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演じる誰袖（たがそで）は吉原の新興勢力・大文字屋（伊藤淳史）の遊女。振り袖新造（ふりそでしんぞう）の時には「かをり」と名乗り、蔦屋（横浜流星）に一方的な恋心を抱いていた。
成長すると老中・田沼意次（渡辺謙）の“懐刀”で勘定組頭を務めていた幕臣・土山宗次郎に祝儀を含めて1200両という莫大な金額で身請けされ、江戸中にその名を広める吉原を代表する花魁になる。しかし金の出所についてある疑惑が生まれ、やがて吉原と江戸幕府、そして蔦重と誰袖の人生を揺るがす大事件へと発展していく。