみんなで使うものだから。」というと、滝山の銃を
持ち上げると、右手で握りつぶしてしまった。
そしてそのまま滝山の顔をつかむと、「悪い子はおしおきだよ。」といいつつ
電車のドアに滝山の頭を叩きつけた。
一回、二回、三回・・・十回ほど
しゃぼてんヤバ
633:水先案名無い人
21/02/27 00:21:51.49 ZQGPcwDW0.net
>>616
なんで腹の子が妹、女だって分かるの?
634:水先案名無い人
21/02/27 09:42:30.27 3LtfWFJ50.net
滝山は野糞がやめられなくなってしまった
635:水先案名無い人
21/02/27 16:25:30.68 HyIHDUjm0.net
まずいゴムはミノみたいだからなあ
636:水先案名無い人
21/02/28 07:44:19.33 excAUDMG0.net
孤独のグルメSS「五郎対プリキュア」
滝山と五郎はとりあえず焼肉屋へ入った。珍しく滝山がおごってくれるそうだ
肉の匂いと顔を焼く炭の熱。網を前に五郎はずっと黙っていた
滝山に聞きたいことは多い。だが何から聞きたいのかわからない
やがてジョッキを空けた滝山から口を開いた
滝山「まず、プリキュアになるとパワーもスピードもとんでもなく上がる。理由は知らん
そして誰かがプリキュアを殺すとそいつが次のプリキュアになる」
五郎「待ってくれ、俺はそんなことは知らなかった。向こうから襲ってきたんだ」
滝山「理由はなんであれ、プリキュアになったら途中で降りることはできない」
五郎「そもそも誰がこんなことを決めたんだ?誰が作ったルールだ?」
滝山「国だよ。コロナで国民に娯楽が無いからNHKに指示して作らせたんだ」
五郎「NHKがなぜそんな?」
滝山「そりゃあ視聴率になるからな。この戦いは4K放送で中継されてるんだ。お前テレビくらい見ないのか」
五郎「俺のテレビは4Kが映らないんだ」
焼けた肉を取り分け、滝山がポケットから化粧のコンパクトのようなものを出した
滝山「プリキュアの服と一緒にこれが届いただろ?これでいろんな情報が分かる
まあ、変身すれば服と一緒に出てくるけどな」
五郎「そうだ、変身てのはどうやるんだ?」
滝山「やる気になれば勝手に変身する。死ぬほど目立つのが問題だ。狙われるしな」
五郎「それと、プリキュアってのは何種類もあるのか?」
滝山「60人くらいいる。ちょっと見てみろ」
先ほどのコンパクトにはディスプレイが付いていた。滝山があれこれタッチするたびに膨大なデータが表示される
滝山「人気のあるプリキュアは入れ替わりが激しくてな…例えばキュアピースなんかは今140人目だ
キュアミラクルとかだと…135人か。同じような感じだな」
五郎「140人目ってことは、過去にキュアピースになってた139人は死んでる?」
肉を口に運んで滝山が頷く
滝山「お前はキュアピーチだろ?えーと、お前で86人目だな。なかなかの人気だ
俺なんかは人気無いの引いたからまだ9人目だ。楽でいいけどな」
五郎「この数字は何だ?90万とか出てるが、パワーか?」
滝山「バトルの報酬だよ。90万円貰ったってこと。戦うとNHKからカネが出る」
五郎に電気が走った。収入になるのか。それなら話は違ってくる
637:水先案名無い人
21/02/28 08:44:32.55 ipGjD9zf0.net
今までの一銭にもならないデスゲームが勝ち抜き億万長者も夢じゃあなくなってくる。
638:水先案名無い人
21/02/28 14:30:39.91 DM5tIl4u0.net
ここは強さ議論で決めよう
SS 覚醒した五郎≧若い頃の五郎の祖父=滝山
S 呉さん>>>五郎の祖父≧若い頃の焼き饅頭店主=ペルーの母(しゃぼてん最終形態)>写真を頼んだ外人二人が力を合わせたとき≧着物で踊ってた人=14話で最初の電車で五郎の横に座っていた人
A 五郎の後ろをとる眼鏡東大生>ノドが悪いババア>手焼き煎餅屋店主≧ノータコ=まつ村店主>>黒はんぺんの店主≧バンビさん>>>ナカムラ=ヤマさんとヤスさんが力を合わせたとき>ゲンちゃん旅慣れてるのねと言った人=眼鏡をとったシンドウ
B すき焼きまだでしょ?の人>セッちゃん>>>太河苑店主=お茶漬けおばさん>煙草遠慮親子>イカコンセロリ>>ロクちゃん>>>焼き饅頭店主≧ムラサキサギ>>五郎>トンビにエサをあげてた人
C フトシ>大山店主≧1話目で頭を叩いていた人≧1話目で頭を叩かれていた人>赤羽で大量に頼んだ五郎を見つめていた人≧1話目で頭を叩いていた人>赤羽で大量に頼んだ五郎を見つめていた人>シンドウの部長>ヤマさん=ヤスさん>江ノ島丼を持って来た店員
D しゃぼてん>>>コンビニ店員≧客の食事を狙うネコ>>エテコ≧自然食の人>>>ゲンちゃん>看護婦≧1話の食堂のおばちゃん=シンドウ
E 軽くてあたたかい饅頭のおばあさん=小雪≧トンビ>いい体してるねと言ったおじさん≧サニーレタス=ピザのトッピングをダメ出しする店員>回転寿司の店員>タンメンを語る男>輸入食器の子≧タンメンを語る男の彼女=新幹線で五郎の隣に座った女性>マーくん
639:水先案名無い人
21/02/28 14:50:38.37 rMQMH5iN0.net
ですからごめんなさい
2巻のキャラは不要なんですよ
640:水先案名無い人
21/02/28 22:52:42.82 8VgMoPqO0.net
2巻はコレクターズアイテム。一度読んだらホコリを被る運命でしてどうも
641:水先案名無い人
21/02/28 23:01:33.82 cshVsU/e0.net
じゃ、3巻ください
642:水先案名無い人
21/03/01 01:25:02.35 grR9+ls+0.net
強さ議論まだかなぁ
孤独のグルメスレといったら強さ議論だろうが
643:水先案名無い人
21/03/01 03:05:38.78 GYoqNUfU0.net
シャーリー最強伝説
644:水先案名無い人
21/03/01 10:18:45.61 LCTdv57p0.net
シャーリー3巻は割と出そうだが孤独のグルメはもう
人の死とはそういったものだ
645:水先案名無い人
21/03/01 12:16:21.39 9X3FUxxZ0.net
原作者は生きているからワンチャン
作画は吾峠呼世晴か諫山創で
646:水先案名無い人
21/03/01 20:58:06.72 GYoqNUfU0.net
ここはかみやたかひろできめよう
647:水先案名無い人
21/03/01 21:10:19.74 LeIdbprv0.net
荒木飛呂彦!
