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大阪の外国人客、2月過去最多 韓国･台湾･欧米伸びる
大阪観光局は25日、2月に約110万人の外国人が大阪府を訪れ、19年を上回り2月として過去最多だったと発表した。韓国や台湾、欧米などのインバウンド（訪日外国人）がけん引する。かつて大阪を訪れる外国人の4割を占めた中国に頼らない観光の形が広がる。
中国客の回復は春節（旧正月）を挟んでも鈍く、大阪観光局の担当者は「個人客はコロナ禍前以上の水準だが、団体客はほとんど戻っていない」と話す。
一方、東アジアや東南アジアの各国・地域のインバウンドが、旧正月の連休（2月10〜17日）を迎えて増えた。溝畑宏理事長は25日の記者会見で「中国以外（の訪日客）が極めて劇的に伸びている。東アジア一極依存を回避するためにアプローチしてきた成果が出た」と話した。
日本政府観光局（JNTO）によると、2月の地域別訪日客数は1位の韓国が19年比14%増の81万人、台湾が26%増の50万人だった。米国も61%増加するなど、世界の23市場のうち中国などを除く19市場で2月として過去最多を記録した。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）ではインバウンドの数が19年を大きく上回り、「欧米系の増加が目立っている」（担当者）。23年11月にはパーク内で運営する6つのレストランで、欧米系からの要望が多い植物由来の原材料を使用した商品を導入した。
ホテルニューオータニ大阪（大阪市）の2月の韓国インバウンドの宿泊室数は、19年同月比10%増加した。担当者は「オンラインの予約サイトと新たに契約を結んだほか、インフルエンサーを集中的に呼んだ効果が出た」と話す。
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