22/03/19 11:12:01.68 GAbCg6q6.net
「あれ、このプラグイン何──？」
─ある日突然、斎藤さん（６３歳、仮名）を襲ったのは若年性認知症
つい先日、自分がインストールしたフリープラグインが何なのか忘れてしまっているのだ
独身の斎藤さん
ビルのメンテナンス会社を４０年間勤めあげ、まもなく定年
引退した後は、大好きなDTM三昧
そんな矢先に襲われた病だった
「ミキサーの何ｃｈに、何の音がアサインされているか分からないんです」
「ピアノロールの音符をコピーしたままペーストするのを忘れてしまう」
そんな斎藤さんが、四苦八苦しながらスタッフの前でDTMをしてみせてくれた
「できました」
斎藤さんが完成させた１曲のＥＤＭ
取材スタッフがプレイヤーで再生すると、ただ無音のまま１０分間が流れた──
アルツハイマー型認知症とＤＴＭの関係について研究するのは、四谷大学付属知育研究センターの室橋教授
室橋教授のラボでは、認知症を患った高齢DTMERのために、AIを用いた自動作曲アプリを開発しているという
画面に表示されるボタンを押すと、AIが自動的にコードを生成しアレンジしてくれる
複雑な操作は必要ない
室橋教授はこのAIアプリに加えて、近年ドイツで開発された自動マスタリングアプリを併用することで
認知症患者でも健常者だった頃と遜色ないDTMが可能だという
しかし、認知症DTMERには深夜で大声でボーカル録音してしまい近所トラブルになる、
DTM関連のSNSや掲示板を荒らしまくるなど他にも様々な問題が山積みだった
『激論 超高齢化日本とクリエイティブ』
第１回 見えない音符
全国市町村の住民苦情センターで一挙限定公開