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専門家「宝くじの購入動機と似ている」
一体なぜ、ここまで「西野があなたを意識する権」を買う人が生まれたのか。
J-CASTニュースが2月25日、心理学博士で経営コンサルタントの鈴木丈織さんに話を聞くと、購入者には主に2つのパターンがあったのではないか、と分析した。
「一つは、これまで1:多数だった作家とファンとの関係性が、権利を購入すれば作家と自分の1:1の関係性に変わるかもしれない、という点です。お互いがお互いを意識するとき、他者の邪魔は入りません。遠い存在だった『憧れの作家』と結ばれる。それを堪能するのに、1万円という価格は高くない金額だといえます」
「もう一つは『買っておいてもいいかな?』という軽い気持ちです。権利を買えば、憧れの西野さんと会えるかもしれない。会話ができるかもしれない。うまくいけば、作品に登場できるかもしれない。仮にそれらが実現できなくても、1万円で『夢』を持つことができる。ある意味、宝くじの購入動機と似ているかもしれません」
また、リターンの説明文にあった「貴方が困った時は対面時に本気で相談にのります!」という内容も「十分な購買動機になり得る」と話す。
その一方で、「購入者のことをどの程度『意識』するかは、あくまでも販売した作家さんの主観による」とし、「ただ1万円を払っただけでは、西野さんが『常に意識』しているような存在にまで到達するのは、難しいのではないか」と分析した。