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2023年11月5日 06時00分
候補者名を自分で書いて投票したい―。視覚障害者の切実な思いが、7月の神奈川県厚木市議選で実現した。
かなえたのは、市選挙管理委員会の職員のちょっとした工夫。経費もほとんど、かからない。手法は県内の他の自治体に広まり、関心を集めている。(山下洋史)
「自分で候補者名を書きたい。でも、書く欄の位置が分からない」。目が不自由な市内の柏木容子さん(64)が今春の統一地方選後の5月、市選管に対応を求めた。
「言われて初めて気が付いた」という職員らは京都府舞鶴市の例を参考に、投票用紙にかぶせるプラスチックケースの投票補助具をつくった。
ケースは、候補者の名前を書く部分だけ切り抜いてある。表面を手で触れば、名前を書く位置が分かる。
厚木市選管は市議選で期日前投票所も含め、51カ所の全投票所に補助具を置いた。柏木さんは視覚に障害がある知人らに市選管の対応を伝え、7
人が同じ方法で投票した。初めて使った柏木さんは「自分で候補者名を書いて投票するという当たり前のことができ、社会に参加できたと思えた」と喜んだ。
市選管によると市議選後、県内の他の選管に取り組みを説明すると、複数の自治体が関心を寄せ、問い合わせが2件あった。
◆候補者名を口頭で伝える抵抗感
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