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番地しかない住所はわかりくい？ 変更求める声も 和歌山県白浜町 - 産経ニュース
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2023/2/6 19:50 張 英寿
関西有数の観光地として知られる和歌山県白浜町の町役場の住所は「白浜町１６００番地」となっており、通常自治体名の後にくる地名がない。こうした「番地しかない」住所は珍しく、町議会では過去に観光客にわかりにくいなどとして、新たに地名をつけるよう求める意見もあったが、町は現状維持を続けている。ただ同じ状況の地域がある県外の自治体では、新たに地名をつけたケースもある。
町によると、番地しかないのは昭和１５年に町制施行された際の区域である約８平方キロで、町面積に占める割合は約４％。住民の間では、住所表記では使われていないが、「瀬戸」や「東白浜」「湯崎」などと呼びなれてきた地名で区別している。町内会名も利用しているという。
過去の町議会では、この住所問題がたびたび取り上げられ、新たに地名などをつけるよう求める意見もあった。
議会の会議録によると、平成２７年１２月には、当時の町議（現在は退任）が「現在の住所の記載には、地名、字（あざ）とか通称名がないために、わかりづらい」などとし、観光客にとっても場所の把握が難しいという趣旨の指摘をした。井澗（いたに）誠町長は「最重要課題」と答弁したが、その後、対応はしていない。
井澗町長は産経新聞の取材に「改正するには莫大（ばくだい）なエネルギー、職員の労力や予算が必要。課題の一つだが、最優先ではない」と説明。「地元の人は番地でだいたい場所がわかり、それほど不便ではない。町民から住所改正の声は聞いておらず、今すぐ改正する必要はない」と話す。
番地しかない地域は町中心部であり、町役場や白浜温泉、真っ白い砂浜で知られる白良浜（しららはま）、景勝地の三段壁の付近などが含まれる。
（略）
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