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何日も便が出なくて、お腹が張り、痛みを感じることもあるつらい便秘。
実は、大人だけではなく、小学生の間にも広がっていることが、NPO法人日本トイレ研究所による「小学生の排便と生活習慣に関する調査」でわかった。
調査は全国の小学生4777人の保護者らを対象に、2017 年 3 月 28 日から31 日までインターネットのアンケート方式で行い、調査画面の前に子どもが同席して大人が代理回答した。
半数以上が学校でうんちをガマンしている
子どもたちが便秘かどうかは、慢性機能性便秘症の国際基準「ROME?」が使われた。以下の条件のうち2つ以上あてはまれば「便秘状態にある」、1つなら一歩手前の「便秘予備軍」と定義する。
(1) 排便頻度が3日に1回以下
(2) 便失禁がある
(3) 便を我慢することがある
(4) 排便時に痛みがある
(5) 便が硬い
(6) トイレが詰まるくらい大きな便が出る
今回の調査では小学生の16.6%つまり、6人に1人が便秘状態で、そのうち、約半数が誰にもうんちの悩みを相談したことがなかった。子どもが便秘状態であることを知らない保護者は26.6%もいた。便秘予備軍は20.7%だった。
また、「あなたは普段学校のトイレでうんちをしますか」という問いに対して、小学生の51.3%が「学校でうんちをしない」と回答。多くの子どもたちが、学校でうんちをしたくなってもガマンしていることがわかった。
このガマンする傾向は、学年が上がるにつれ強まり、6年生では62.1%にものぼった。
学校でうんちをガマンする理由は「友だちに知られたくない」、「友だちにからかわれる」など人目を気にする回答が上位を占め、これらの問題が改善されたら排便しやすくなる、と答えた小学生も多数いた。
生活習慣の見直しや排便環境の改善が必要
便秘と生活習慣の関係も調べた。その結果、便秘状態にある子どもは、遅寝・遅起きで、毎日朝食を食べている割合も低く、睡眠時間や食生活、運動時間などの面でも、正しい生活習慣を送っている割合が低いことがわかった。
今回の調査でわかった子どもの便秘の問題に対して、さいたま市立病院小児外科部長で排便外来を開設した中野美和子医師は、便秘状態と判断された児童には、自分が便秘症という病気であることの認識が必要だとした。
まず生活習慣の改善に取り組み、一か月程度でよくなる傾向がなければ医療機関に相談したほうがいいという。
「医師の目から見ると、子どもの健康状態は学校の成績より大事です。学校のトイレについては、トイレ施設自体の改善も必要だが、排便をタブーとしないような学校、家庭の文化を作っていくことが望まれます」
ソース:goo
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