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住宅リフォームを手掛ける人気テレビ番組で「匠」として出演した1級建築士に
設計を依頼し建設した住宅に欠陥があったとして、神奈川県茅ケ崎市の男性が、
県内の建築士と建設会社に計9800万円の損害賠償を求め、
横浜地裁に提訴していたことが25日、分かった。
訴えによると、男性は2004年、建築士が出演した朝日放送(大阪)の「大改造!!劇的ビフォーアフター」を見て、
自宅のリフォームを相談。「新築の方が良い」と提案され、建築士が紹介した建設会社を交え、建築契約を結んだ。
07年9月に完成し入居したが、地下室の外壁の防水が不十分だったため大量のカビが発生、
下水が2度逆流するなどし、08年秋、検査機関の調査で欠陥が判明した。
男性は「設計と工事に欠陥があった」と主張。設計・建築費分、慰謝料などの支払いを求め、昨年9月、提訴した。
建築士は、茅ケ崎市景観まちづくりアドバイザーを務め、自身のホームページによると、
民放他局の番組にも出演。共同通信の取材に「訴訟中であり、コメントは控えたい」と話した。
朝日放送によると、番組は02年4月~06年3月まで放送し、昨年4月からシーズン2となった。
建築士は04年9月19日放送分に出演した。朝日放送広報部は「訴訟は番組制作と直接関係していない」としている。
建設会社は「社長が不在でお話しできない」と話している。
“匠”の設計住宅に「欠陥」…神奈川の男性が提訴
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