18/03/10 03:18:49.07 TztWr1h1.net
JICAの現場から(39)産業人材育成を重点支援
URLリンク(www.nikkan.co.jp)
キルギスは、首都ビシュケクと札幌が同緯度で、北海道と似た気候風土を持つ。
「かつて一緒に住んでいた者で魚の好きな人が東へ行き日本人に、肉の好きな人が西へ行きキルギス人になった」
と言われるほど、見た目も似ている。
日本が天然資源に頼らず経済大国となったことへの尊敬から、日本に学べとの考えを持つ。人口あたりの日本語学習者数は中央アジア一。
日本に留学した人材が副首相、大臣といった政府中枢に登用されるなど日本の影響は大きい。
昨年11月に就任したジェエンベコフ大統領は地方開発を重視するとともに、TAZA KOOM(電子政府構想)を掲げ、
行政手続きや教育、保健などあらゆる分野でIT化を強力に推進。繊維などの軽工業・農業・水資源活用・観光・鉱業を優先分野に掲げ、
国内企業の育成、外国企業の誘致に積極的に取り組んでいる。
企業にとっては、好条件が並ぶ。キルギス人はほぼ100%の識字率が示すとおり言語習得能力にたけ、
家族や地域を大切にする真面目で穏やかな気質を持つ。周辺国と比べると人件費は安い。
天山山脈の豊富な水資源のおかげで電力などの公共料金は安価で、通信事情も高いレベルで安定している。
政府による規制は少なく、各種手続きの迅速さに対する世銀の格付けは最高位だ。詳細は国際協力機構(JICA)専門家・投資促進保護庁作成
ビデオ(URLリンク(www.invest.gov.kg)〈日本語版あり〉)を参照してほしい。
EAEU(ユーラシア経済同盟)加盟国のため、カザフスタンやロシアへの輸出は関税免除となるほか、
欧州連合(EU)はキルギスに特別特恵関税を付与している。
しかし、設備の老朽化、人材開発の遅れによる経営者や技術者の不足、国際的な基準・認証制度への対応の遅れ、
外国企業の投資意欲を刺激する法制度の未整備があり、前述の利点を生かし切れていないのが実情だ。
JICAは、産業人材育成を重点支援策とし、「キルギス日本人材開発センタープロジェクト」を通じ、
3カ月経営学修士(MBA)コースや個別経営指導といった経営者育成を実施。
「一村一品プロジェクト」で10年間地場産業振興を支援し、フェルト商品は良品計画などを通じ日本で販売中で、支援地域を拡大中だ。
今後は、農業や運輸など、寒冷地技術の普及に向け、北海道の自治体や企業との連携を強化していく。
見た目が似ているキルギス人は日本で受け入れやすく、労働力不足に悩む日本に貢献できるとの声もある。
私の感覚では、今のキルギス経済はベトナム駐在時に感じたものと同じ勢いを感じる。
今後息長く関係を持つパートナーとして、キルギスは注目に値する。