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杉山歩
2020年5月19日 15時00分
トキの羽毛に寄生するウモウダニの一種「トキウモウダニ」。共生していた日本産トキの絶滅により、絶滅していたことが、法政大学などの研究チームの調査で分かった。この調査結果を受け、3月末に公表された環境省のレッドリストで「野生絶滅」から「絶滅」に変更された。
島野智之・法政大教授によると、ウモウダニは、様々な鳥の羽につき、羽のカビや古い皮脂を食べ「掃除屋」の役割を果たして鳥と共生している。その一つのトキウモウダニは、2003年に絶滅した日本産トキと共生していた。
島野教授と脇司・東邦大講師が、環境省のレッドリストを見直すために18年に行った佐渡トキ保護センターでの現地調査で、1995年に死んだ雄「ミドリ」と、日本産最後となった「キン」の羽根計17枚から68匹のトキウモウダニが見つかった。
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