そんなのもあるのか
648:水先案名無い人
21/03/02 21:06:56.78 N154oQTH0.net
URLリンク(i.imgur.com)
649:水先案名無い人
21/03/02 21:52:58.70 Z0XDtyo20.net
むらかみてるあき
これしかない!
650:水先案名無い人
21/03/02 23:36:01.45 4vTAZ+7+0.net
対魔忍かあ
いいんだけどさあ
651:水先案名無い人
21/03/03 02:38:35.84 8akIDLK70.net
うわぁまいったな
感度3000倍にされてしまったぞ
652:水先案名無い人
21/03/04 11:48:52.56 5cZ0NLqs0.net
しかしゼロはいくら倍にしたところでゼロなわけで。。。
653:水先案名無い人
21/03/04 11:56:24.88 0RGsnNWU0.net
対魔忍にも男の娘がいるわけで…頭が混乱する
654:水先案名無い人
21/03/04 21:45:45.34 5cZ0NLqs0.net
孤独のグルメのガイドライン 救われて17きゃあ
URLリンク(egg.2ch.sc)
195 水先案名無い人 2011/06/25(土) 11:06:01 ID:JOmx4J7ZO
またクソダサい男の娘とかいう言葉に踊らされてるニワカの馬鹿がいるのか
そんなことででしか自己主張できないあたり本当に中身のないダサい人間なんだろうな
だいたい売りたいがために造られた用語にまんまと乗せられてるようじゃスイーツとか言ってる奴らと何もかわらん
自分がダサいすっからかんな人間だと自覚しろ馬鹿は
655:水先案名無い人
21/03/04 22:43:37.36 L3AP9djf0.net
焦るんじゃない
俺はS Sが読みたいだけなんだ
656:水先案名無い人
21/03/05 00:25:10.59 ZtLRCJs80.net
ごめんなさいSSは来月からなんですよ
657:水先案名無い人
21/03/05 07:07:50.00 8YNkRJQ20.net
じゃあこの煮込みSSってのを…
658:水先案名無い人
21/03/05 10:08:25.86 5MSUaFrc0.net
セクシー進次郎かぁ
いいんだけどさあ
659:水先案名無い人
21/03/05 10:58:00.13 NVMWnrAB0.net
早漏サタン!
そんなのもあるのか
660:水先案名無い人
21/03/06 09:28:23.83 yx5Tg/Eb0.net
五郎「『味しみのよい 糸こんにゃく200g』ひとつ85円、これを2つと…ラーメンスープの素、香好亭の『ホタテ鶏ガラスープ』60円、これを2つ…糸こんにゃくは水分が多いからスープは多少濃いめにするのがミソだ」
春先のどんよりとした小雨のふる曇天の、真昼間の正午前。
足立区のスーパーでこんにゃくラーメンの材料を買い込む五郎の姿があった。
五郎「そして野菜はそうだなァ、加熱用カット野菜一袋80円、うん、これこれ、こういうのでいいんだよこういうので。おや?こちらは30円引き…そうか、賞味期限だな、これにしよう」
五郎が最近気にしているのは血糖値と食後の中性脂肪の急上昇である。
カップラーメンや袋麺、レトルトの丼物ばかりの長年の生活ですっかり高血糖気味になっているらしいことが、区の健診で分かったのだ。
そんなときテレビの料理コーナーで見たヘルシーレシピ。
それがこの「こんにゃくラーメン」である。
レジに並ぶ五郎。
中国人レジ係「アリガトゴザイマシター」
五郎(はァ、ヘルシーなメシというのは金がかかるなぁ。ゴツ盛りカップ麺なら一食88円だというのに…まぁ今日はご馳走だ、たまには豪華に行こう)
レジ袋はもちろん要らない。
持参した、別の店のレジ袋―少し離れた大きなドラッグストアのものはビニールが分厚く何度も使えるのでお気に入り、1枚8円と少し高いが―に材料を入れ、店を出るとサントリーの自販機が目に入る。
コーヒー120円…ここのは高いな、やめておこう、それに甘いものは今は良くない良くない、UCCのなら安いところで40円だ、うん。
そう言い聞かせると、春の小雨の中、足早に自宅へと歩いた。